mieki256's diary



2021/03/17(水) [n年前の日記]

#2 [python] Python IDE Thoony と Mu を試用

VMware Player上で Raspberry Pi Desktop bustor を動かして少し触っていたのだけど。スタートメニューのプログラミングの項に、Thonny Python IDE と、Mu という項目があることに気が付いた。コレは一体何だろう。

Thonny は、Python の学習用IDEで、Mu は Python の学習用エディタらしい。

せっかくだから、それぞれちょっとだけ試用してみたり。

Thonnyを試用。 :

そのまま Raspberry PiDesktop上で試用してもいいのだけど、Thonny はWindows用のバイナリもあるらしいので、一応試しにインストールしてそちらを使ってみた。環境は Windows10 x64 20H2。

_Thonny, Python IDE for beginners

公式サイトの上のほうに、「Download version 3.3.6 for Windows Mac Linux」とあるので、「Windows」をクリック。thonny-3.3.6.exe をダウンロード後、実行してインストール。

公式サイトには、「Microsoft Edge や IE でダウンロードすると Windows Defender からウイルスと誤判定される。Firefox でダウンロードすればそうはならない」みたいなことが書いてあった。自分は Firefox を使ってるせいか、今回はウイルスと誤判定されなかった。

バイナリには Python 一式も同梱されているらしい。Thonny のインストールフォルダ以下に、Python.exe その他が入っている。別途 Python のインストールをしなくても、すぐに学習が始められる点はイイ感じ。

Thonny を起動すると、上のほうにはエディタ画面が、下のほうにIDLEっぽいウインドウが表示される。Python の言語仕様・動作に関して何か試したいときは、下のウインドウで打ち込んでやれば、その場で確認できるのは便利かもしれない。いやまあ、たしか PyScripter もそんな感じの画面構成だったので、IDEと称するアプリでは一般的な仕様かもしれないけれど。

TABキー、もしくは、Ctrl + Space で補完機能が働く。これはありがたい。

たしかに、学習用の環境としては、なかなかイイ感じかもしれない。

Muを試用。 :

これも Windows版をダウンロードしてインストールしてみた。環境は Windows10 x64 20H2。

_Code With Mu
_Download Mu

Windows Installer 64bit版、Mu-Editor-Win64-1.1.0b2.msi をダウンロードして実行。バージョンは 1.1.0b2、らしい。

インストール場所を尋ねてこないまま、いきなりどこかにインストールされる…。一体どこにインストールされたんだか…。

どうやら、C:\Users\(アカウント名)\AppData\Local\Programs\Mu Editor\ あたりにインストールされた模様。また、このアプリも、Python 一式がインストールされるように見えた。学習用IDEやエディタは、そういう仕様が多いのだろうか。

Windwos のスタートメニューに Mu Editor という項目が増えているので、クリックして実行。初回起動時は virtualenv を使って、独自のPython環境を用意してから、エディタ画面が起動する模様。

ツールバーのアイコンが巨大、かつ、テキスト付なので、「簡単だよ」感が強くアピールされている。初心者の、Python学習への心理的ハードルを下げてくれる効果が期待できそう。

printと打ち込もうとしたら、「pr」と打った途端に、候補と引数のヘルプが表示された。この補完感覚は Microsoft の Small Basic にちょっと近い感じがする。これまた、初心者にとっては助かる仕様かもしれない。まあ、import と打っても反応しなかったところは気になるけれど…。Python関係の全単語(?)に対応してるわけではなさそう。

エディタ画面のフォントが選べないかもしれない…。フォントサイズは変えられるけれど…。

ファイルを新規作成して保存しようとすると、C:\Users\(アカウント名)\mu_code\ 以下に保存しようとしてくる。

どうも色々と不自由さを感じる。もっとも、その分、Pythonの学習に専念しやすくなるのかもしれないなと。

以下のページで、開発方針が書かれている。

_About Mu

「重要な機能以外はあえて実装しない」「複雑さはとにかく排除」等々、とにかく初心者が悩みそうな要素は無くしてある、と謳っている。たしかに、Pythonの学習用エディタとしてはイイ感じかもしれない。

さておき。C:\Users\(アカウント名)\AppData\Local\python\mu\settings.json を変更すれば設定を変更できるのかもしれない…?

_Advanced Configuration

とりあえず作成して、以下を記述してみたところ、C:\Users\(アカウント名)\mu_code\ 以外のフォルダにファイルを保存するような動作になってくれた。

{
  "workspace": "D:\\home\\USERNAME\\mu_code"
}

このファイルに記述して、フォント変更できないかな…。

Source Code Proフォントがハードコーディングされてる、てな話があるな…。変更できないということだろうか。

_#83: Use Source Code Pro font for editors and REPL by stestagg - Pull Request #89 - mu-editor/mu - GitHub

あらゆる環境で見た目を統一したいから、という発言も目に入った。そういう理由でフォントを変更できないようにしてある、ということかもしれない。

初心者の学習用としては実にヨサゲなエディタのように思えたけれど、自分が使うかというとビミョーなのでアンインストールしておいた。Pythonスクリプトを書くなら、VSCode (Visual Studio Code) で環境を整えたほうが良さそうだし…。

以上です。

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