mieki256's diary



2012/10/18(木) [n年前の日記]

#1 [tv] 学者達が「無理だ」って言ってんだからこれはたぶん無理

録画したままちゃんと見てなかった、クローズアップ現代「10万年の安全は守れるか〜行き場なき高レベル放射性廃棄物〜」の回をようやく消化。

内容は…。地質学者さん達が、「日本の地層は不安定で、解明されてない点がまだまだ多くて、先が予測できない」「使用済み核燃料の地層処分による『最終』処分は無理。後になって何が起こるか分からない」「暫定保管ならまだなんとか」と警告してます、てな話だったのだけど。

例えばの話。学者さんが「理論的には可能」と言っても、現実には問題があり過ぎて実現不可能、なんて話はたまにあるわけだけど。 *1 ましてや、学者さんが「科学的に無理」と言ったら、これはもう現実に出来ちゃうことなんてまずほとんどあり得ないわけで。それを踏まえれば、「今の科学では、日本で地層処分による最終処分は無理」と考えたほうが妥当だよなあ、と。学者さんが「理論的には可能」と言ってるならまだしも、何人もの学者さんが議論した上で「ヤバいよソレ」と警告してるんだから…。

かつて、湯川秀樹は、原発の早急な実用化に異を唱えてた。基礎研究からじっくりやってかないとダメだ、でないととんでもないことになる、と言ってたけれど、正力松太郎のような文系で無知な人間が強大な決定権持ってしまって、そういう意見をガン無視して、結果こういう事態になった。

そして今も、学者さん達が、「考え直せ」「ソレはヤバイって」と言っている。…“日本の地層を調べ上げる”ことに“人生を捧げてきた”男達が「無理だ」「やめとけ」と言ってるのだから、重く受け止めるべき。

なのにどうして、「総合的に見て日本でも地層処分はできると思う」なんて呑気に言える人が出てくるのか…。自分のほうが学者達より正しいことを知っている、真実を知っている、俺は学者より偉い、学者より博識だ、とでも思っているのだろうか。それとも、問題が出てくる頃には自分は死んでるから関係ねえや、俺が逃げ切れればそれでいい、とでも思っているのだろうか。

何にせよ。学者さん達が「今の科学じゃ無理だ」って言ってるんだから「そうか。無理なんだ」と認識しないと。いいかげんにしろよ、このプチ正力松太郎共。今度こそ学者の意見をちゃんと聞きやがれ。

てなことを思いましたよ、とメモ。
*1: 例えば、もんじゅとか。理論的には可能なんでしょうよ。あくまで理論的には。

#2 [zatta][anime] 偽記憶が怖い

氷菓の最終回で、遠近法を利用して主人公の心情表現をしているカットがあったような気がしていたのだけど。HDDレコーダから消す前に見直したら、そんなカットはまったく存在しておらず、自分の中で偽記憶が作られていたことに気付いたわけで。どうしてそんな脳内カットが作られてしまったのだろう…。

他の作品についても、かなり偽記憶が入ってしまっているのだろうなあ。自分の脳が怖い。この脳は本当にあてにならない。

#3 [anime] ガンダムAGE最終回を視聴

録画したままだったソレを、ようやく視聴。

当初、基本設定を知った時は、かなり期待してしまったり。3世代を描くとか、100年戦争とか、そういった時間軸が長めの設定は個人的に大好きなので。これは手塚治虫作品のように、壮大な時間の流れを感じさせる稀有なガンダム作品になるのではとワクワクしちゃったわけで。また、ガンダムの手足を交換して云々という設定もどこかで見かけて、それは子供がよくやる遊びだから大当たりしそう、と素人予想をしちゃったり。

しかし、本編を目にしたら…。こういうのは世代が変わったあたりからエンジンかかってくるものだろう、と思って見続けたけど、そうでもなくて…。うーん。

なんとなくだけど、イベントの発生と消化を延々繰り返していただけの印象が。キャラも、NPCの類にしか見えなかったというか。台詞を発しているこのシーン分しか仕様(?)は決まってないんだろうな、てな感じがしちゃって。喜怒哀楽も記号でしかなく、全キャラがただの駒に見えて、何かしら感情移入できそうなところも見つけられず。

TVゲームの良いところをアニメにも取り込もうとしたら逆に悪いところを取り込んでしまった、そんな感じも。TVゲームの場合はプレイヤーが何かしら操作をすることで、つまりは能動的な姿勢で話が進んでいくし、また、映像としての表現力が貧しい部分がある故に、逆にプレイヤーがかなり想像して補完するので、こういうのでもなんとか持つのかもしれないけど。アニメはただ見ているだけだし、映像の表現力がそれなりにある故に、視聴者側の想像力を引き出すための呼び水を事前にキッチリ盛り込まないと、他作品と比べてスカスカに見えてくるので、なんだか色々ツラかった。JRPGを誰かがプレイしている様子を後ろから眺め続けた、そんな感じ。

でも、おそらく、低年齢向けに作ろうという方針があったと思うので、その方針に従えばこういう作りもアリなのだろうか。ある程度は一話完結型で進めたほうが、とか、大量に難解な情報を提示してはいけない、とか、デジタル的な感情表現のほうが分かりやすい、とか、そういうことも最初の頃は意識して、わざとやってたんじゃないのかと想像したりもするわけで。関連グッズの売り上げはどうだったのか知らないのだけど、そのあたりが上手く行ったなら作りとしては成功と言えるし。…実際売れたんだろうか。どうなんだろう。

まあ、何だか色々ともったいない、そんな作品だったような。基本設定や玩具の試みは好みなんだけどなあ…。期待し過ぎてたのかなあ…。こんなはずでは、と思うのだけど、ならばどういう作りなら良かったのかと考えると、それも自分の中で見えてこなくてモヤモヤしたり。自分はどんなガンダムAGEを見たかったんだろうか。いやまあ、このガンダムに限って言えば、とにかく子供にウケればそれが正解だろうけど。

アニメの脚本とゲームの脚本は、何かが違う気もしてきたり。その何かが自分は分からなくて、やっぱりモヤモヤしたりもして。

以上、1 日分です。

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