mieki256's diary



2015/09/12() [n年前の日記]

#1 [comic] 「コウノドリ」(鈴ノ木ユウ著)6〜9巻を読んだ

妹が以下略。相変わらず勉強になる…。

マイルドになって口当たりがよくなった「ブラックジャックによろしく」のような印象を受けつつ読んでたけど。本編中で、作品名は出さないものの、おそらくは「ブラックジャックによろしく」について言及してるあたりが興味深かった。「ブラックジャックによろしく」が描かれた当時とは、研修医の扱いが違ってる云々、みたいな。実際にはどうなのかわからんけど、当時のソレより状況が改善してるなら良いことだなと。

#2 [comic] 「白暮のクロニクル」(ゆうきまさみ著)1〜5巻を読んだ

妹が以下略。一応、吸血鬼モノ、という扱いになるのだろうか。でも、いわゆるソレとはちょっと、いや、随分違う気も…。元ネタは何だろう…。

ゆうきまさみ先生の作品は、パトレイバーもそうだったけど、「○○○が現実に存在していたら、おそらくこういう扱いになるんじゃないか」的思考実験が大変面白いなと再認識。この作品における長寿種も、既存作品のソレとは随分雰囲気が違う存在として描かれていて。それでいて、日本の各時代にこういう属性の人達が存在していたら、きっとこんな場面もあっただろう、こんな扱いも受けるだろう、既存のソレと同様にヘビーな部分はどうしても出てくるだろう、てなエピソードも描かれて、ますますコントラストが強くなって面白さが増している、そんな気もしたり。

何にせよ、その手の設定に対するありきたりなイメージが壊されて、かつ、ますますイメージが広がっていく感じが、なんだか心地良い作品、と思えたり。

「でぃすxこみ」(ゆうきまさみ著)1巻を読んだ。 :

これも以下略。女性新人漫画家が主人公…ということでいいのだろうか。基本設定から、「ちゃんと描いてますからっ! 」(星里もちる著)を連想したけど、アレとはまたちょっと違うというか…。実際に描いてる側が主人公ではなくて、描かれてる側が主人公なわけだし…。

どうやってネームを考えていくのか、話を構成していくのか、その一端を少しだけ紹介してるあたりが興味深かった。おそらくは、ゆうき先生のやり方がそこで紹介されてるのかなと思ったりもするのだけど。一般的に、漫画家が主人公の漫画作品は、そのあたりのやり方・思考の流れを一切紹介しないで、とにかくネームができました、原稿が完成しました、てな見せ方で済ませてしまうわけで…。なので、「こんな風に考えながらネームを描いてるんだよ」と説明してくれること自体、なんだか新鮮だなと。 *1

作品内作品のカラーページは、線画はゆうき先生だけど、塗りは別の漫画家さんにお願いしてるそうで、パッと見、ゆうき先生の絵柄なのにゆうき作品に見えない不思議な紙面?になってた気がしたり。塗りだけでも、こんなに印象が変わってしまうとは…。などと感心というか。

*1: まあ、「バクマン。」でもそういう見せ方はちょっとやってた…と思ったけど、アレは発案したところだけ見せてたというか、「こうやって思いついた」という描写しかなかった、かな…。

以上、1 日分です。

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