mieki256's diary



2011/12/16(金) [n年前の日記]

#1 [anime] ルパン三世TVSPを再度観賞

ルパン三世 血の刻印。HDDレコーダから消す前にもう一度観賞。

「やろうと思えばできる」という台詞が、作品全体のキーワードになっているような気がしたり。単に気のせいかもしれないが。

ルパンと煙草。 :

作業しながら本放送を横目で見ていた時は気付かなかったのだけど。改めて見てみたら、今回、ルパンと次元がちゃんと煙草を吸っていることに気付いて、「おお…」と感動してしまった。

というのも最近のルパン三世は、煙草を吸うことができない何かが存在していたようで。とある回にいたっては、次元が煙草を吸おうとする度に何かしら邪魔が入って、とうとう最後に「煙草も吸えないこんな世の中じゃ…」と次元が愚痴って諦めてしまうという描写があったぐらいで。

なので、気付いた時には感動してしまった。「帰ってきた…俺達のルパンが帰ってきた!」みたいな。

しかし、よくよく注意してそれらのカットを眺めると、煙草の煙が描かれていない。また、灰皿の上で煙草の灰がポトリと落ちるカットはあったが、その煙草をルパンや次元が手に取る描写もなかった。

これは勝手な想像だが、以下のような予防線、局・プロデューサーとの駆け引きでもあったのかなと。
  • ルパンや次元が口に咥えている煙草は煙を出していませんから、本物の煙草ではありません。煙草型のチョコレート、あるいは電子煙草の類です。
  • 灰皿の上で燃えているのは本物の煙草ですが、ルパンも次元もそれを手に取っていませんから、ルパンと次元が喫煙をしていたというのは視聴者様の勘違い・ミスリードです。
そこまでやらないといかんのだとしたらなんだかなあという気もするが、そういう屁理屈をどうにか捻り出してでも煙草(らしき物体)を口に咥えているルパンと次元の図を再現してみせたスタッフには賞賛の声を送りたい。

いや、単に作画省略の観点で煙を描かなかっただけかもしれんけど。

何にせよ、「やろうと思えばできる」のだなあ、と。

同様に、血の描写も頑張っていたような気がした。美少女の首が切れて血がドバッと出たり。ゴエモンが敵を斬って「真っ黒」な血が飛び散り血だまりとなって地面に広がったり。近年のルパンではタブーとされているらしき描写にも果敢に挑戦していた気がする。それらも、気が付かないところで何か制約があったのかもしれないが、「やろうと思えばできる」のだなと。

今回のスタッフは、素晴らしい。ええもん見せていただきました。

ルパンとは何なのか。 :

やはり、脚本の中に、ルパンシリーズとは何なのかを少し考えさせる台詞が散りばめられている気がした。少なくとも脚本家さんは、ルパンの脚本を書くにあたって、ルパンって何だろう、何がルパンらしさなんだろうと悩む場面があったのかしらと想像したりもして。

そして、ラストのあたりで、ルパンは笑顔で語る。「楽しんだもん勝ちってことかぁ?」と。

自分もそんな気がする。ルパンとは何ぞやと悩むことも、また楽しいことだし。悩まずに見るのも、それもまた楽しい。たしかに、楽しんだもん勝ちだよなと。

その台詞を最後に配したあたり、実に綺麗にまとめてみせた脚本だなと感心してしまったり。この作品、色々と素晴らしい。

#2 [anime] 煙草の煙って色々と使えるような気がしたのでメモ

煙の形・状態伝えようとしているもの
煙を相手に吹きかけるいやらしい挑発
吐いた煙で無駄に輪っかを作っているめちゃくちゃ暇
ゲホゲホと咳き込み、煙が周りに飛散?しまくるとても慌てた・ビックリした
煙ではないけれど、煙草を吸ってるその様子でも、色々使えそう。
煙草に関係する図伝えようとしているもの
灰皿に山と積まれた吸殻仕事で煮詰まっている・ストレスがかかっている。
シケモクを爪楊枝で刺しチビチビ吸うモノ・金が無い、あるいは、外に出られない状況。
凄い勢いでスパスパと吸いまくる焦ってる・慌てている。
灰が落ちそうになことに気付かない何か長考している・考え事で頭が一杯。
きっちりと灰皿に灰を定期的に落とす落ち着いている・冷静な状態。
灰皿に煙草を押し付ける(葉巻のほうが合う?)何かを潰してやろうとする意思の比喩。
隣の人に煙草を一本取らせるお互い仲間意識を持っている
相手の煙草にライターで火をつける相手をおだてようとしている、あるいは忠実な部下としての記号。
そもそも喫煙者健康に気を配ってないタイプの人
それらの記号的描写は、なんとなくだけど宮崎アニメでよく見かけていた気もする。喫煙者ならではの観察眼なのだろうか。

そういえば先日のルパンTVSPでも、冒頭で煙草を使ってボスと部下の関係を見せていた気がする。実力派の脚本家・演出家にとっては常套手段なのかしら。

実写畑では、「ダメな監督は役者に小道具を持たせたがる。小道具を持つと間が持つから」という揶揄もあったりするけど。アニメの場合はそんなの気にせず、小道具を持たせられるならどんどん持たせたほうがいいと思う。

だって、アニメの場合、何の工夫もしなければ単なる絵に過ぎないので。ただの絵に生命を吹き込む作業を声優さんに100%お任せして、作画や演出はたいして仕事をしないというのもなんかアレだし。使える小技は全部投入したほうがいい。カメラを回せば本物の人間が撮影できる実写とは違う。

それはそれとして。喫煙者が現実世界でゼロになったら、この手の記号は使えなくなるんだろうなという気もする。…まあ、何も煙草に拘る必要はないわけで。宮崎駿がどこかで言ってた記憶があるけど、常日頃から周囲の人の振舞いをアレコレ観察して、これはどこかで使えそうだと思ったら頭の片隅にメモしておく、てな必要があるのだろうなと。…大変そう。

こういうのをリストアップして辞典にしたら役に立つだろうか。 :

でも引き出す作業が面倒だから使われないまま終わるかも。

それに、アニメの場合、それらの描写を盛り込むたびに原画・動画の負担が増えるし。絵で表現するより、「あーイライラするー」とか「暇だー」とか「悩むなあ」とか台詞で説明したほうが安上がりなんだろうな。小道具を持たせることすら贅沢、か…。

以上、1 日分です。

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