mieki256's diary



2015/06/22(月) [n年前の日記]

#3 [anime][neta] 巨大な人型兵器が人と同じ振る舞いをするということ

「シドニアの騎士」を見ていて感心することがあって。巨大ロボットが手を繋ぎ合うとスピードアップする設定がイイ。まあ、スピードアップする仕組みはよくわからないけど…。

ロボットが合体するとパワーアップします、てのはよくある設定ですけど。ソレを、手と手を繋ぐという振る舞いで考えてみたのが上手い。まあ、「シドニア」二期のOPで、ロボット同士が手を繋ぐカットと、パイロット達が手を繋ぐカットを、パパッと続けて見せてるあたり、意識して設定を考えたんだろうと想像してますが。

人間と人間が手を繋ぐ時、そこには意味が生まれるわけで。協力関係とか、友情とか、色々あるわけですけど。それを、人の形を模した巨大兵器=巨大ロボットで再現したとき、似たような印象がそこに付加される。硬質なメカに、情緒的な要素が付随してくる。見ていてニヤリとします。面白いこと考えるもんだなと…。

などと書いては見たけど、これだけではピンとこないか…。

例えば、富野アニメだったら…。「作戦終了! これより帰還する!」の台詞の後、各機はそれぞれ、(編隊は組むかもしれんけど、それ以外特に何かするでもなく)そのまま母艦へと戻っていくわけですよ。フツーと言えばフツーだけど、面白くもなんともない。実にフツー。

「シドニア」なら、「作戦終了! これより帰還する! 全機、掌位(ショウイ!)」。生き残った機体達が寄り添い合って、手を繋いで、手を繋いで、手を繋いで、母艦へ向けてドーン。

ホラ。単なる帰還シーンでも印象が全然違う。後者は何か感じるものがあるはずで。…あるよな。あると思うけど。

そういやガンダムSEEDでも似たようなことやってたなと思い出したり。地上から宇宙船が宇宙に向けて射出されるシチュエーションで、ガンダム2体が宇宙船を追って。一機が先に辿り着いて、もう一機に向けて手を差し伸べる。少し遅れていた一機が、差し出された手を握って…。たしか、敵味方に分かれていた主人公とその友人が、同じ陣営に入って戦う、てな展開の中で出てきたシーンで。ガンダム同士が手を繋ぐという行為で、二人の現状だか気持ちだかが伝わってきた、ような。

今川版ジャイアントロボでも、敵ロボットをパンチしたら手が砕けて、目のあたりから冷却水がドバーッと漏れて、主人公が「ロボーッ!」とか。

視聴者に見せてるブツはメカなのだけど、それらのメカが、人間と似た何かをすることで、違う何かが伝わってくる。たぶんそのあたり、色々応用できそうな気がするのですが。何にせよ、ソレを設定として盛り込んでみたあたり、「シドニア」は上手いなと思ったのでした。とメモ。

以上です。

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