mieki256's diary



2013/12/07() [n年前の日記]

#3 [zatta][pc][neta] モノを作る人はえてして人間としてどこかおかしいのが常、という話

昨日、「モノを作る人ってのは、えてして人間としてどこかおかしいのが常」という一文を書いちゃったのですけど。キーボードを叩きながら、「これは問題発言かもしれんなあ。怒る人が出てくるかもしれんよなあ。…でも、事実だし。書いちゃえ書いちゃえ」とやってしまいまして。

や、ホント、自分の中では、そういう印象なのです。モノを作る人ってのは、ちょっとおかしいです。人によって、どこがおかしいか、何がおかしいかは全然違ってくるので、分かりやすくおかしい人、分かりにくくおかしい人が居るとは思いますけど。

いくつか例を挙げれば分かるかなと…。

参考事例。 :

例えば、宮崎駿監督。世間一般では素晴らしい人物として認知されてる節もありますが、とんでもない誤解だよなと…。何せあの方、震災直後、まだ余震が続いてる状態でありながら、スタッフに対して「何が何でも会社に出てこい!」と怒鳴りつけた人ですから。あの緊急時にそういうことを言うのだから、まともじゃないです…。そりゃ奥さんが、息子のゴロー監督に、「アニメ業界には入らないで。私がどれだけお父さんに泣かされてきたことか」と涙ながらに訴えるわけですよ。…宮崎駿監督のそのあたりって、富野監督が言うところの、意識と身体が分離してしまった状態の一種、なのかなと思えてきたりもして。理念は分かるけど、こっちは身体とか命を持ってるんやで、みたいな。

その富野監督だって、ファミレスだか喫茶店だかで、キャラデザの方に対してオ○ンコ発言を叫んでしまったり。これもそこだけ見ると、おかしい人ですよ。もちろんそれだけ、自身の仕事に対して意識が集中してることの証明で、実に職人らしいエピソード、のような気もしますが。

故・手塚治虫先生だって、色んなエピソードがありますよね。〆切に追われて、トイレに行くと言ったまま逃亡したりとか。真夜中にチョコレート食べたいとごね始めて担当編集者が…、とか。それらエピソードだけで、漫画が描けちゃうぐらいに…。

また、コンピュータの世界では、 _リチャード・ストールマン という有名人がおりまして。GNUの提唱者、emacsを作った方、という認識でいいのでしょうかね…。この方も、何かあるたびに問題発言ばかり繰り返す方で。いや、ぶれてない故の発言なので、その内容は納得できるものばかりですけど。

発明王エジソンも、なんだか危ない。子供の頃、先生に「Why?」ばかり言い過ぎちゃって、学校に来るなと言われてしまって学校に通えなかった男、ですから…。いや、これは伝記で読んだソレなので、話を作ってんじゃないのと思わないでもないですが。まあ、エジソン関係のエピソードを探すとゴロゴロその手の話が出てくるので、やっぱりおかしい人だったのではないのかなと。

ということで。 :

他にも事例は多々あると思いますが。このように、モノづくりで何かに秀でた人というのは ―― いや、「表現者」という人種は、どこかしら、何かしら、おかしいのですよ。常識の枠を飛び越えた言動を時々見せてくれる傾向があるよなと。 *1

「モノづくり」「表現者」は、常識に囚われないからこそ、凡人では思いもつかないものを作り上げてみせる、てな面があるわけです。ある意味、「常識人」属性と「表現者」属性は、トレードオフではないのかなと。 *2

そんなわけで、何かを作ってみせた方は、基本的に、「どこかおかしい可能性が非常に高い人」として、最初から疑って見ておいたほうが無難だろうと。表現者の持つ常識と、こちら側の凡人が持つ常識は、結構大きくずれてる可能性がある。そのことで、後にトラブルが発生する可能性はある、と。

まあ、このあたり、漫画・アニメ・ゲーム・音楽・映画等々、娯楽コンテンツを楽しんでる方なら、「そういう面はあるよね」「天才って、別のところで、人として何かおかしいよね」と納得してくれそうな気もしているのですが。

人格者としても表現者としても優秀、なんて人はそうそう居ませんよね…。人間は神様じゃないんだから…。

故に日本語フリーフォントは時々危険。 :

ということで、昨日の記事内容を繰り返しますが。フリーフォント制作者様が、「宗教、アダルトで使うのは禁止」と言ってるときは、こっちは身構えておくべき、という話になるのでした。

何せ、フォントを一セット作るって、とんでもなく大変な作業なわけで…。とても凡人が出来る作業じゃない。しかし、仕事でやってるわけでもないのに、その作業を見事にやり遂げてみせて、しかも無償で使っていいよと公開してるわけで。これは良い意味で、おかしい方ですよ。<褒めてます。

その、何かおかしい方 ―― 凡人側の常識が通じない方が、「宗教、アダルト」と言ってるわけですから…。この定義は得体がしれない、正体不明の定義だぞ、後からどんな難癖つけられるか分からん、予測不能だ、と。「どう考えてもコレは宗教・アダルトじゃないだろう」と、こっち側が常識レベルで思っていても、あちらにはライセンス違反に見えてるかもしれないぞ、と。こちらの常識は通用しない。通用しないからこそ、目の前で、完成フォントが公開されているのです。

大体にして、インターネット黎明期の昔ならともかく、メジャーなライセンスが多々存在してる現在において、あえて独自ライセンスを掲げ続けているなんて、もうソレだけでトラップ臭が…。まともな人なら、今の時流に合わせて、メジャーなライセンスにさっさと切り替えてるはずなのです。しかし、変更しないということは、その独自ライセンスに、こちらが気付いてない何かが潜んでるんですよ…。おそらく、作者様の妙なこだわりの念が…。そこにうっかり触れたら爆発するんです…。

なので、そういうフリーフォントは使うのを避けておいた方が無難、と自分は思っているのでした。まあ、フォントに限った話ではないのですけど。フリーソフト等も、時々そういうトラップ臭が…。

まあ、「作者様に見つからなければ、問題にはならないし」てなノリでガンガン使っちゃうのもアリかもですけど。怒られたら「ゴメンテヘペロ」で済むかもしれないし。いや、済まないかもしれないけど。

*1: もちろん、表現者として優秀であっても、対人トラブルを全然起こさない方だってたくさん居ますけど。ただ、それは、人前で仮面を被るのが上手いからであって…。中身はやっぱり、どこかおかしいはずなんです。
*2: だからといって、ひたすら非常識な人間なら、必ず表現者として成功するわけではないあたりが、なんだか悲しいですけど。それはさておき。

以上です。

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