2011/12/02(金) [n年前の日記]
#1 [anime] ルパン三世TVSP 血の刻印を視聴
自分が歳をとったせいか、結構面白かった。
声優陣が結構ガラリと変わったとのことで、どんな感じになるのかなと興味津々だったけど。どうやらクリカン同様、似た声を出せるかどうかで起用したようで。また、選ばれたのは、声優として大活躍している方ばかり。演技にしろ何にしろ、全く不自然さを感じなかったように思う。
これでようやくルパンシリーズも、次元以外は、アニメキャラとしての強みを ―― 演じる人の体調その他に本編の展開が引き摺られない利点を取り返せたように思う。もちろん、これから演じていく人達が、ただの絵にしっかりと生命を吹き込まなければ、強み以前の問題でコンテンツになり得ないわけで。先代声優に負けないよう、生き生きとした演技を見せていただけたら、と願う。
テレコムが作画担当、かつ、総作画監督が、世界名作劇場を支え続け、またジブリ作品にも多数参加してる佐藤好春氏だったそうで。テレコムらしい安定感がありながら、とにかく動きまくりで、見ごたえのある作画だった。素晴らしい。
まあ、影をほとんどつけず、その分動きに注力するという作画スタイルは、ここ最近の、止め絵の密度をひたすら高めていくアニメばかり見慣れてる層には、受けが悪いのかもしれないが…。日本のアニメは大量に作られてきたので、もはやアニメの絵柄自体が、音楽と同じくらい細分化され、様々なジャンル分けがなされているのだと思う。最近の流行りとはジャンル自体が異なるが、昔に流行ったそのジャンルの中では最高級の演奏、と思いながら見て貰えたら助かるのだけど。
台詞や展開に関しては、パロディが目立ったような気がする。物量的に、様々な作品から、かなりの小ネタが持ち込まれていたので、意図的にやっていたのだろう。考えてみれば、ルパン三世というタイトルからして、アルセーヌ・ルパンのパロディ。企画の出自からしてパロディであり、しかも主人公は泥棒。であれば、様々な作品から面白そうな部分を次々に盗み出すほうが、ルパンシリーズという企画の本質に近いのではあるまいか。…考え過ぎだろうか。
ルパン一世に対するルパンの思いが語られるシーンは、もしかするとルパンシリーズの既存作、既存作を担当した監督やスタッフに対するメタ発言なのかと邪推したり。そして本編中で、一世は、本来のルートを使わずに別ルートでお宝に辿り着いた。「ズルいぜ、じいさん。こっちは真面目に通ってきたのに」とぼやく三世。仮にメタ発言が盛り込まれていたのだとすれば、一世とは、どの作品を比喩していたのだろうか。…これもまた考え過ぎかもしれない。
何はともあれアクションアニメとはかくあるべき、な作品を見れた気がして大満足。みたいな。今度は違う傾向の作品も見てみたい…と願うのは欲張り過ぎかしら。
声優陣が結構ガラリと変わったとのことで、どんな感じになるのかなと興味津々だったけど。どうやらクリカン同様、似た声を出せるかどうかで起用したようで。また、選ばれたのは、声優として大活躍している方ばかり。演技にしろ何にしろ、全く不自然さを感じなかったように思う。
これでようやくルパンシリーズも、次元以外は、アニメキャラとしての強みを ―― 演じる人の体調その他に本編の展開が引き摺られない利点を取り返せたように思う。もちろん、これから演じていく人達が、ただの絵にしっかりと生命を吹き込まなければ、強み以前の問題でコンテンツになり得ないわけで。先代声優に負けないよう、生き生きとした演技を見せていただけたら、と願う。
テレコムが作画担当、かつ、総作画監督が、世界名作劇場を支え続け、またジブリ作品にも多数参加してる佐藤好春氏だったそうで。テレコムらしい安定感がありながら、とにかく動きまくりで、見ごたえのある作画だった。素晴らしい。
まあ、影をほとんどつけず、その分動きに注力するという作画スタイルは、ここ最近の、止め絵の密度をひたすら高めていくアニメばかり見慣れてる層には、受けが悪いのかもしれないが…。日本のアニメは大量に作られてきたので、もはやアニメの絵柄自体が、音楽と同じくらい細分化され、様々なジャンル分けがなされているのだと思う。最近の流行りとはジャンル自体が異なるが、昔に流行ったそのジャンルの中では最高級の演奏、と思いながら見て貰えたら助かるのだけど。
台詞や展開に関しては、パロディが目立ったような気がする。物量的に、様々な作品から、かなりの小ネタが持ち込まれていたので、意図的にやっていたのだろう。考えてみれば、ルパン三世というタイトルからして、アルセーヌ・ルパンのパロディ。企画の出自からしてパロディであり、しかも主人公は泥棒。であれば、様々な作品から面白そうな部分を次々に盗み出すほうが、ルパンシリーズという企画の本質に近いのではあるまいか。…考え過ぎだろうか。
ルパン一世に対するルパンの思いが語られるシーンは、もしかするとルパンシリーズの既存作、既存作を担当した監督やスタッフに対するメタ発言なのかと邪推したり。そして本編中で、一世は、本来のルートを使わずに別ルートでお宝に辿り着いた。「ズルいぜ、じいさん。こっちは真面目に通ってきたのに」とぼやく三世。仮にメタ発言が盛り込まれていたのだとすれば、一世とは、どの作品を比喩していたのだろうか。…これもまた考え過ぎかもしれない。
何はともあれアクションアニメとはかくあるべき、な作品を見れた気がして大満足。みたいな。今度は違う傾向の作品も見てみたい…と願うのは欲張り過ぎかしら。
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以上です。