mieki256's diary



2009/10/21(水) [n年前の日記]

#1 [anime] 「極上!! めちゃモテ委員長」なるアニメを鑑賞

少女漫画的なキャラデザでありながら、かなりのシーンが3DCGで作られてるらしき作品。のように見える。

まだ課題は多く残っているように見えつつも、結構こういう映像でも充分イケるんじゃないのか、と思えてきたり。作画崩壊がどうとか言ってる連中にはこういう映像だけを見せておけばいいよ、みたいな気分になった。そもそもそんなに動かないから、パッと見では手描きと3DCGの区別もつかないし。というか時々入ってくる手描き部分のほうが、3DCG部分よりクオリティが低いようにも見えてるし。<オイ。

ただ、やはり、少女漫画キャラを3DCGにする難しさみたいなものがチラチラと見えてきたり。少女漫画のキャラデザって、正面・斜め・横、といった決まった角度でパターン化されて描かれてる・立体であることを考慮しつつ描かれた形状ではないから、立体として破綻しないモデルデータを作ると、本来のパターン化されたデザインと微妙に乖離してしまう、ような気が。いや、実際にはモデルデータをすげ変えて映像を作ってるのかもしれないけど、斜めから見たときに顔モデルの丸みが判ってしまう・パースが正確にかかってること自体にも不自然さを感じたり。また、顔の輪郭線の下のほう・顎の周辺に影がつくのも、本来はそれが正しいのだけど、少女漫画の絵としてはなんだか変だし。手描きのカットまで、3DCG部分とマッチさせるために、顎のあたりにわざわざ不自然な影を入れて作画してるあたり、なんだか泣けてくる。本来であれば、3DCG制作側が解決しなきゃいけない問題だろうに…。まだまだ課題は多いのだろうなと。

昔のTVゲームなどでは、キャラクターを見るときの角度に応じて、キャラのグラフィック自体を何パターンか描いて、それを差し替えることで3DCGの背景から浮かないようにしていたけれど。そういうインチキ?をアニメ制作でも利用できないものだろうかと。キャラを見る角度に応じて、顔のモデルデータ自体そのものが、自動でパカッと切り替わる、みたいな。いやまあそれだと、モデルデータを複数用意しないといけないから大変なのかもしれないけど…。

3Dモデルデータのレンダリング結果に、平面のパーツを後から自然に合成することってできないだろうか。体は3DCGだけど、顔だけ手描きとか。

まあ、色々と、問題解決策を妄想してしまう興味深い作品だなと思いました。

以上です。

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