mieki256's diary



2013/12/13(金) [n年前の日記]

#1 [zatta] 正岡子規の「再び歌よみに与ふる書」という文書が気になってきた

妹から、漫画「うた恋い。」4巻を借りて読んでいたら。その中に、「正岡子規が紀貫之をチョーdisってた」という話を見かけて。一体どういうdisりかたをしてたのだろうと興味が湧いてきたり。

ググってみたら、「再び歌よみに与ふる書」という文書がソレらしくて。昔の文書だから、青空文庫にも載ってました。ありがたや。

_正岡子規 再び歌よみに与ふる書 - 青空文庫

眺めてみたけど…。うむ。何が何だか分かりません。コレ、現代語訳とかないの?

現代語訳はないらしい。

_正岡子規の「歌詠みに与ふる書」の全文現代語訳のサイトがあれば教えて下さい。 お... - Yahoo!知恵袋
サイトはないと思います。むしろあったらびっくりです。と言いますのは、『歌詠みに与ふる書』を読もうと思うような人にとって、これは現代文と変わらないものだからです。

正岡子規の「歌詠みに与ふる書」の全文現代語訳のサイトがあれば教えて下さい。 お... - Yahoo!知恵袋 より

うへえ。マジすか…。

自分なりに意訳を試みたい気分になってきた。 :

なんか、「正岡子規はそんなこと言ってない」とツッコまれそうだけど…。いくらなんでもアレをそのまま読めと言われるより、勝手な意訳のほうがまだマシかもしれんと思えてきたので、一つ挑戦。

貫之は下手な歌よみにて古今集はくだらぬ集に有之候。其貫之や古今集を崇拝するは誠に気の知れぬことなどと申すものゝ実は斯く申す生も数年前迄は古今集崇拝の一人にて候ひしかば今日世人が古今集を崇拝する気味合は能く存申候。

正岡子規 再び歌よみに与ふる書 より

紀貫之って歌人が居ますけど。なんかファンが多いですけど。
あの人、歌人としてはヘッタクソですよね…。
「古今和歌集」って和歌を集めたソレを作った人でもあるけれど。
その「古今和歌集」も、中身はマジにくっだらねえっつーか。

あんなもんのファンやってますとか、お前正気か?って感じスよ。

なんてこと言ってみちゃったけどー。
実は自分も数年前まで大ファンでして。テヘペロ。
なもんで、未だにファンがゴロゴロ居る理由も分かるんですわ。
俺はね、ソレ、分かっちゃうんですよ(ニヤリ。

崇拝して居る間は誠に歌といふものは優美にて古今集は殊に其粋を抜きたる者とのみ存候ひしも三年の恋一朝にさめて見ればあんな意気地の無い女に今迄ばかされて居つた事かとくやしくも腹立たしく相成候。

正岡子規 再び歌よみに与ふる書 より

ファンになってた間は、
「和歌ってもんは、美しいのう」
「古今和歌集なんてサイコー! チョーイケてる!
  コッキーン! こ、こーっ、コキイーッ!! コキーッ!!」
って思ってたんスけど。

アレは、一時の熱情で頭がおかしくなってたんでしょうなあ。
目が覚めてみたら、なんつーか…。
コレってもしかして、ナメクジみたいなキモ女に
ずっと馬鹿にされ続けてた俺、
みたいな状況じゃねえかと思えてきてムカついちゃって。
意味分かんないか。俺も分からん。
とにかくムカつくんだよ! 紀貫之も古今和歌集もムカつく!

先づ古今集といふ書を取りて第一枚を開くと直に「去年(こぞ)とやいはん今年とやいはん」といふ歌が出て来る実に呆れ返つた無趣味の歌に有之候。日本人と外国人との合の子を日本人とや申さん外国人とや申さんとしやれたると同じ事にてしやれにもならぬつまらぬ歌に候。

正岡子規 再び歌よみに与ふる書 より

大体にしてね。古今和歌集の1ページ目を開いてみると。

「去年(こぞ)とやいはん今年とやいはん」

とか書いてあるわけですよ。
ハァ? ナニソレ? アホか。センスねえにもほどがあるだろ。
ソレ、ハーフの人を

スイマセン。ここで挫折しました。元の文章が、何を言いたいのか分からない…。ハーフの人を、日本人扱いするか外国人扱いするか、みたいなことが書いてあるのですかね? それがどうして悪口になるのか…。当時はそのあたりの物言いが、何か流行ってたのかなあ?

此外の歌とても大同小異にて佗(ママ)洒落か理窟ッぽい者のみに有之候。それでも強ひて古今集をほめて言はゞつまらぬ歌ながら万葉以外に一風を成したる処は取餌(ママ)にて如何なる者にても始めての者は珍らしく覚え申候。

正岡子規 再び歌よみに与ふる書 より

どの歌も、大体がそんな感じっスよ。
ぜーんぶ、おんなじ。オヤジギャグかよ。ヘリクツかよと。

これでもまだ、古今和歌集のファン続けてるヤツラって

また挫折。万葉ってのは、万葉集のことなのかな…? それがどう話に絡んでくるんだ? 分からんわ…。

只之を真似るをのみ芸とする後世の奴こそ気の知れぬ奴には候なれ。それも十年か二十年の事なら兎も角も二百年たつても三百年たつても其糟粕を嘗(な)めて居る不見識には驚き入候。何代集の彼ン代集のと申しても皆古今の糟粕の糟粕の糟粕の糟粕ばかりに御座候。

正岡子規 再び歌よみに与ふる書 より

しかもソレを延々コピーしてるだけのくせして
「これこそが真の芸である(キリッ」
とか言っちゃって。アイツラ、理解不能ッスよ。

でもまあ、そういうのが
十年〜二十年程度はウケてるとかなら分からんでもないスけど。
二百年も三百年も、こんなカスコンテンツを絶賛してるとか…ねえ…。
見てるこっちはビックリだよ。オマエラ、一体どんだけ見る目がないのかと。

また挫折。何代集って、何だ? うーん。どうにか、この、「カス! カス! カス! カスばっか!」のあたりまでは行きたかったのですけど…。

ということで、これは自分如きでは歯が立たないなあ、と思いました。無謀でした。

とりあえず、ここまでの範囲では、「お前等、センスない」を、別の言い方で、延々と繰り返してるだけというか、「古今和歌集、でーべそ!」程度の中身空っぽのdisりだなーと思えたけれど。これで紀貫之への世間の評価がガラリと変わった、という話も見かけたので、ますますよく分からん…。後半が理解できれば、印象が変わるのだろうか?

_歌よみに与ふる書 - Wikipedia によると、1898年頃に発表されたものらしく。

たった100年とちょっとで、こんなにも、理解できない文章になるのか…。日本語って恐ろしいなあ。

それはともかく。「ホアーッ」の正しいフレーズについて確認したくて「ホアーッ」でググってみたら、ホリエモンのヌードグラビア画像が出てきて大変困惑しました。「ホ」しか合ってないじゃん。Google、どうなってんの。

と思ったら、画像載せてる記事のタイトルに「ホアーッ」が入ってたようで。ほほう…ぐうぐるは、まっこと働き者じゃのう…(まんが日本昔ばなしの、あの声で)。

以上です。

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