mieki256's diary



2011/08/31(水) [n年前の日記]

#1 [nitijyou] 線量計で自宅周辺の空間線量を測定した

昨日から、福島県須賀川市でも、線量計貸出サービスが始まった。

何ヶ月も前に、親父さんが、線量計貸出し等を検討してほしい、といった要望メールを市に出したことがあり。なので、ようやくかよ、やっとかよ、何ヶ月かかってんだよ、対応遅いよ、危機感無さ過ぎだよ、という印象も。いや、もちろん、サービスが始まるだけでもありがたい・随分マシだと思うのですが。最悪、このまま須賀川市は、学校や公園のソレを測るだけで、他には何もしないのかもしれん、とすら予想してたので、そういう状況に比べたら全然マシではあるのですが。…線量計が確保できなかったのか、それとも最近要望がどんどん増えてきて対応せざるを得なかったのか、あるいは国や県から何かしら指示でもあったのか。実状はさっぱり分からんけど。

借りる手順としては、事前に各公民館に電話で予約をして、午前もしくは午後の間に貸してもらう、という形。ちなみに、サービス開始日に親父さんが、近くの公民館に電話して予約しようとしたら、電話が繋がらなかったそうで。仕方ないから比較的遠くにある中央公民館に電話を入れて予約した次第。…たぶん、電話が混雑してたのではないかと想像。皆、そういうサービスが始まってほしいと願ってたんじゃないだろうか。いや、実際のところは分からんけど。

ということで、親父さんの運転する車に同乗して、今日の午前中、中央公民館に行って線量計を借りてきた。いや、借りたのは親父さんだけど。借りるときは身分証明をする何かが必要。免許証とか、保険証とか。

線量計の使い方が書かれている用紙を貰ったが、市のWebサイトで公開されてたpdfと内容は同じだった。親父さんと一緒に、事前にpdfに目を通していたので、そのあたりは問題無し。

用紙の裏には住所と線量を書き込む欄が印刷されていて、できれば記録して市に提出してほしいとのこと。その話を聞いて、感心、というより感動した。各家庭で線量を調べて、数値を記入して提出すれば、それがそのまま市内の線量マップ作成データとして利用できる、ということだろう。さすがに今から始めるだけあって、賢いなと。素晴らしい。…後になって考えてみると、その時の感動はヤンキー効果じゃないのか、という気もするけれど。まあ、賢いやり方なのは間違いないわけで。

渡された線量計は、あらかじめビニール袋に入っていた。念のためにと、こちらもビニール袋を持って行ったのだけど、必要なかったなと。

測定結果をざっくりとメモ。 :

場所は、福島県須賀川市森宿海道西のあたり。

線量計は、35秒ほどで測定できる仕様だった。測定開始ボタンを押すと、35が表示され、カウントダウンが始まる。0になると、数値が表示される。測定中は機器をあまり動かさないようにする。市からもらった用紙には、1m か 50cm の高さで測定するよう心掛ける、と書いてあったのでそれに従った。雨どいや側溝を測る際は、1cmぐらいの距離で測ってみるのもアリ、とも書いてあった。

あちこち調べてみたが、ざっくりまとめると。
  • 門前の未舗装道路や庭など、つまり自宅周辺の屋外では、0.4〜0.5μシーベルトぐらい。
  • 茶の間や寝室等、つまり屋内は、0.15〜0.3μシーベルト、平均すると0.2μシーベルトぐらい。
  • 1階より2階のほうが、全体的に数値が高かった。地面からは離れているはずなのに、何故なんだろう…。
  • 側溝と、雨どいの出口のあたりも、おそらくは凄い値が出るだろうと思いながら測定したが。0.3〜0.4μシーベルトだった。庭のほうが高い。予想外の結果。

自宅近くにある空き地も測定。市の花火大会の際には、親父さんの写真仲間が何人か集まってシャッターを切る場所なので。
  • 草の上は、0.45μシーベルトぐらい。家の庭と似たような値。
  • 草を刈った場所は、0.3〜0.4μシーベルト。
草を刈ることで線量が減るというのはどうやら本当らしい。

測定中、近所の人達の会話が聞こえてきた。どうやらそれらの御家庭では、昨日の段階で各自測定していたらしい。この手の不安を抱えていたのはウチだけではなかったと知って、なんだかホッとした。この界隈ではウチだけが気にしているのだろうか、ウチだけが異常なのか、と思ってた。そうじゃなかった。皆、不安だったんだ。…考えてみれば、それらの御家庭には、赤ちゃんや子供さんが居る。ウチなんかより、はるかに不安だったはずで。サービス開始と同時に急いで予約を申し込むのは、当たり前といえば当たり前か。いや、あるいは、子供さんがいる御家庭には何かしら別の文書が届いていて、優先的に貸出をしているのかもしれない。…そこまで気が利いたことをしているのだろうか。分からんけど。

車を走らせて、親父さんが家庭菜園?をしている畑も測定。江持のあたり。須賀川市と郡山市の境界の近く。
  • 新聞等で公開されている線量マップを見ると、自宅より畑のある場所のほうが値が低いように見えている。
  • 以前、農機具販売店で土の線量を測ってもらった際は、畑の土は、庭の土の1/3ぐらいの線量だった。
なのでおそらく、畑周辺は自宅よりも随分と低い値が出るのでは、と予想していたけれど。これがまた、全く予想外の結果で。
  • 畑の真ん中あたりは、0.57μシーベルト。
  • 木の下などは、0.4μシーベルト。
つまり、総じて、自宅の庭より、畑のほうが高かった。土の線量はあれほど違ったのに。何故。

お袋さんの実家が畑のすぐ近くにあるので、伯父さんにお願いして、そこも測定させてもらった。もしかすると、畑だけが異様に高かったりするのでは、とも思ったので。
  • お袋さんの実家の庭が0.4μシーベルト。
  • 屋内が0.2μーシーベルト。
ウチと、お袋さんの実家は、そこそこ距離があるほうだと思うけど、ほぼ似たような値になった。どうやらこのあたり一帯は、大体そういう感じの線量なのかな、という気がする。

伯父さんの話では、以前も誰かに測ってもらったことがあるそうで。物置?の横の、雨水が集まる場所が高かったんだ、と教えてもらった。試しに測ってみたら、1μシーベルト。おお。とうとう1μシーベルトを超える場所に遭遇してしまった…。雨が溜まって乾くところは高くなるという話は本当らしい。また、0.n μシーベルトより大きい値が出たことで、線量計がそれなりにちゃんと動いていることも確認できた、ような気がする。

09:00〜12:00までの貸出時間だったけど。大体10:30ぐらいにはほとんど測定が終わったので、11:00頃、中央公民館に返却。用紙の裏にも場所と数値を記録して渡した。

線量計によっては、10分ほど時間をかけないと測定できないという話も聞いていたので、何度か借りて測定しないといかんのかもと想像していたが。1分以内でざっくりと測れる機器だったので、サクサク測れてとても助かった。…結構値が張る製品だったりするのかしら。

測定してみて思ったこと。 :

測ってみることで、物凄く安心できることを実感した。具体的な数値で現状を認識できること、「見える化」?ってのは、とにかく大事だなと。ここまで安心できるとは予想してなかった。

今までは、「測ってないから把握できてないだけで、実は、この家の周辺は、ホットスポットだったりして…」「本当は、避難地域に指定されてもおかしくないぐらい、酷い状態になってたりしないか…」と不安でしょうがなかったのだけど。測ってみたら、市が公開してる、学校や公園の測定結果と、さほど大きな違いは無く。

ここまで安心できると分かってたら、もっと早い時期に、どうにかして線量計を購入しておくべきだったか…とも思ったが、それも何か釈然としないものがあったりするわけで。誰のせいでこういう状況になってるんだよ、とか。毎日ずっと使うものなんだろうか、とか。2万円前後の製品が数倍の値段になっててさすがにそれはどうなんだ、とか。靴やバッグを扱ってた店が急に線量計を扱い始めて、しかもそういう怪しい?店でしか買えそうにないこの状況はどうなのよ、とか。そういったアレコレを考えると、個人で買うのも、何かこう、ムカムカと腹が立ってくるというか。

ということで、冒頭で「遅いよ」等の文句を書いてしまったけれど、それでも、貸出サービスを始めてくれてありがとう、と。>須賀川市。いやホント、マジで助かりました。

#2 [comic] 「うさぎドロップ」1〜4巻を購入

中央公民館からの帰りに寄った、ロックタウンの宮脇書店で、1,3,4巻を購入。2巻は売り切れ。入荷予定は未定とのこと。帰宅後、親父さんから電動自転車を借りて、ヨークベニマル内の本屋さんまで2巻を探しに。幸い全巻揃ってた。2巻だけ購入。

現在ノイタミナ枠で、アニメ版が放送中の、この作品。アニメ版の4話?を見て、その設定に興味が湧いて。Wikipediaを眺めてラストのあたりの展開をざっくりと知った際に、ああ、この漫画を、自分は絶対に買わなければいけない、と思ったのです。

と言うのも。昔、これとほぼ同じ設定、同じラストの漫画を描けないかと夢想・妄想してた時期があるわけで。キャラやエピソードをちょこちょこと自由帳に描き残してみたものの、肝心のネームが全然描けなくて見事に挫折。その、自分が挫折してしまったソレと、ほぼ同じ内容の漫画が存在して、しかもどうやらヒットしているらしい…。これは絶対に読まなければと。自分の脳内でモヤモヤしていたアレは、どうすれば作品に成り得たのだろうかと。テスト用紙を前にして手も足も出なかった人間が、ここに来て正解が書かれた答案用紙を見せてもらえるような、そんな感覚で購入したという。

で。読んでみて、コレは面白いわと。プロの漫画家さんは、さすがだわと。自分が夢想していたソレより、何倍も面白い。こういう風に話を作っていける人だけが、漫画家になれるのだなと。…バクマンアニメ版の特番内で、編集の人が、「設定だけなら編集者でも、極端なことを言えば素人さんでも作れる。話まで描ける人が漫画家になれるんだ」と言ってたことを思い出したり。その通りなんだろうなと。

何にせよ、読んだことで、モヤモヤしていたそれがスーッと消えていってくれた、そんな気がしたり。読んで良かった。いや、まだ第一部、幼女時代の巻しか読んでないけど。

それはそれとして、ちょっと気になったことが。

漫画原作版よりアニメ版のほうが、キャラが可愛らしいように思えて、これはどうしてなんだろうと。フツーは逆で、漫画原作のほうがヨサゲに見えることのほうが多い印象が。おそらく、読者が想像する余地がある分、漫画のほうが各読者の理想のソレを呼び起こしやすいのでは、と想像してるのだけど。しかしこの作品は逆。何故。アニメ版でしか表現できない、声と動きが、とにかく秀逸だったのか。それとも、原作の絵柄の、力強さを持った極太のペンタッチが、キャラの可愛さ云々を殺してしまっているのだろうか。でも、表紙のカラー絵に関しては、可愛らしく見えるし…。このあたりの印象の違いは何に起因するのか。何かが足りないのか、何かが多過ぎるのか。さてはて。

もう1点。各コマがでか過ぎて…ちょっと…。なんだかスカスカな印象が。最近の漫画って、えてしてこんな密度だったっけ…? このコマの大きさだったら、一般的な単行本サイズ、あるいは文庫版サイズのほうが良かった。

さらにもう1点。サイズが大きいせいなのか、あるいは紙質が良すぎるのか、各巻の値段が高いあたりもちょっと。何かこう運命的なものを感じてしまったので「えいやっ」と買ってしまったけど。でも…。やっぱりちょっとお値段が高過ぎる…。だって最終巻まで揃えたら…ねえ?

以上、1 日分です。

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