2016/12/31(土) [n年前の日記]
#3 [anime] 女性向けアニメは見なくていい (※ おじさんは)
思考メモ。
今まで、「女性向けアニメにも名作があったりするんじゃなかろうか」「もし見逃してしまったらもったいない」とある種の期待を寄せて、一応はTV放送されてる女性向けアニメのアレコレを眺めていたのだけど。
某アニメの実写特番を眺めて、「プロジェクト内容についての説明が全然足りてねえ…」「いきなり、『皆さん御存知の通り』と言われてもこっちは知らねえよ…説明を省くなよ…」等の不満を感じているうちに、遅まきながら今頃になって「あー、そうか」と気がついて。ようやく何か悟ったような気分になってきたり。いやまあ、「見る前に気づけよ」ぐらいのたわいない話なんだけど。
女性向けアニメは最初から見なくていいのだなと。切っていい。 *1 見る価値無し。 *2 断言してもいい。名作なんて無い。 *3
と言うのも。
どの女性向けアニメも、漫画原作を読んでファンになってる人、原作ゲームをプレイしてファンになってる人、そういう層を対象にして作られているので、アニメを通じて初めてそのタイトルに触れた人に対する気配りがほとんどないわけで。「せめてこの設定は踏まえておいて」とか、「演じてる中の人達はこういう人達ですよ。今後ともよろしく」とか、「こういう内容のプロジェクトなんですよ」とか、視聴するにあたって必要になりそうな前知識の説明すらまずしてくれない。アニメを使って新規層を呼び込むことを最初から想定していない、というか諦めてる気配があって。
一見さんお断り。それが女性向けアニメなのだなと。色々眺めてみたけれど、どうやらそういうジャンルらしいと。
もちろん、新規層の確保を綺麗サッパリ諦めた分、元からファンだった人達が喜びそうな内容で満ち溢れていて。だからそのやり方で全然問題無いというか、むしろそういう作りこそが正解とすら思えるわけで。金を落としてくれるかどうかわからない新規層より、絶対に金を落としくれるファン層を狙い撃ちする。そんなの当たり前のことだし。
でも、それもそれでなんだか寂しい(?)というか…。もうちょっと工夫すれば新規層も取り込めそうなアニメになるんじゃないのか、そのほうがリターンは増えないかとも思ってしまうわけで。こんなに線が多い作画をしてるということは、作るのは間違いなく大変だろうに、わざわざ自分達からパイを限定してしまう方向で舵を切ってもいいのだろうか、みたいな。
とは言え…。あらゆる層を意識して作ってみたら誰が見ても中途半端な出来になってさっぱり売れませんでした、てな展開はありがちだし。世の中には「二兎を追う者は一兎をも得ず」という言葉もあるわけで。それよりも一点集中的に狙いを定めて特定層にだけは百発百中でガツンとウケる出来にしたほうが全然マシだよなとも思えるわけで。
このあたり、女性向けアニメに限った話ではなく。例えば、1stから続くガンダムシリーズは男性向けアニメに分類されるだろうけど、アレだってもはや途中参加なんてほとんど不可能だろうと。ガンダムUCなんてあんなに線が多いのに、新規層の取り込みなんておそらく少しも意識してない。うたプリを見てる層にガンダムUCを見せても設定すら分からないから拷問としか思われないだろうけど逆もまた然り。ガンダムUCを見てる層がうたプリを見てもやはり拷問だろう。
つまり男性向けアニメも女性向けアニメと変わらない。既存作を熟知していて様々な知識を既に持っている人達を対象に、濃度の高い商品を打ち出して商売を成立させるという流れが男女関係なく存在していると言えるのだろうなと。
大体にして、老若男女、幅広い層にウケるアニメが見たかったら、ピクサーやディズニーのアニメでも好きなだけ見てればいいわけで…。日本のアニメにそんな万能振りを期待してどうするのだ…。日本のアニメは、リターンが小さ過ぎてピクサーやディズニーが狙ってこない、そういう隙間を狙って作られてるのだから、そこから外れた層にはウケなくて当然。
というかそもそも、おじさんが女性向けアニメを見て「これは面白い」と思えるわけがない。「女性向け」アニメなんだから。下手すると、おじさんが「面白い」と思った時点で女性向けアニメとしては大失敗してる可能性すらある。でも、女性向けアニメを作ってるのはえてしておじさん達で…ちと話がややこしい。
とかなんとかどうでもいいことをもやもや考えてしまったけれど、何にせよ、女性向けアニメは最初から切る、と自分の中で覚悟を決める(?)だけでも視聴本数が随分と減らせそうな予感。これからはちょっと気が楽になりそう。
今まで、「女性向けアニメにも名作があったりするんじゃなかろうか」「もし見逃してしまったらもったいない」とある種の期待を寄せて、一応はTV放送されてる女性向けアニメのアレコレを眺めていたのだけど。
某アニメの実写特番を眺めて、「プロジェクト内容についての説明が全然足りてねえ…」「いきなり、『皆さん御存知の通り』と言われてもこっちは知らねえよ…説明を省くなよ…」等の不満を感じているうちに、遅まきながら今頃になって「あー、そうか」と気がついて。ようやく何か悟ったような気分になってきたり。いやまあ、「見る前に気づけよ」ぐらいのたわいない話なんだけど。
女性向けアニメは最初から見なくていいのだなと。切っていい。 *1 見る価値無し。 *2 断言してもいい。名作なんて無い。 *3
と言うのも。
どの女性向けアニメも、漫画原作を読んでファンになってる人、原作ゲームをプレイしてファンになってる人、そういう層を対象にして作られているので、アニメを通じて初めてそのタイトルに触れた人に対する気配りがほとんどないわけで。「せめてこの設定は踏まえておいて」とか、「演じてる中の人達はこういう人達ですよ。今後ともよろしく」とか、「こういう内容のプロジェクトなんですよ」とか、視聴するにあたって必要になりそうな前知識の説明すらまずしてくれない。アニメを使って新規層を呼び込むことを最初から想定していない、というか諦めてる気配があって。
一見さんお断り。それが女性向けアニメなのだなと。色々眺めてみたけれど、どうやらそういうジャンルらしいと。
もちろん、新規層の確保を綺麗サッパリ諦めた分、元からファンだった人達が喜びそうな内容で満ち溢れていて。だからそのやり方で全然問題無いというか、むしろそういう作りこそが正解とすら思えるわけで。金を落としてくれるかどうかわからない新規層より、絶対に金を落としくれるファン層を狙い撃ちする。そんなの当たり前のことだし。
でも、それもそれでなんだか寂しい(?)というか…。もうちょっと工夫すれば新規層も取り込めそうなアニメになるんじゃないのか、そのほうがリターンは増えないかとも思ってしまうわけで。こんなに線が多い作画をしてるということは、作るのは間違いなく大変だろうに、わざわざ自分達からパイを限定してしまう方向で舵を切ってもいいのだろうか、みたいな。
とは言え…。あらゆる層を意識して作ってみたら誰が見ても中途半端な出来になってさっぱり売れませんでした、てな展開はありがちだし。世の中には「二兎を追う者は一兎をも得ず」という言葉もあるわけで。それよりも一点集中的に狙いを定めて特定層にだけは百発百中でガツンとウケる出来にしたほうが全然マシだよなとも思えるわけで。
このあたり、女性向けアニメに限った話ではなく。例えば、1stから続くガンダムシリーズは男性向けアニメに分類されるだろうけど、アレだってもはや途中参加なんてほとんど不可能だろうと。ガンダムUCなんてあんなに線が多いのに、新規層の取り込みなんておそらく少しも意識してない。うたプリを見てる層にガンダムUCを見せても設定すら分からないから拷問としか思われないだろうけど逆もまた然り。ガンダムUCを見てる層がうたプリを見てもやはり拷問だろう。
つまり男性向けアニメも女性向けアニメと変わらない。既存作を熟知していて様々な知識を既に持っている人達を対象に、濃度の高い商品を打ち出して商売を成立させるという流れが男女関係なく存在していると言えるのだろうなと。
大体にして、老若男女、幅広い層にウケるアニメが見たかったら、ピクサーやディズニーのアニメでも好きなだけ見てればいいわけで…。日本のアニメにそんな万能振りを期待してどうするのだ…。日本のアニメは、リターンが小さ過ぎてピクサーやディズニーが狙ってこない、そういう隙間を狙って作られてるのだから、そこから外れた層にはウケなくて当然。
というかそもそも、おじさんが女性向けアニメを見て「これは面白い」と思えるわけがない。「女性向け」アニメなんだから。下手すると、おじさんが「面白い」と思った時点で女性向けアニメとしては大失敗してる可能性すらある。でも、女性向けアニメを作ってるのはえてしておじさん達で…ちと話がややこしい。
とかなんとかどうでもいいことをもやもや考えてしまったけれど、何にせよ、女性向けアニメは最初から切る、と自分の中で覚悟を決める(?)だけでも視聴本数が随分と減らせそうな予感。これからはちょっと気が楽になりそう。
◎ 少女漫画と女性向けアニメは別物。 :
少女漫画なら、おじさんが読んでも「これは面白い」「名作だ。紛うことなき名作だ」と思えるものが多々あって。なもんで、極めて安易に「女性向けアニメにも名作があるんじゃないの」と思ってしまって眺めてたわけだけど。
どうも少女漫画と女性向けアニメは種類が違うというか、異質なものだなと思えてきたり。
少女漫画の場合は、一つの大きなストーリーを紡いでいくものが大半で。どんなにつまらない作品でも、ちゃんとお話が用意されてるものが多い。
女性向けアニメは違っていて、男性アイドルのコンサートというか、ライブというか、イベントというか、そういうものを眺めてる感覚に近いのだろうなと。ダンスシーン・歌唱シーンが本編内に必ず挿入されていたりもするし。そして、それらダンスシーン等の合間に、ちょっとした寸劇がお飾りで挿入されている。ストーリーはほとんどあってないようなもの。
例えば、3次元の男性アイドルのコンサート映像をおじさんが見ていても、「よく動くなあ」「こんなダンス、おじさんにはできないよ」「うわあ。あんなに足が高く上がってる」「若い子は凄いねえ」てな印象が関の山。「感心」することはあっても「感動」は無い。同様に、女性向けアニメを見ていても、「よくまあこんな細かい絵を描くなあ」てな具合に感心することはあっても、そこに感動は無い。
でも、おそらくファンは、そのダンス一つを目にしただけでも、何か感動的なストーリーを脳内に思い浮かべてるのではないかと想像したりもして。「最初の頃はあんなに拙い踊りだったのに、よくぞここまで…。きっとツライ練習をずっと繰り返してここまで来たんだね…偉いよ、○○クン。尊いよ」みたいな。あるいは「最初は○○(メディア名)でしか見れなかったのに、今はTVでも映像が流れてる…育ったなあ」みたいな。まあ、そのあたりは男性が女性アイドルの成長を見ている時も似たようなソレがあるわけだけど。
あるいは、動物の求愛ポーズとしてのダンスの動きに魅力を感じてる可能性もありそうだけど。雄鳥が枝の上で羽を広げて交互に振って「パシッ、パシッ」と音を立てながら求愛ダンスをすると、雌鳥が「あら。コイツの遺伝子ってばなんだか良さそうじゃないの?」的に寄ってきたりするけれど、そういう現象に近い可能性も。
もっともこのあたりは男性向けアニメも似たようなもので。というか男性向けアニメはもっと酷い。下着だのおっぱいだの見せとくだけでガッツンガッツン食いついてくるから…。何の技術も要らない。ペロンと見せるだけで寄ってくる。男はね…チョロ過ぎるというか、単純過ぎるというか…。女性向けのアレコレが様々なテクニックを華麗に巧みに駆使しないと訴求力を持てないことに対して、男性向けは「あっ! 今おっぱい見えた!」で全部オッケーになっちゃう。ちょっとね…酷いよね…。時々嫌になる…。
閑話休題。
ダンスシーンや歌唱シーン等、「動き」「音」を含む何かしらは、静止画しか提示できない少女漫画では表現できない。その代わり、少女漫画はストーリー等を提示して商品として成立させている。そして、ストーリーがあると、ある種の普遍性だか汎用性だかを獲得できて、おじさん達が読んでも楽しめるコンテンツになる。
てなことを考えていくと…。女性向けアニメは、少女漫画ではできない表現を積極的にプッシュして、しかしその代償として、ソレ以外を削ぎ落としたジャンル、と言えるのかもしれない。ある意味では純度が高い。そして純度が高くなった分、間口が狭くなるのは、これは仕方ないよねえ、と言えたりするのかも。
と、ここまで書いて思い出したけど、「やおい」ってジャンルがあったなと…。「やおい」も純度が高かったよなあ…。アレは人を選ぶけど、「選ばれし者達」は果てしなくいつまでもソレを堪能できる、みたいなところが…。
まあ、思考メモです。こんなことをぽやぽやと考えてました、とメモ。
どうも少女漫画と女性向けアニメは種類が違うというか、異質なものだなと思えてきたり。
少女漫画の場合は、一つの大きなストーリーを紡いでいくものが大半で。どんなにつまらない作品でも、ちゃんとお話が用意されてるものが多い。
女性向けアニメは違っていて、男性アイドルのコンサートというか、ライブというか、イベントというか、そういうものを眺めてる感覚に近いのだろうなと。ダンスシーン・歌唱シーンが本編内に必ず挿入されていたりもするし。そして、それらダンスシーン等の合間に、ちょっとした寸劇がお飾りで挿入されている。ストーリーはほとんどあってないようなもの。
例えば、3次元の男性アイドルのコンサート映像をおじさんが見ていても、「よく動くなあ」「こんなダンス、おじさんにはできないよ」「うわあ。あんなに足が高く上がってる」「若い子は凄いねえ」てな印象が関の山。「感心」することはあっても「感動」は無い。同様に、女性向けアニメを見ていても、「よくまあこんな細かい絵を描くなあ」てな具合に感心することはあっても、そこに感動は無い。
でも、おそらくファンは、そのダンス一つを目にしただけでも、何か感動的なストーリーを脳内に思い浮かべてるのではないかと想像したりもして。「最初の頃はあんなに拙い踊りだったのに、よくぞここまで…。きっとツライ練習をずっと繰り返してここまで来たんだね…偉いよ、○○クン。尊いよ」みたいな。あるいは「最初は○○(メディア名)でしか見れなかったのに、今はTVでも映像が流れてる…育ったなあ」みたいな。まあ、そのあたりは男性が女性アイドルの成長を見ている時も似たようなソレがあるわけだけど。
あるいは、動物の求愛ポーズとしてのダンスの動きに魅力を感じてる可能性もありそうだけど。雄鳥が枝の上で羽を広げて交互に振って「パシッ、パシッ」と音を立てながら求愛ダンスをすると、雌鳥が「あら。コイツの遺伝子ってばなんだか良さそうじゃないの?」的に寄ってきたりするけれど、そういう現象に近い可能性も。
もっともこのあたりは男性向けアニメも似たようなもので。というか男性向けアニメはもっと酷い。下着だのおっぱいだの見せとくだけでガッツンガッツン食いついてくるから…。何の技術も要らない。ペロンと見せるだけで寄ってくる。男はね…チョロ過ぎるというか、単純過ぎるというか…。女性向けのアレコレが様々なテクニックを華麗に巧みに駆使しないと訴求力を持てないことに対して、男性向けは「あっ! 今おっぱい見えた!」で全部オッケーになっちゃう。ちょっとね…酷いよね…。時々嫌になる…。
閑話休題。
ダンスシーンや歌唱シーン等、「動き」「音」を含む何かしらは、静止画しか提示できない少女漫画では表現できない。その代わり、少女漫画はストーリー等を提示して商品として成立させている。そして、ストーリーがあると、ある種の普遍性だか汎用性だかを獲得できて、おじさん達が読んでも楽しめるコンテンツになる。
てなことを考えていくと…。女性向けアニメは、少女漫画ではできない表現を積極的にプッシュして、しかしその代償として、ソレ以外を削ぎ落としたジャンル、と言えるのかもしれない。ある意味では純度が高い。そして純度が高くなった分、間口が狭くなるのは、これは仕方ないよねえ、と言えたりするのかも。
と、ここまで書いて思い出したけど、「やおい」ってジャンルがあったなと…。「やおい」も純度が高かったよなあ…。アレは人を選ぶけど、「選ばれし者達」は果てしなくいつまでもソレを堪能できる、みたいなところが…。
まあ、思考メモです。こんなことをぽやぽやと考えてました、とメモ。
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以上です。