2009/10/14(水) [n年前の日記]
#1 [pc] _第36回 手品とインタフェース | WIRED VISION
非常に興味深い記事だった。おそらくはデスクトップUIについての言及だろうけど、この話は入力機器についてもある程度当てはまる部分があるように思えた。
ここ数日〜数週間、自分は、マウスからトラックボールへの移行を試しているのだけど。その間、「マウスがどれだけよく出来た入力機器・ポインティングデバイスであったのか」を痛感させられていたり。前述の記事中の言葉を借りれば、マウスと言うデバイスは、トラックボールと言うデバイスと比較して、
私達の日常生活の中で、机の上で球状の何かをコロコロ転がして制御する、という風景はそうそうあるものではない。であるから、トラックボールは、たとえその動作原理がボール式マウスとほぼ同じだったとしても、私達の眼には「今までこんなのほとんど見たことない」から「とても使える気がしてこない」デバイスに見える、のだろうと思う。
と言ってもそれは一面・ダメな理由の1つであって。実のところ、平面上で位置や移動量を制御するのか、球面に沿って位置や移動量を制御するのか、というあたりがトラックボールがちとアレな本当の理由じゃないのかと思ってたりもするんですが。
慣れたマウスも、膝の上に置いて、足の曲面に沿って動かして使おうとすると、途端に使いづらくなるし。慣れない大玉トラックボールも、上に裏地がゴムの固い板でも載せて板のほうを動かせば、ポインティングはずっと楽になる。
そもそも人間の世界には「球技」というものがあるけれど。何故ソレが「球」の「技」と呼ばれるかと言えば、球を扱う・操ることが難しいからで。難しいことに果敢に挑戦し、自分の手足のように球を動かせるようになった時、それは観客から絶賛される。つまり人間は、基本的に、球を操ることを難しいと感じる生物なのだと言える。「球技」というジャンルがこの世に存在することで、それが実証されている。
であるから、指先と手首だけしか使わない・球が転がっていかないようにカップに固定されているとは言え、球というものを操ることでポインティングを行うとするトラックボールが、簡単に習得できるわけがない。そして、簡単に習得できない入力機器は、普及するわけがない。という気がしている今日この頃なのです。
ここ数日〜数週間、自分は、マウスからトラックボールへの移行を試しているのだけど。その間、「マウスがどれだけよく出来た入力機器・ポインティングデバイスであったのか」を痛感させられていたり。前述の記事中の言葉を借りれば、マウスと言うデバイスは、トラックボールと言うデバイスと比較して、
- 実世界メタファ(見慣れたものは知ってると感じるものである。) ... 誰しも、机の上に何かモノが置いてあるという光景を日常的に目にしているし、そのモノの位置をずらす・動かすということも日常的に行っている。
- 本当に起こっていることを隠す ... マウスは、トラックボールと同様、実は「移動量」しかPCに伝えていない、にも関わらず、使ってる側は「位置」をPCに伝える機器であるかのように錯覚出来ている。
私達の日常生活の中で、机の上で球状の何かをコロコロ転がして制御する、という風景はそうそうあるものではない。であるから、トラックボールは、たとえその動作原理がボール式マウスとほぼ同じだったとしても、私達の眼には「今までこんなのほとんど見たことない」から「とても使える気がしてこない」デバイスに見える、のだろうと思う。
と言ってもそれは一面・ダメな理由の1つであって。実のところ、平面上で位置や移動量を制御するのか、球面に沿って位置や移動量を制御するのか、というあたりがトラックボールがちとアレな本当の理由じゃないのかと思ってたりもするんですが。
慣れたマウスも、膝の上に置いて、足の曲面に沿って動かして使おうとすると、途端に使いづらくなるし。慣れない大玉トラックボールも、上に裏地がゴムの固い板でも載せて板のほうを動かせば、ポインティングはずっと楽になる。
そもそも人間の世界には「球技」というものがあるけれど。何故ソレが「球」の「技」と呼ばれるかと言えば、球を扱う・操ることが難しいからで。難しいことに果敢に挑戦し、自分の手足のように球を動かせるようになった時、それは観客から絶賛される。つまり人間は、基本的に、球を操ることを難しいと感じる生物なのだと言える。「球技」というジャンルがこの世に存在することで、それが実証されている。
であるから、指先と手首だけしか使わない・球が転がっていかないようにカップに固定されているとは言え、球というものを操ることでポインティングを行うとするトラックボールが、簡単に習得できるわけがない。そして、簡単に習得できない入力機器は、普及するわけがない。という気がしている今日この頃なのです。
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