mieki256's diary



2011/12/24() [n年前の日記]

#1 [zatta] 録画してたETV特集を消化

日本で原発を作り始めた頃を紹介する番組。前後編の前編を見た。番組制作側である程度ストーリーを作っていることを意識しつつ視聴。何も知らないよりはマシだろう、ぐらいな感じで。

内容をざっくりメモ書き。 という感じのストーリーだった。

感想をざっくりと。

アメリカは地震が少ないがハリケーンが来るので、アメリカ国内においては、非常用電源を地下に設置するのは理に適っているとどこかで聞いた記憶がある。だが、日本の国土は状況が違う。地震が多いし津波も来る。国土の特性に合わせた魔改造が必要だった。しかし、何故そこに発電機を置いているのか、東電幹部も技術者も理解していなかったので、改造の必要性すら見えていなかったと思われる。また、仮に分かっていても、ターン・キー契約では設計変更ができないので黙殺しただろう。

結局、湯川秀樹の、
わが国にも「急がばまわれ」という諺がある。原子力の場合には、これらの言葉がピッタリとあてはまる。

Ted's Coffeehouse 2: 原発計画に関する湯川博士の言葉 3 (Hideki Yukawa's Words about Nuclear Power Development -3-) より

という言葉が正しかった。基礎が分かってない・設計思想を理解しないまま他所の国から持ってきて「動いたー!万歳ー!」で済ませた。アメリカでは動いてるからたぶん大丈夫だろう、大丈夫なはずだ、大丈夫に違いない、絶対大丈夫だ、と仕組みも分かってないのに勝手に思い込んだ。

何十年もこういう状態だったのだから、未だに設計思想も把握できておらず、珍妙な設計のままで放置されている原発が、日本国内にはたくさんありそうな気がする。

そして、GEと同じことを、日本メーカは海外に対してやろうとしてる。現地の国土の特性を理解した上で魔改造が必須だと思うが、日本国内ですらできてなかったのに、海外でソレをやれるんだろうか。

以上です。

過去ログ表示

Prev - 2011/12 - Next
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

カテゴリで表示

検索機能は Namazu for hns で提供されています。(詳細指定/ヘルプ


注意: 現在使用の日記自動生成システムは Version 2.19.6 です。
公開されている日記自動生成システムは Version 2.19.5 です。

Powered by hns-2.19.6, HyperNikkiSystem Project