mieki256's diary



2017/05/08(月) [n年前の日記]

#1 [krita] Kritaでドット絵を非破壊編集で作成する

以下の記事を読んでいたら、Kritaを使って非破壊編集でドット絵(Pixel Art)を作成する動画が紹介されていて。

_Krita3分チュートリアル:色を索引にのせるフィルタで階調塗り分け - Kritaでぐるぐるお絵かきブログ
_HD Index Painting With Krita - YouTube

一体何をしているのか分からなかったので、手順について調べたり。元になった記事は以下らしい。Photoshopを使って解説してある。

_Dan Fessler | HD Index Painting in Photoshop
_HD Index Painting in Photoshop - YouTube

概要。 :

要するに…。
  • インデックスカラーへの変換をするフィルタレイヤー
  • ディザパターンで塗り潰した、塗りつぶしレイヤー
  • グレースケールの元絵が描いてある通常レイヤー
この3種類のレイヤーを組み合わせることで、ドット絵っぽくなりますよ、と。

メリットとしては…。グレースケールのレイヤーを修正するだけで、結果がすぐに変化するから非破壊編集っぽく作業できるよ、一度ドット絵状態にしちゃうと修正が大変だよね、でもこの方法ならグレースケールの元絵を修正するだけで済むから楽だよー、ということらしい。

更に、大きなキャンバスサイズでもグレースケールでガシガシ描いていけばドット絵っぽくできちゃうよ、てなあたりも売りらしい。たしかに、大きいキャンバスでドット絵を描くのは大変。故に、元記事名に「HD」という単語が含まれているのだろう…。

まあ、得られる結果は減色ツールを使った場合と同じだろうけど、非破壊編集がミソ、なのだろうなと。

試してみる。 :

まずは元絵をグレースケールで描いてみる。

krita_hd_index_paint_ss01.png


次に、ディザパターンで塗り潰したレイヤーを作成する。「塗りつぶしレイヤー」を追加。

krita_hd_index_paint_ss02.png


塗りつぶしレイヤーは、「パターン」を選んで、ディザパターンを選ぶ…のだけど。ディザパターンとして使うpng画像をインポートしておかないといけない。

krita_hd_index_paint_ss03.png

元記事で公開されてるpsdファイルをDLして、そこからディザパターン用 4x4ドットの画像、 _dither4x4forpixelart.png を作ってみた。コレをDLして、Kritaのパターンとしてインポート・登録してやればいい。

ディザパターンで塗りつぶしレイヤーを作ったら、モードをオーバーレイに、不透明度を10%にする。何故そうするのかは分からないけど、何か理屈があるんだろう…。

krita_hd_index_paint_ss04.png


次に、インデックスカラーに変換してくれるフィルタレイヤーを追加する。

krita_hd_index_paint_ss05.png


フィルタの種類は、「デザイン」→「減色諧調(インデックスカラー)」。たぶんコレが、昔は「色を索引に載せる」と訳されていたフィルタじゃないかな。

krita_hd_index_paint_ss06.png


減色諧調フィルタの、基調色だの、「L*(明度)」だの、そのあたりをテキトーに設定してやると以下のような感じになる。

krita_hd_index_paint_ss07.png

ちなみに、フィルタのパラメータを後から変更したくなったら、フィルタレイヤー名のあたりを右クリック → プロパティ、でフィルタの設定ダイアログが表示される。

まとめ。 :

グレースケールで元絵を描いて。

krita_hd_index_paint_ss08.png


ディザパターンの塗りつぶしレイヤーを作成して、モードをオーバーレイ、不透明度を10%にして。

krita_hd_index_paint_ss09.png


減色諧調のフィルタレイヤーを追加してやれば、ドット絵っぽくなるみたいですよ、ということで。

krita_hd_index_paint_ss10.png

デメリット。 :

元記事では、いくつかデメリットも紹介されてた。

一つは、最終的に欲しい色の傾向毎にレイヤーフォルダを作ってその中でまとめていく、てな大掛かりなレイヤー構成になるあたりが面倒らしい。たしかに元記事で公開されてるサンプルのpsdも、青空と、茶色の山で、レイヤーフォルダが分けてあった。

アルファチャンネル・透明部分の扱いもちと面倒、と書いてあった。でもまあ、Kritaの場合、下のレイヤーのアルファチャンネルを上のレイヤーが引き継いで使うことができたりするので、そのあたりは少しは楽になりそうな予感。

細かい部分は思ったような結果が得られないだろうから、そういう部分は結局ドット打ちして修正することになるかも、みたいなことも書いてあった。それはまあ、仕方ない。

ディザパターンの謎。 :

_Dan Fessler | HD Index Painting in Photoshop で公開されてるディザパターンの内容が分からなかったので少し調べてみたり。

dither4x4_about.png

何故にこういう値になっているのかは分からないのだけど、何か理屈があるんだろう…。

ちなみに、ディザパターンにも色々あるけど、一般的には以下のような並びになっていることが多くて。

about_dither_2x2_3x3_4x4.png

まあ、このあたりについては、 _Ordered dithering - Wikipedia や、 _ディザ - Wikipedia を眺めたほうが早いかな…。

Kritaのパターン登録について。 :

_Kritaガイド@ Niconico 3.3 パターン・グラデーション:熱狂と怠惰 - ブロマガ_Managing Patterns - Krita Documentation によると、Krita は png画像、jpg画像、patファイルをパターンとしてインポート・登録できるらしい。

patファイルと言っても、おそらくこの場合 Photoshop の pat ファイルじゃなくて、Krita、もしくは GIMP の patファイルではあるまいか。いや、試してないから実際はどうなのか分からんけど。

Adobe は Photoshop関連フォーマットを公開してないだろうから、もし非対応だったとしても仕方ないよなと。 *1

*1: ググってみたら、psdファイルについては _Adobe Photoshop File Formats Specification で公開されてるように見えるのだけど…。patとpsdは、やっぱり違うのかな…。

以上です。

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