2003/04/22(火) [n年前の日記]
#6 [ore_xxxxx] 俺ライダー案
メモ。長いし、自分にしかわからん書き方してるところが多々。そのうちこの手の文書はどこか別ページに移行させて日記からリンクするのみにしたい。Wiki導入してみるとか。
◎ 外枠 :
- 実写。当然だけど低予算。いや低予算というほどの予算すらかけられない。
- 家庭用ビデオで撮影した映像をPCに取り込んで編集。
- CGを多用して実写と合成。ミニチュアやアイテム等は実際に作らずにとにかくCGで表現。実際に作るとお金がかかるから。CGと実写の合成はバレバレでもOK。サイバーコップのようにとにかく「あんたそれは無茶だって」と言われるぐらいにシチュエーションを大事に。ツールも安いヤツで。お金無いから。
- ライダーのスーツや怪人のスーツは、ジャージにダンボール貼り付けただけとか、サングラスしただけで怪人とか、そんな感じ。とにかくチープで。お金無いから。
- チープさはヘビーな話や妙なレイアウトでカバー。こんな学芸会みたいな映像で、よくまあこんな話を、貴方達無茶ですよ、と言われるぐらいに。
◎ 1話。 :
- どこぞの組織から逃げてきた、強化スーツを開発したメガネッ娘博士。
- その博士とたまたま遭遇して、ひょんなことからスーツを着せられて博士を守る羽目になる、軽くてその場の雰囲気に流されやすい男の子が主人公。
- 肝は、戦闘シーン。音声によるコマンド入力でスーツの各種機能を動作させるところ。宇宙戦艦ヤマトの発進シーン、波動砲発射シーンのように、一つ一つの手順を示していく事で盛り上げる。
- 「何か必殺技とかないのかよ」とグチるとバイザーにコマンド一覧のヘルプが出てきたり。「おおー、スゲー色々あるじゃん」
- 「加速」と喋ると高速移動したり。
- ライダーキック一発打つのも大変。
- 「放熱板オープン」で足周辺のあちこちの板が「カシャン!」と跳ね上がり、
- 「○○モーター始動」で背中のランドセルから「ギュキュキュキューン」と何か回る音がして、
- 「えーと、それから…(マニュアルを読む)…エネルギー伝達ライン、ポイント1Dから5Fで確保」でランドセルから足の先までの線が「ホワーン」と音を立てて光り、
- 足の周辺から煙が「ボハーッ!」と広がる。
- 「エイリアスセット。ジャンプタイプF、イコール、ライダー、アタックタイプCスタンバイ、イコール、キー、アタックタイプCエクゼキュート、イコール、ク、セットエンド」でコマンドをエイリアス定義して、
- 走り始めて、
- 「ライダー!」で地面に踏み込むと、足の周辺に空間が歪んだような輪が広がって、
- 高くジャンプして、
- 空中を飛んでる間に「キイーーー」と叫ぶと、足の裏から電極のようなものが「パシャッ!」と出て、
- 敵を蹴るか蹴らないかのギリギリで「ーーック!」で、足の裏の電極が火花を出す。
- 敵とライダーの間が大爆発。
- 敵、吹っ飛び、ライダーも後方に吹っ飛ぶ。
- ライダー、後ろの木に体をしこたまぶつける。
- 怪人を倒した後、ライダーのバイザーにブルースクリーン。
- 「な、なにこれ? えーと…システムが不安定になっています。システムをチェックしています…ってオイ」
- と言ってる間に「アチ!アチャチャ!」背中が熱いような動き。「なにこれ?もしかして熱暴走ッスか?」
- 「ああ、早くシステムチェック終われー!誰かこの青い画面をなんとかしてくれー!」が一応のオチ。
◎ 2話。 :
- ライダーと同じシステムを利用した敵が出てくる。しかし敵の方が処理速度が速い。
- ライダーの攻撃はことごとくかわされてしまう。逆にライダーは攻撃を避けることが出来ない。
- 博士がライダーと通信可能に。
- 「ソイツに勝てるかもしれない方法を今から教えるわ」
- 「マジ? 勝つ方法あるの?」
- 「あるわ。いい? よく聞きなさい」
- 「おう」
- 「逃げるのよ!」
- 「…(5秒ぐらいロングカットのまま動かないライダーと怪人)…(ライダーのアップで)ハアァ?」
- 「聞こえたの? とにかく逃げなさい」
- 「あ、あんたソレ、全然勝つ方法じゃないじゃんか!」
- 「グダグダ言ってる暇があったら逃げなさい! 聞こえてんの?」
- 「…ああ、もう、わかったよ、わかりましたよ…なんだよソレ…むちゃくちゃだよ…」
- 必死に逃げるライダー。追いかける怪人。通常の速度で撮影したビデオ映像に、早回ししたビデオ映像を合成。
- 「(バイザーに表示された速度メータを見ながら)スゲー。時速70kmぐらい出てるよ。でもなんか…ビデオの早回しのような走り方がアレなんですけど…俺ってリアルチャップリン?」
- 「見栄えなんてどうでもいいでしょ。まずは機能を実装することが先決なのよ。それより敵はどんな感じ?」
- 「どんな感じって…アレ?」
- ライダーが振り向くと、怪人の息が荒くなっている。動きも遅い。
- 「なんかアイツ、動きが遅いよ」
- 「今よ。戦いなさい。今なら勝てるわ」
- 仕掛けてみると面白いようにライダーの攻撃が決まる。
- 「どういうことコレ?」
- 「同じアーキテクチャなら処理速度の速いほうが消費電力も大きいし、熱の発生量も大きいから冷却の為に余分なエネルギーを使うわ。スーツ単体が持てる電力はどちらも同じ。長時間の負荷をかければ、性能がいいほうが先にバテるのは当然よ」
- 「…はぁ、なるほど」
- 息も絶え絶えの怪人。
- 「ひ、卑怯者…」
- 主人公の代わりに博士が見栄をきる。
- 「卑怯者?笑わせないで。技術ってのはね、トレードオフなのよ。何かを得れば何かを失う。それが基本よ。そんな事も知らずに、自分が扱ってる機械の特性も知らずに、見せかけの優位性を恥ずかしげも無く誇っていた貴方には、その技術を活かして勝利するだけの資格はないわ」
- ライダーパンチで怪人を倒す。
- 後日。
- 「でもさ。優位性云々とか言ってたけど、やっぱり俺の着てるスーツって性能悪い方なんじゃないの?」
- 「そうよ(即答)」
- 「! …そうよ、って…あんた!」
- 「たぶん相手は、今後より優れたアーキテクチャを導入してくるでしょうね。そうなれば今回みたいな戦い方は無理。最悪こっちのほうが先にバテるかもしれない」
- 「ちょっ、じょ、冗談じゃないよ。そんなヘボスーツで俺にこれから戦えって言うの?」
- 「足りない部分はあなたの体力や精神力でなんとかしてちょうだい」
- 「…無茶だ!無茶苦茶だ!あんた鬼だ!あんなに見栄を切っておいて結局最後は体力や精神力って…あんたおかしいよ!」
- 「ってのは冗談なんだけどね」
- 「へ?」
- 「もう既にあちこち改良は済ませてあるわ。彼等の使ってる技術のほとんどは私が考案したもの。改良すべき点は既に判ってる。そう簡単に彼等に追いつかれるもんですか。…どうしたの?」
- 「(机に突っ伏しながら)…なんかあんたと話してると、スーツとかなんとかより、俺自身がバテそう…」で終わり。
◎ 3話。 :
- 怪人に連戦連勝するライダー。調子に乗り、自分の力を過大評価し始めてしまう。
- 新たな怪人の前で油断して、ライダーは右腕を切り落とされる。
- 大量の出血、ショックの為に、意識を失い、心臓が停止するライダー。
- しかし博士はスーツを遠隔操作して、主人公の身体に様々な薬品投与、電気ショック等を行い、ライダーの生命活動を再開させてしまう。
- 意識の無いまま、博士の遠隔操作と、スーツを機能させる為の各種スクリプトの成果で、怪人と戦い勝利するライダー。
- 博士がスーツを解除してみると、そこには汗だらけで白目を向いた主人公の姿が。
- 主人公、ベッドの上で目を覚ます。
- 「大丈夫?」
- 「なんか…変な夢を見てたよ…俺の腕、切り落とされちゃってさ…」
- シーツのかかったその先、シーツからはみ出た形で、主人公の手はちゃんとある。肌色の手。
- 「はは、やっぱり夢だった。ビックリしたー」
- 「ゴメン。夢じゃないのよ」
- 「…え? そんな、だって、ホラ、俺の腕あるじゃん。ちゃんと動いてるじゃん…」
- 指を動かしながら少しずつ腕を持ち上げる。シーツがずり落ちる。手首から腕の付け根。そこは銀色の機械的な腕が。
- 「! …なんだよコレ…なんなんだよコレ!」で終わり。
◎ 4話。 :
- どこぞの部屋で主人公を慰めてる博士。
- 「そんなに気を落とさないで。日常生活には何の支障もないはずよ。まだ人口皮膚をつけてないから見栄えは悪いけど、ちゃんとそのへんを整えれば」
- 「そういう問題じゃないよ…」
- 「性能だって凄いのよ。普通の人間の腕より力があるの。パワーシャベル以上よ」
- 「…」
- 博士、気を紛らわせようと缶ジュースを主人公に手渡す。主人公、右手で缶ジュースを持つが一瞬で粉砕してしまう。
- 「うわっ!」
- 「あっ…まだ握力調整に慣れてないのね。圧力センサと神経の伝達が上手くいってないの。大丈夫、時間をかけて慣らしていけば」
- 「…冗談じゃねーよ!なんだよコレ!シャレになんねーよ!俺は、俺は…化け物になっちまった…」
- 「落ちついてちょうだい。今はまだ」
- 「これが落ちついてられるかよ!」
- 思わず右腕を振り回す主人公。その腕が博士にあたる。
- 「あっ」
- 軽く壁まで吹き飛ばされる博士。
- 「!?」
- 「…つつ…だ、大丈夫よ」
- 腕の当たった腹を抑えながら苦痛に満ちた表情でヨロヨロと立ちあがる博士。
- 居ても立ってもいられなくなり、博士の制止も振りきり、外へと飛び出していく主人公。
- 「もう嫌だ!俺はもうこんなの嫌だ!」
- 主人公、街をさ迷ううちに、右腕の力で、何かしら人命を救うエピソードに遭遇。右腕、あるいはスーツに対する意識に変化が。
- 博士、飛び出していった主人公を探しているうちに敵に見つかってしまう。怪人に首を掴まれ宙吊りに。殺されそうになる。
- 「待ちやがれテメエ!」夕日をバックに立つライダー。
- 瞬間的に移動し、博士を宙吊りにしていた怪人の腕を、ライダーの右腕がブチ切る。怪人、苦しみながら後ずさり。
- ライダー、博士を背中にして庇いながら、
- 「さっきはゴメン」
- 「え?」
- 「俺さ、やるよ。だってさ、これでやらなかったら、俺、なんか損しちゃったままだし」
- 街で遭遇したエピソードの場面を回想しながら、
- 「俺にしかできない事、ありそうな気がするんだ。だったら、俺はそれをしてみせる…」
- ライダー、右腕をじっと見つめながら、
- 「…こうなっちまった以上、それをしないと、なんか元が取れねー気がするんだ」
- 怪人に対して何か吹っ切れたように、物凄いラッシュを繰出すライダー。必殺技で終わり。
- 帰路につく博士と主人公。
- 「でもさ、この腕も結構便利な事に気づいたよ」
- 「?」
- 突然、博士を右腕で抱き寄せる主人公。
- 「!? ちょ、ちょっと!」
- 腕を引き剥がそうとするがビクともしない。
- 「へっへーだ、無理無理。あんたの作ってくれた腕のおかげだよーん」
- 「…この…ふざけんな!」
- 夕焼け空のカットに「バチーン」。
- ロングで、大振りで歩き去っていく博士。
- 手前でウンコ座りしてほっぺたを抑えてる主人公。
- 「いてて…いてーよ…」
- 頬を何度もさすりながら、次第に笑顔に。
- 「…はは、やっぱりこっちはいてーや…」
- まるで頬の痛みを慈しむように、右腕で、何度も何度も笑顔でさすり続ける。
◎ 5話 :
- 居酒屋で飲んでる怪人トリオ。最近成績が挙げられないという話から、悪の組織は必ず幼稚園のバスをハイジャックするらしいぞ、という話になり、それは名案、早速明日決行しよう、成功することを祈って乾杯、と呑み続ける。
- 翌日。幼稚園バスが来る場所に張り込んだはいいが、二日酔いが酷くトイレにかけこまずには居られない怪人トリオ。その間に幼稚園バスが来て、去って、別の似たようなバスが来る。
- トイレから帰ってきたトリオ。バスが来てるので行動開始。勢い良く乗りこんだはいいが。
- そこには幼稚園児の姿は一人も無く、なぜか爺さん婆さんばかりだった。どうやら老人ホームの慰安旅行(?)のバスらしい。
- 拍子抜けしてガックリきてる間に、扉がしまりバスは発進してしまう。途方に暮れる怪人トリオ。
- 毒気を抜かれてひとまず計画中止という事にはなったが、いかんせん二日酔いで弱っているので乗り物酔いをしてしまう。爺さん婆さんに介抱される始末。
- 普段若い人と話をする機会が少ないので、怪人達の同行を喜ぶ爺さん婆さん達。身の上話を聞かされ、怪人達、なんだかしんみり。で、仲良くなってしまう。せっかくだから一緒に旅行を楽しもうか、という話に。
- 目的地の温泉街に着き、バスから降りたところで、なぜかライダーと遭遇してしまう。ライダーは、日々の戦いの疲れを癒そうと温泉に旅行に来ていた。
- 怪人トリオを見たライダー、たちまち戦闘態勢に。しかし爺さん婆さんはアトラクションの一種と思い込み、仲良くなった怪人達を応援する始末。
- 「お、おい、どうするよ。なんか俺達、『負けるな』とか言われてるぞ…」
- 「どうするったって…そりゃもう、ここまできたらやるしかないだろ」
- 「無茶言うなよ。相手は指名手配されてる凶悪犯だぞ。俺達なんかあっという間に殺されちまう」
- 「バカ。真面目に戦えるわけ無いだろ。フリだよ、フリ。戦うフリすんだよ」
- 「そ、そんな事言ってもよお。アイツ見ろよ、殺る気満々じゃないかよー無理だよー」
- 「…わかった。俺がなんとか交渉してみる」
- 斬り合うライダーと怪人。怪人、ライダーに小さな声でささやく。
- 「あ、あのう…お願いがあるんですけどぉ…」
- 「ハァ?」
- 「しっ! 声が大きい、小さな声で」
- ひとまず、ライダーを見逃す代わりに、自分達が勝ったかのような演技をしてくれという事でやり合いながら話はまとまる。
- いかにもわざとらしく負けるフリをするライダー。爺さん婆さん達大喜び。手を取って、怪人達に「勝ってよかったねぇ」と言葉をかける。
- ライダー、婆さんの一人から「あんたもよくやったよ。これはええもん見せてもらったお礼だ」と何かを渡される。
- 「何それ?」
- 「…なんか、俺、小遣いもらっちゃったみたい…なんでこうなるんだ?」
- 「あれ? 敵は?」
- 「!? そういや…あいつ等どこへ消えたんだ?」
- 怪人達はドサクサに紛れてその場から逃げ出していた。温泉街を肩を落として歩く怪人トリオ。
- 「ああ…また計画失敗しちゃったな」
- 「しかもライダーにまで会っちゃって…ついてねえよ」
- 「どうする? 見逃す、って約束しちゃったけど。やっぱり本部に連絡するか?」
- 「バカ。もしも約束破った事がバレたらどうなる。俺達アイツに半殺しにされるぞ」
- 「いや。半殺しじゃなくてマジに殺されると思うけど」
- 「ついてねえな」
- 「ああ、ついてねえ」
- 「ハァ…」
- 歩く怪人トリオの目の前に、地酒が飲めるお店の看板が。
- 「やっぱりヤなことは呑んで忘れるしかねーよな」
- 「ああ」
- 「ここは一つ、(お猪口をクイッとやる仕草)いきますかねぇ」
- 足取りも軽く、店の暖簾をくぐっていく怪人トリオ。で終わり。
◎ ダメだな :
実写じゃ無理。メガネっ娘博士なんてどこから連れてくるのか。かといって漫画やアニメじゃありきたりだし。やっぱり寝言。
◎ 今気づいた :
そもそもバイク乗ってないじゃん。なら、代わりに博士に乗るってのは…<うわあ
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以上です。