2021/03/24(水) [n年前の日記]
#1 [linux] Q4OSを少し試用
Linux関連の記事をググっていたら、Q4OSというディストリビューションがあることを知った。Debianベースで、ドイツ発のディストリらしい。メモリやHDD容量が少ない低スペックのPCでも動いて、32bit版も用意してあるそうで。気になったので少し触ってみようかと。
ちなみに、RedHat系も、Ubuntu Linuxも、昨今は64bit版のみを提供するようになったので、昔の Intel Atom CPU のように64bit非対応のCPUで Linux を利用したい場合は、ほぼ Debian Linux を選ぶしかない状況になっているっぽい。 *1
_Q4OS - desktop operating system
Q4OS Centaurus, Trinity, install-cd - 32bit / i386 版の、q4os-3.14-i386-instcd.r4.iso をDL。バージョンは 3.14 ということかなと…。
AMD Ryzen 7 1700 + RAM 16GB + Windows10 x64 20H2 + VirtualBox 6.1.18 r142142 で、仮想PC上に Q4OS をインストールしてみた。
最初、HDDイメージサイズを8GBで指定したら、アプリをフルでインストールした際に残り容量1GBになってしまって何もインストールできなくなってしまって…。仮想PCを削除して、16GBにしてから再インストールする羽目に。まあ、余計なアプリをインストールせずに、使うアプリだけを選んでインストールしていけば、8GBでも済みそうだけど…。
以下の記事を参考にしながらインストール作業を進めた。
_(仮)〜LinuScapeDially〜: Q4OSを試しにVirtualBoxにインストールしてみる。
_超軽量版「Q4OS 3.11 LTS」をインストールしました。またもやドイツ製です。 | 極楽はぜのブログ
_高速でフレンドリー、超軽量版「Q4OS 3.13 LTS」をインストールしました。 | 極楽はぜのブログ
_Q4OS 3.10 Centaurus…Trinityデスクトップは超軽量! | Report Hot Cafe
_Q4OS 3.10 Centaurus…Plasmaデスクトップでも軽い! | Report Hot Cafe
32bit版は Live CD になってなくて、HDDへのインストールしかできないようになっている。起動時のメニューから、Classic〜を選んで作業を進めた。各入力は Debian のソレと似た感じで、ハマるところは何もなかった。
HDDインストール後の初回起動時に、「インストール時に Japanese を選んでたけど関連パッケージをインストールするか?」と英語で尋ねてくるので、Yes を選んで、おそらくはWeb経由で関連パッケージをインストール。最低限の日本語フォントとIMEがインストールされる。
起動直後は、Welcome Screen が表示されて、アプリのインストール、自動ログイン、デスクトップ画面のエフェクト有効無効切替、等々が選べる。
VirtualBox上で動かしていることを検出したようで、VirtualBox Guest Additions をインストールするか? と尋ねてきた。指示に従って、デバイス → Guest Additions CDイメージの挿入、を選んでから、その都度 Enter を押していったらインストールが完了した。スタートメニュー(タスクバーの一番左のアイコン) → Turn Off → コンピュータを再起動。
ディスプレイの解像度等は、画面の何もないところで右クリックすればメニューが出てくるので、そこから設定ダイアログを選べる。
端末を表示したいときは、スタートメニューを表示して、term と打ち込めば項目が表示される。KDE の Konsole が端末として用意されていた。Q4OS のデスクトップは Trinityデスクトップ環境(TDE)と呼ばれるもので、KDE 3.5のフォークらしい。故に端末も KDE のソレに従っているのだろう…。
fcitx-mozc がインストールされているので日本語入力もできるが、どうやら KDE由来のアプリケーション上ではIMEが有効にならない模様。例えば、KDE付属の、KWriteエディタ、Konsole端末上では日本語入力ができなかった。別途 gedit をインストールしたら、そちらでは日本語入力ができた。標準で用意されている端末上で日本語入力できないのはちょっとマズイ気がする。日本語ファイル名・ディレクトリ名をほぼ操作できないのではないか。
VirtualBox 上で動かしてるせいか、デスクトップ画面のエフェクト・半透明機能を有効にすると、Konsole のスクロールすら遅くなる。OpenGL を有効にすると多少改善はするけどそれでも遅い。凝ったエフェクトは無効にしたほうが良さそう。環境にもよるだろうけど。
とりあえず、少し触ってみた印象としては…。すごく…Windows XPです…。みたいな。free -h でメモリの使用量を確認したら数百MBしか使ってなかったので、たしかに低スペックPCでも利用できそうな気配。
ちなみに、RedHat系も、Ubuntu Linuxも、昨今は64bit版のみを提供するようになったので、昔の Intel Atom CPU のように64bit非対応のCPUで Linux を利用したい場合は、ほぼ Debian Linux を選ぶしかない状況になっているっぽい。 *1
_Q4OS - desktop operating system
Q4OS Centaurus, Trinity, install-cd - 32bit / i386 版の、q4os-3.14-i386-instcd.r4.iso をDL。バージョンは 3.14 ということかなと…。
AMD Ryzen 7 1700 + RAM 16GB + Windows10 x64 20H2 + VirtualBox 6.1.18 r142142 で、仮想PC上に Q4OS をインストールしてみた。
- マザーボード設定は、チップセット : PIIX3、USBタブレット、I/O APIC : ON、EFI : OFF、ハードウェアクロックをUTCに : OFF。
- CPUは1コア、PAE/NXを有効化。
- アクセラレーションは、準仮想化インターフェイス : デフォルト、ネステッドページング : ON。
- RAMは1GB。
- HDDイメージは16GBを指定。
- ディスプレイは、VRAM 128MB、VMSVGA を選択。
最初、HDDイメージサイズを8GBで指定したら、アプリをフルでインストールした際に残り容量1GBになってしまって何もインストールできなくなってしまって…。仮想PCを削除して、16GBにしてから再インストールする羽目に。まあ、余計なアプリをインストールせずに、使うアプリだけを選んでインストールしていけば、8GBでも済みそうだけど…。
以下の記事を参考にしながらインストール作業を進めた。
_(仮)〜LinuScapeDially〜: Q4OSを試しにVirtualBoxにインストールしてみる。
_超軽量版「Q4OS 3.11 LTS」をインストールしました。またもやドイツ製です。 | 極楽はぜのブログ
_高速でフレンドリー、超軽量版「Q4OS 3.13 LTS」をインストールしました。 | 極楽はぜのブログ
_Q4OS 3.10 Centaurus…Trinityデスクトップは超軽量! | Report Hot Cafe
_Q4OS 3.10 Centaurus…Plasmaデスクトップでも軽い! | Report Hot Cafe
32bit版は Live CD になってなくて、HDDへのインストールしかできないようになっている。起動時のメニューから、Classic〜を選んで作業を進めた。各入力は Debian のソレと似た感じで、ハマるところは何もなかった。
HDDインストール後の初回起動時に、「インストール時に Japanese を選んでたけど関連パッケージをインストールするか?」と英語で尋ねてくるので、Yes を選んで、おそらくはWeb経由で関連パッケージをインストール。最低限の日本語フォントとIMEがインストールされる。
起動直後は、Welcome Screen が表示されて、アプリのインストール、自動ログイン、デスクトップ画面のエフェクト有効無効切替、等々が選べる。
VirtualBox上で動かしていることを検出したようで、VirtualBox Guest Additions をインストールするか? と尋ねてきた。指示に従って、デバイス → Guest Additions CDイメージの挿入、を選んでから、その都度 Enter を押していったらインストールが完了した。スタートメニュー(タスクバーの一番左のアイコン) → Turn Off → コンピュータを再起動。
ディスプレイの解像度等は、画面の何もないところで右クリックすればメニューが出てくるので、そこから設定ダイアログを選べる。
端末を表示したいときは、スタートメニューを表示して、term と打ち込めば項目が表示される。KDE の Konsole が端末として用意されていた。Q4OS のデスクトップは Trinityデスクトップ環境(TDE)と呼ばれるもので、KDE 3.5のフォークらしい。故に端末も KDE のソレに従っているのだろう…。
fcitx-mozc がインストールされているので日本語入力もできるが、どうやら KDE由来のアプリケーション上ではIMEが有効にならない模様。例えば、KDE付属の、KWriteエディタ、Konsole端末上では日本語入力ができなかった。別途 gedit をインストールしたら、そちらでは日本語入力ができた。標準で用意されている端末上で日本語入力できないのはちょっとマズイ気がする。日本語ファイル名・ディレクトリ名をほぼ操作できないのではないか。
VirtualBox 上で動かしてるせいか、デスクトップ画面のエフェクト・半透明機能を有効にすると、Konsole のスクロールすら遅くなる。OpenGL を有効にすると多少改善はするけどそれでも遅い。凝ったエフェクトは無効にしたほうが良さそう。環境にもよるだろうけど。
とりあえず、少し触ってみた印象としては…。すごく…Windows XPです…。みたいな。free -h でメモリの使用量を確認したら数百MBしか使ってなかったので、たしかに低スペックPCでも利用できそうな気配。
◎ ディレクトリ名を英語にする。 :
インストール直後は、ユーザのホームディレクトリ内に日本語名のディレクトリが出来てしまっているので、英語名に変更。
_Debian系でディレクトリ名を英語にしよう - Qiita
_Debian系でディレクトリ名を英語にしよう - Qiita
sudo apt install xdg-user-dirs-gtk LANG=C xdg-user-dirs-gtk-update
- Update Names をクリックして英語名にしてから一旦ログアウト。
- 再ログインするとまた同じダイアログが出てきて、日本語名ディレクトリに変更するか、みたいな感じで尋ねてくるので、Don't ask me this again にチェックを入れて、Keep Old Names をクリック。
◎ FreeOfficeを少し試用。 :
せっかくの軽量ディストリなのだから、LibreOfficeではない軽量Officeがあるなら触ってみたい。ググってみたところ、FreeOffice というドイツ製のアプリがあるらしいので試用してみようかと。
_www.freeoffice.com - FreeOffice for Windows、Mac、Linux
有償版の SoftMaker Office が存在していて、機能削減版が FreeOffice として無料利用できるらしい。
_www.freeoffice.com - Windows、Mac、およびLinux用のFreeOfficeのダウンロード
32bit版の.debパッケージをDLして、以下でインストール。
TextMaker というのがワープロ相当らしい。起動してみたら最初からメニュー等が日本語表示されていた。
しかし、日本語入力ができない…。Mozcの変換ウインドウは表示されるのに、変換確定しても入力されない…。英数字なら入力できるのだけど。gedit で日本語入力して、コピーして、TextMaker上で貼り付けすれば、表示はできるようではあるけれど…。
試しに LibreOffice をインストールして確認したら、そちらでは日本語入力ができた。
日本語入力できないのでは、FreeOffice は使えないな…。残念。
_www.freeoffice.com - FreeOffice for Windows、Mac、Linux
有償版の SoftMaker Office が存在していて、機能削減版が FreeOffice として無料利用できるらしい。
_www.freeoffice.com - Windows、Mac、およびLinux用のFreeOfficeのダウンロード
32bit版の.debパッケージをDLして、以下でインストール。
sudo apt install -f ./softmaker-freeoffice-2018_982-01_i386.deb
TextMaker というのがワープロ相当らしい。起動してみたら最初からメニュー等が日本語表示されていた。
しかし、日本語入力ができない…。Mozcの変換ウインドウは表示されるのに、変換確定しても入力されない…。英数字なら入力できるのだけど。gedit で日本語入力して、コピーして、TextMaker上で貼り付けすれば、表示はできるようではあるけれど…。
試しに LibreOffice をインストールして確認したら、そちらでは日本語入力ができた。
日本語入力できないのでは、FreeOffice は使えないな…。残念。
◎ gnome-terminalが正常動作しない。 :
Konsole上では日本語入力できないのが厳しいと思えてきたので、gnome-terminal をインストールしてみたけれど。例えば ls -alF を実行するたびにウインドウが縦2行ほどに小さくなってしまう。何だコレ…。「KDE系の上でGNOMEを使うな」的な嫌がらせか…? スタートメニューにも gnome-terminal が登録されないし…。
xfce4-terminal もインストールしてみたけれど、そちらも似たような状況。ウインドウサイズが妙に小さくなる。
ちなみに、gnome-terminal も xfce4-terminal も、どちらも fcitx-mozc で日本語入力はできた。
標準で入ってる端末では日本語入力できないが、別途インストールした端末では日本語入力できるけどウインドウサイズがおかしくなる、というのは…。なかなか困った。VirtualBox上で動かしてる故の不具合なのだろうか。実機で動かしたら違う結果になるのかな。
せめて、VMware Player上では違う動作になったりしないか…。試してみるか…。
xfce4-terminal もインストールしてみたけれど、そちらも似たような状況。ウインドウサイズが妙に小さくなる。
ちなみに、gnome-terminal も xfce4-terminal も、どちらも fcitx-mozc で日本語入力はできた。
標準で入ってる端末では日本語入力できないが、別途インストールした端末では日本語入力できるけどウインドウサイズがおかしくなる、というのは…。なかなか困った。VirtualBox上で動かしてる故の不具合なのだろうか。実機で動かしたら違う結果になるのかな。
せめて、VMware Player上では違う動作になったりしないか…。試してみるか…。
*1: Ubuntu も、一応 Debian ベースだったはずなんだけどな…。
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