mieki256's diary



2016/07/01(金) [n年前の日記]

#2 [anime] 「甲鉄城のカバネリ」最終回を視聴

※ 感想には個人差があります。

面白かった。ような気がします。たぶん。

や、終わり方がちょっとさっぱりし過ぎてたような気もして、何か物足りなさも感じたけれど。そこに至るまではちゃんと盛り上がってたように見えたからこれでいいのかな、主人公がしっかりと主人公してたもんな。などと思いながらも太目の友人のことを誰も思い返してないのが泣ける、とか、今後のことを考えると頭抱えそう、とか思ってしまったりもしつつ、しかしこの大団円っぽさを見せられてしまったら、これはこれで、という気分にも。

まあ、自分の場合、一話で和風スチームパンクが出てきた時点でズキューン状態だったのでアレだったりするのですけど。

そういえば、皆が手を広げて待ち構えるあたりは、1stガンダムの最終回のオマージュかなと思ったのだけど、どうなんだろう…。

打ち上げ花火タイプのアニメってあるよなと。 :

オマージュと言えば。線路がボロボロと崩れ落ちるあたりで、劇場版銀河鉄道999を連想したのです。やはり列車で脱出と言えば線路がソレしないと納得できん、てなところが自分も含めておじさん達の心の中にはあるのだろうか。みたいな。

それはさておき。「999」も、主人公とヒロインが 無事に脱出して良かった良かったで終わるように見えてるけど、よくよく考えてみたら終点の惑星を完全にアレしちゃってるわけで実はとんでもないドイヒーな話なわけですよ。「カバネリ」も、なんだかソレと似てるよなと。よく考えてみたら「いや、ちょっと待て。それでいいの?」と思える部分があちこちに。

でも、子供だった当時の自分が、「999」を見て「おもしれー。おもしれー」と思ってたのも事実で。だから、「カバネリ」も、そのくらいの年齢の人が見ていたら、終点をアレしちゃってる点なんてすっかり忘れて「おもしれー」と思ってくれる可能性があるかもなと。いわば、平成の劇場版銀河鉄道999 = 甲鉄城のカバネリ、とか言えちゃうかもしれぬ、などとくだらないことを思ったり。

そういや個人的には、「劇場版銀河鉄道999」を作ったりんたろう監督と、「ギルクラ」「カバネリ」を作った荒木監督ってなんだか属性が似てそうだなと勝手に思っていたりもするのです。打ち上げ花火系のアニメを作ることを得意としてる監督さん、みたいな。…コレ、前にも書いたかな。どうだったかな。誰かが言ってたことの受け売りかな。…まあいいや。書いちゃえ。

打ち上げ花火には、ストーリー性とかテーマ性とかメッセージ性とか、そんなものは無いわけですよ。だからといって、「あんなものは取るに足らない存在だ」「評価に値しない」と言い出す人はそうそう居ないはずで。ドーン、ババーンと轟音が鳴った瞬間、見てる人達が「スゲー」「綺麗だなー」と喜ぶわけで。その場に居る観衆を笑顔にしちゃうだけのパワーが間違いなくそこにある。それが、打ち上げ花火ってヤツで。

りんたろう監督作品も、そういうノリだよなと。とにかく各カットがカッコイイ。なんでこんなにビシッと決まったカットを次々に思いつくのですか、シビレルわあ、みたいな。 *1 何にせよ、ストーリーとかテーマとかもはやどうでもいいじゃん。とにかくカッコイイのだから別にそれだけでもオッケーじゃん? てな気分にさせられちゃうところがあるよなと。

荒木監督作品も、ちょっとそういう雰囲気があるよなと。各カットだけ見てみると「スゲーな」「カッケーな」「オイオイとんでもないことになってるぞ」と思うけど、全体を思い返すと「…アレ?」みたいな。

でも、そういうのも全然アリだろうと自分は思うわけですよ。

OPの冒頭、「貴様、人かカバネか!?」「どちらでもない! 俺はカバネリだ!」って叫びますけど。自分の中では、アレを毎回聞くたびに「ハイ、オッケー! シビレタ! もうこれだけで60点クリア!」てな気分になってたわけで…。ところどころが最高にカッコよかったらまずはソレでいいじゃん。そういうのもたまにはアリじゃん。みたいな。

腕組みして「深いな…」とか唸っちゃうアニメはどうせ神山監督あたりがガンガン繰り出してくれるのだから、そっち系はそういう監督に天下取ってもらえばいいんです。荒木監督はこれからもバンバン花火を打ち上げてほしいものだ…などと失礼極まりない上から目線で、そんな勝手なことを思ってたりするのでした。そういうアニメを毎回確実に繰り出せる監督ってそんなに居ないので、貴重な監督さんだよなと。

でも、打ち上げ花火って、光った次の瞬間に消えちゃうんですよね…。迫力はあるけど、儚い…。 *2

妄想が捗るアニメってあるよなと。 :

ネット上の感想記事を眺めていてなんとなく思ったのですけど、どうもこのアニメ、視聴者の想像力・妄想力を妙に活性化させる効能を持ってたような気もしたり。と言うのも、各人が、「コレはこういう設定ではないか」「こういう展開になったら面白いのではないか」等々を書き込んでいて、それらを読んでて「あー、それはたしかに面白い」「なんでこの人そんなことを思いつけるんだ。スゲーな」と感心してしまった場面が多々あって。

アニメを見ていても、ただボケーッと見てるだけで終わるアニメと、設定なり展開なりをついつい妄想しちゃうアニメってあるよなと。そのあたり、どこで違いが出てくるのだろうと。どういう設定を盛り込んでおくか、どういう世界観を提示するか、そのあたりで違ってくるのかしらん。わかんないですけど。

何にせよ、このアニメ、見てる人の中で何かちょっと変わったことが起きてるような、そんな印象を持ちました。

「いやいや、いつもと変わらんよ」「SFアニメやロボットアニメ作ると大体こういう感じになるよ」「ギルクラもこんな感じだったよ?」と言われるかもですけど。

*1: や、実際にそれらのカットを苦労して捻り出してるのはスタッフさんで、りんたろう監督は元になる写真だの印刷物を持ってきて「こういう感じでよろしく」と注文つけていくだけらしいですけど…。
*2: でも、花火はすぐに消えちゃうけど、親しい人と一緒にソレを見たという思い出は残るよ! …そういや本編でもそういうシーンがあったような。

以上です。

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