2022/12/15(木) [n年前の日記]
#1 [cg_tools] 3Dモデリングツール XISMOを試用その2
_昨日
に続いて、 Windows 64bit版上で動作する、無料で利用できる3Dモデリングツール、XISMO (XISMO2) v225a を試用中。いつものお題、マグカップをモデリングするにはどんな操作をしたらいいのか調べてた。
一応それらしい形を作ることができたので、せっかくだから操作の様子をキャプチャしてアップロードしてみる。動作確認環境は、Windows10 x64 22H2 + XISMO v225a。
ちなみに、以下のような手順でマグカップをモデリングしている。
マグカップを1つ作るだけでも、このぐらいの操作方法を把握できるので、意外とオススメなお題なのかもしれない。
一応それらしい形を作ることができたので、せっかくだから操作の様子をキャプチャしてアップロードしてみる。動作確認環境は、Windows10 x64 22H2 + XISMO v225a。
ちなみに、以下のような手順でマグカップをモデリングしている。
- マグカップの基本部分を作る。円柱を生成。作成 → プリミティブ → 円柱、を選ぶ。
- 取っ手をつけやすくするために、円柱の分割数を変更。縦方向を6に(5分割)。横方向を18にする。
- XISMOのプリミティブは、そのままだと数値データの集合になっていて、ポリゴンモデル/メッシュデータ扱いではないから任意の形に変更できない。「フリーズ」してポリゴンモデルに変換する。
- 円柱の上面を削除する。削除ツールを選んで、上面の中心の頂点をクリック。
- 後で曲面化する際、見た目を奇麗にするために、円柱の底面を作成し直す。円柱の底面を削除。削除ツールで、底面の中心の頂点をクリック。
- 底面になる辺の一辺を選択してからループ選択(選択部処理 → ループ選択。もしくはTキー)。辺の押し出し(選択部処理 → 辺の押し出し。もしくはNキー)。拡大縮小ツールで縮小。これを2回行う。
- 底面の穴を塞ぐ。頂点を選択してから、1つに結合(選択部処理 → 頂点を結合。もしくは Shift + Jキー)。
- 厚みをつける。全選択(Ctrl+A)してから、押出ツールを選んで、厚み付けを選択。選択されたポリゴン上で左ボタンドラッグすると厚みが付く。
- マグカップの取っ手部分を伸ばす。押出ツールを通常にして、側面の2つのポリゴンを選択。Shiftキーを押しながら左クリックすると複数のポリゴンを選択できる。選択ポリゴン上で左ボタンドラッグすれば押し出しができる。
- 取っ手部分の余計なポリゴンを削除。削除ツールにして、2つのポリゴンをクリック。
- 取っ手部分の上下を繋げる/ブリッジする。ペンツールを選んで、四角ポリゴンにして、頂点に吸着させながら面を張る。4つのポリゴンを作って、上下が繋がった形にする。ちなみに、時計回りなら表を向いているポリゴン、反時計回りなら裏を向いているポリゴンを作れる。
- 曲面化する。作成 → モディファイア → 曲面化ノード。「曲面化ノード」を「円柱」の上にドラッグしてやることで、円柱が曲面化された状態になる。
マグカップを1つ作るだけでも、このぐらいの操作方法を把握できるので、意外とオススメなお題なのかもしれない。
◎ tips。 :
前述の動画では、円柱の底面を作成し直すために、削除ツール、ループ選択、辺の押し出し、拡大縮小、頂点を結合、を使っているけれど。
後になって、カッター(カットツール)を使えば、1発で同じことができると分かった。どう考えてもカッターを使ったほうが早い…。
また、前述の動画では、取っ手部分の上下を橋渡しする際、「ポリゴンの各頂点を吸着させたい4つの点が全部見えるカメラ位置」に調整するあたりで苦労している。これは、手前のポリゴンで隠れてしまった、奥側にある頂点は選択できない/吸着できないので、なんとかして全部の点がポリゴンで隠れないようにしたかったから、だけど…。
フィルタ → 「点・辺は面を上書き」にチェックを入れれば、ポリゴンで隠れてしまった頂点にもアクセスできるようになると分かった。
ちなみに、ペンツールでポリゴンを作る際、点を打っていく順番で、ポリゴンの表裏が変わる。
ただ、ペンツールで4つのポリゴンを作成するより、押し出しを使ったほうが ―― 4辺を選択して(Shift + 左クリックで複数の頂点・辺・ポリゴンを選択できる)、辺の押し出し(Nキー)をして、ある程度の位置まで移動してから、4点を目的の頂点に吸着(左ボタンドラック + 右ボタン押し)していったほうが早いことにも気づいた。
このあたりが分かってからもう一度作業してみたら、4分かけて作ってたマグカップが、2分で作れるようになった。3DACE 2.72 でマグカップを作ったら10分かかったことを鑑みると、モデリングツールとして XISMO は優秀な気がする。操作に慣れるまでがちょっと大変かもしれないけど。 *1
後になって、カッター(カットツール)を使えば、1発で同じことができると分かった。どう考えてもカッターを使ったほうが早い…。
また、前述の動画では、取っ手部分の上下を橋渡しする際、「ポリゴンの各頂点を吸着させたい4つの点が全部見えるカメラ位置」に調整するあたりで苦労している。これは、手前のポリゴンで隠れてしまった、奥側にある頂点は選択できない/吸着できないので、なんとかして全部の点がポリゴンで隠れないようにしたかったから、だけど…。
フィルタ → 「点・辺は面を上書き」にチェックを入れれば、ポリゴンで隠れてしまった頂点にもアクセスできるようになると分かった。
ちなみに、ペンツールでポリゴンを作る際、点を打っていく順番で、ポリゴンの表裏が変わる。
- 時計回りに点を打つと、表を向いたポリゴンを作れる。
- 反時計回りに点を打つと、裏を向いたポリゴンを作れる。
ただ、ペンツールで4つのポリゴンを作成するより、押し出しを使ったほうが ―― 4辺を選択して(Shift + 左クリックで複数の頂点・辺・ポリゴンを選択できる)、辺の押し出し(Nキー)をして、ある程度の位置まで移動してから、4点を目的の頂点に吸着(左ボタンドラック + 右ボタン押し)していったほうが早いことにも気づいた。
このあたりが分かってからもう一度作業してみたら、4分かけて作ってたマグカップが、2分で作れるようになった。3DACE 2.72 でマグカップを作ったら10分かかったことを鑑みると、モデリングツールとして XISMO は優秀な気がする。操作に慣れるまでがちょっと大変かもしれないけど。 *1
◎ カメラ操作について。 :
カメラの操作は以下のような仕様になっている、とメモ。
- カメラ位置の回転 : 右ボタンドラッグ
- PAN : 中ボタン(ホイールボタン)ドラッグ
- ズーム : ホイール回転
- ドリー (カメラの前後位置を変更) : 右ボタン + 左ボタンドラッグ(上下)
- 画角の変更(パース表示時) : Shift + 中ボタンドラッグ(上下)
- 右面表示 : F1キー
- 上面表示 : F2キー
- 前面(正面)表示 : F3キー
- 並行投影/透視投影の切り替え (パース表示ON/OFF) : F4キー
- センタリング : F5キー
*1: ちなみに、blender 3.3.1 LTS で作業してみたら、1分25秒で作れた… (´・ω・`)
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以上です。