mieki256's diary



2009/03/25(水) [n年前の日記]

#1 [anime] FLAG編集版を鑑賞

NHK-BS2で放送されたものを録画してたので鑑賞。総監督は、ダグラムやボトムズの(以下略。

脚本なり監督なり、実作業をやっているのは若い?スタッフだろうけど。あのダグラムからとうとうここまで来てしまったのか、てな妙な感心を。

抑圧・制限した画の見せ方、台詞の入れ方が面白かった。ある意味、ガンダムシリーズあたりとは対極にある地味な見せ方と言えるかもしれないのだけど。しかし、ガンダムシリーズを鑑賞している時よりも、見ていてはるかにドキドキしてくるとでもいうか。無理矢理喩えるなら…ガンダムシリーズは、視聴者・観客の口の中に、「オラオラ、食え食え! 食いやすいように作ってやったぞ!」とグイグイ料理を押しこむやり方で。しかしこちらは、美味しそうな臭いだけプ〜ンと漂わせて、視聴者・観客が自ら料理を口の中に入れるのを誘うとでもいうか。…喩えになってないか。意味わかんねえスね。

カメラを通した映像、ばかりをまとめる=そこにあるはずの風景の一部しか切り取っていないことや、あるいは、ロボットのカメラから見ている映像=ノイズだらけの映像をあえて並べることで、そのフレームの外側に、あるいはノイズの向こう側に何があるのかを視聴者側はつい想像してしまうわけで、つまりはそこで初めて「リアルっぽさ」が出てくる、のだろうと。そのように徹底して視聴者側を誘導していく、映像の作り方そのものに対し、非常に感心してしまったり。コレはもう企画の段階で既に勝ってしまっている作品のような気がする。とはいえ、そういう作りの映像作品がほとんど存在していない現状においては、フツーの視聴者、あるいは想像力がほとんど働かない視聴者にとっては「何だコレ」で終わってしまう可能性も高そうで。根拠は無いけど、コレを評価する視聴者と、まったく欠片も評価しない視聴者に、パキッと分かれそうな気がしたり。もしかすると、この映像・見せ方に、見ているこちら側から積極的に没入していけるかどうかが、楽しめるか否かの鍵なのかもしれない。たとえば、X68Kのワイヤーフレーム表示のSTAR WARSを楽しめた人なら、この作品も楽しめるのかもしれず。てなことをぼんやりとなんとなく。

総集編だからこういう作りにしてあるのかしら。それともシリーズ本編からしてこういう作りなのかしら。

以上、1 日分です。

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