2011/08/20(土) [n年前の日記]
#1 [pc][digital] RDT233WX-3D(BK)とREGZA RD-BZ710が届いた
地デジ対応と、立体視ができる表示デバイスを入手することを目的として購入。
- PC用ディスプレイ MITSUBISHI RDT233WX-3D(BK)。IPSパネル使用。解像度は 1920x1080。偏光方式による立体視をサポート。DVI-D、D-SUB、D5端子、HDMIx2を装備。Amazonで購入。39,679円。
- ブルーレイドライブ付きHDDレコーダ TOSHIBA RD-BZ710。HDD容量は500GB。W録画可能。ECカレントで購入。47,500円。
◎ 本当は26ZP2を買いたかったのだが。 :
本当は、REGZA 26ZP2 を購入して目的を果たそうと思っていたのだけど。26ZP2 は、今現在、値上がりしていて…。一時期は62,000円台になってたのに、今は80,000円。数ヶ月はこのくらいの相場なのだろう、参ったな、と思っていた矢先に、前から気になっていた RDT233WX-3D が 40,000円を切り始めたので、ええい、もうそっちで揃えてしまおう、と。
まあ、トータルの値段は 26ZP2 より高くなるのだけど、以下のメリットがあるだろうと考えたので。
26ZP2が出た時は、「これだ!」と思ったのだけど。何せ、20インチ台のサイズでありながら、1920x1080 のIPSパネルで、3波対応(地デジ・BSデジタル・CS)で、録画もできて、立体視対応で。32ZP2 と比較すると倍速表示ができないことだけがアレだけど、それ以外は機能的にほぼ満点。…でも、高い。一度あの値段まで下がったのを見てしまうと…失敗した。タイミングを逃した。
まあ、トータルの値段は 26ZP2 より高くなるのだけど、以下のメリットがあるだろうと考えたので。
- 26ZP2より、RDT233WX-3D + RD-BZ710 のほうが、消費電力が少なくて済む。はず。カタログスペックを眺めた限りでは、そのはず。
- 目の前のPC用ディスプレイで立体視ができるので、そのあたりの使い勝手はいいはず。そもそもメインPCのビデオカードは9800GTモノなので、HDMI1.4a をサポートしていない。だから NVIDIA 3DTV PLAY はおそらく使えない。つまり、3DTVにPC上からコンテンツを流せない。はず。流したいならビデオカードを買い替えないといけない。
- 録画した番組を、ブルーレイやDVD等、光学メディアに記録しようと思えば記録できる。26ZP2 では、別途ドライブなりレコーダなりを新規購入しないといけない。
- 茶の間で使われている録画機能付きREGZAで撮り溜めたらしい各番組を、光学メディアにムーブするための機器が揃う。以前親父さんから出ていた要望を、ようやく叶えられる。
- 今まで使っていた RDT241WEX は解像度が 1920x1200 なので縦解像度が120ドットも減ってしまう。ちなみに、デュアルディスプレイは無理。部屋が狭い。PCラックにディスプレイアームをつければ、とも思うが、ラックの作りの関係で装着はおそらく無理。だから、どうしてもメインディスプレイを交換するしかない。
- RDT233WX-3D には、コンポジット端子、S端子等がついてない。メガドライブ、PCエンジン、PS1・2等、昔のゲーム機を繋げられる表示デバイスを残しておく必要がある。つまり、ブラウン管TVは処分できない。部屋が今一つ片付かない。
- 26ZP2 はUI処理用のチップを刷新したので操作に関しては快適らしい。が、RD-BZ710 は相変わらず全ての動作がもっさりらしいので、かなりイライラすること間違いなし。
26ZP2が出た時は、「これだ!」と思ったのだけど。何せ、20インチ台のサイズでありながら、1920x1080 のIPSパネルで、3波対応(地デジ・BSデジタル・CS)で、録画もできて、立体視対応で。32ZP2 と比較すると倍速表示ができないことだけがアレだけど、それ以外は機能的にほぼ満点。…でも、高い。一度あの値段まで下がったのを見てしまうと…失敗した。タイミングを逃した。
◎ RDT233WX-3Dの使用感をメモ。 :
RD-BZ710 は、まだ箱を開けてないので、とりあえず RDT233WX-3Dのほうを設置して色々と。
RDT241WEX に比べると、さすがに進化・改善した印象。まず、スタンドやボタンが良くなっていて感心した。
で。一番不安だったのが、横線が見えるかどうか。偏光方式の立体視対応であるが故に、ディスプレイ表面には偏光フィルタがついているはずで。その関係で、ビッシリと横線が入っているように見えるのではないか、もしそうだったらメインディスプレイとして常用するのは厳しいのでは、と想像していたのだけど。これがどうも微妙。
使い始めて最初のうちは、横線など全く見えなかったのだけど。そのうち、真っ白な背景のウインドウを表示した際、横線がうっすらと見えるようになってきた。が、その横線をしっかり確認してやろうと、その部分をじっと凝視すると、途端に横線が認知できなくなってくる。自分の目に、一体何が起きているのだろう…。
何にせよ、気になる人は気になるのだろうけど、自分にとっては問題無いレベルじゃないだろうか、と思う。考えてみれば、昔はCRTにダンパー線があったけど、いつの間にか完全に無視して使えるようになっていたし。ダンパー線に比べたら、はるかにマシ。たぶん。
RDT241WEX に比べると、さすがに進化・改善した印象。まず、スタンドやボタンが良くなっていて感心した。
- RDT241WEX のスタンドはがっしりしていたが、それに比べると結構コストダウンしているように見える。が、高さを3段階から選べるようになっていた。進化だ…。
- スタンドを本体にはめ込む作りなので、ディスプレイが斜めになったりしない。…RDT241WEX は、金具が曲がっていたのか、個体差なのか分からないが、ディスプレイが微妙に斜めになっていて気になったわけで。そういった状態を、今回は設計段階で排除してあるわけで。これも進化だと思う。
- RDT241WEX のスタンドは横方向に回すことができたが、RDT233WX-3D は回せない。が、そもそもこのサイズのディスプレイを、横に回して調整する場面はそれほどなさそうな気がする。問題無しだと思う。
- RDT241WEX の本体ボタンはディスプレイの端についていたので、押すたびに全体がグラグラして面倒だった。が、RDT233WX-3D はボタンが真ん中に配置されたので、押してもグラグラしなくなった。NEC三菱電機ビジュアルシステム時代の気配りを取り戻した気がする。いや、真ん中に配置してたのはNEC側の工夫だったのかもしれんけど。
- ボタンの配置に関心したけれど、実はリモコンがついているので、本体側のボタンを押す場面がほとんどないという…。二重に改善された印象。なるほど、自分、リモコンをつけて根本的に改善するという案は思いつかなかった…。素晴らしい。
で。一番不安だったのが、横線が見えるかどうか。偏光方式の立体視対応であるが故に、ディスプレイ表面には偏光フィルタがついているはずで。その関係で、ビッシリと横線が入っているように見えるのではないか、もしそうだったらメインディスプレイとして常用するのは厳しいのでは、と想像していたのだけど。これがどうも微妙。
使い始めて最初のうちは、横線など全く見えなかったのだけど。そのうち、真っ白な背景のウインドウを表示した際、横線がうっすらと見えるようになってきた。が、その横線をしっかり確認してやろうと、その部分をじっと凝視すると、途端に横線が認知できなくなってくる。自分の目に、一体何が起きているのだろう…。
何にせよ、気になる人は気になるのだろうけど、自分にとっては問題無いレベルじゃないだろうか、と思う。考えてみれば、昔はCRTにダンパー線があったけど、いつの間にか完全に無視して使えるようになっていたし。ダンパー線に比べたら、はるかにマシ。たぶん。
◎ せっかくの立体視サポート製品なので色々試してみた。 :
環境は、Windows7 Pro 64bit、GeForce 9800GT (玄人志向 GF9800GT-E512HD/GE)。
TriDef 3D、iZ3D、NVIDIA 3D Vision を試用してみた。DLしたのは以下。
基本的に、3D Vision は偏光方式の3Dディスプレイにには対応していない。が、昔は、ZALMAN ZM-M220W (解像度は1680x1050)という偏光方式のディスプレイに対応していたらしい。…ライセンス料の問題で交渉決裂して、ZALMANの現行製品は未対応になってしまった、という話を某匿名掲示板で見かけたけどホントかどうかは知らない。が、今でも ZM-M220W を接続すれば 3D Vision は一応有効になるのだとか。
更に、ZM-M215W を繋いでる環境でレジストリをムニャムニャして、繋いでいるディスプレイは 1920x1080 の ZM-M220W なんだよと嘯いてみたら、アレがソレしたという話を某所で見かけた。
同じことを RDT233WX-3D でやったらどうなるのかなと疑問が湧いたので、自分も真似してちょっぴり実験してみたり。…なんかそれっぽくなったように見えなくもない。ただ、1920x1080でフルスクリーン表示できるアプリじゃないと働かない模様。いや、一応、いたずら極悪を 1024x768 のフルスクリーンで起動して、RDT233WX-3D 側の設定で「リアル」表示にしたら、これもそれっぽく見えたけど。
アレなソレなので、レジストリは元に戻しておきますが。実験結果から想像するに、技術的には、3D Vision は偏光方式・interlaced・interleaved にちゃんと対応できる、ということだろう…。NVIDIA経営陣の方針・企業の政治的理由・メーカーからライセンス料を分捕れないからサポートしてないだけ、なのだろう。実に残念な現状。
- Youtube で3D動画を再生。期待していた見え方と違う。なんだか立て看板がたくさん並んでるようにしか見えない。かなりがっかり。自分の目がおかしいのだろうか…。
- ステレオフォトメーカーなるビューワ(?)で、同サイトで公開されてたサンプル写真 ―― Side by Side の画像を、インターレース表示。たしかに立体的に見える。これはイイ感じ。
TriDef 3D、iZ3D、NVIDIA 3D Vision を試用してみた。DLしたのは以下。
- TriDef-3D-4.5.1.zip。14日間試用できるらしい。ディスプレイの設定(Current 3D Display)は、Manufacturer : (standard display types) , Model : Line interlaced (1920x1080) を指定。
- iZ3DDriverSetup_1_13(5443).exe。サイト上で「Interleaved」を選択してDL。インストール時は "Full Installation" を選択。8日間試用できるらしい?
- 3D Vision は、RDT233WX-3D をサポートしていないので、アナグリフ表示(赤青表示)で実験。
- TriDef 3D + 3Dカスタム少女 + 1920x1080、フルスクリーン : ゲームプロファイルを Generic Safe Mode (DDD)、かつ、バーチャル3DをONにしないと、それっぽく見えなかった。バーチャル3Dって…2D→3D変換じゃないのだろうか。どうなんだろ。それっぽく見えてるから、いいのかなあ…。
- TriDef 3D + いたずら極悪 + 1024x768、フルスクリーン、ウインドウ表示 : 立体視不可。「DirectXを使ってないみたいだからこんなの対応できねえよ」と文句を言われる。
- iZ3D + 3Dカスタム少女 + 1920x1080、フルスクリーン : 入れているShader系MODによってはデフォルト背景の線だけ立体視になってキャラが立体視できない状態になる模様。Shader 系のMODを全部無効にしたら、キャラも立体視できるようになった。
- 3D Vision + 3Dカスタム少女 + 1920x1080、フルスクリーン : これも入れているShader系MODと相性が悪い。また、Shader系MODを全部無効にしても、立体視ONと同時にフレームレートが異様に遅くなり、数フレームだけ赤青表示した後、画面が真っ暗になった。NVIDIAコントロールパネル → プレビューによるイメージ設定の調整 → マイプレファレンスをパフォーマンスにするか、あるいは3Dカスタム少女の解像度を1280x720にしたら、それらしく表示された。
基本的に、3D Vision は偏光方式の3Dディスプレイにには対応していない。が、昔は、ZALMAN ZM-M220W (解像度は1680x1050)という偏光方式のディスプレイに対応していたらしい。…ライセンス料の問題で交渉決裂して、ZALMANの現行製品は未対応になってしまった、という話を某匿名掲示板で見かけたけどホントかどうかは知らない。が、今でも ZM-M220W を接続すれば 3D Vision は一応有効になるのだとか。
更に、ZM-M215W を繋いでる環境でレジストリをムニャムニャして、繋いでいるディスプレイは 1920x1080 の ZM-M220W なんだよと嘯いてみたら、アレがソレしたという話を某所で見かけた。
同じことを RDT233WX-3D でやったらどうなるのかなと疑問が湧いたので、自分も真似してちょっぴり実験してみたり。…なんかそれっぽくなったように見えなくもない。ただ、1920x1080でフルスクリーン表示できるアプリじゃないと働かない模様。いや、一応、いたずら極悪を 1024x768 のフルスクリーンで起動して、RDT233WX-3D 側の設定で「リアル」表示にしたら、これもそれっぽく見えたけど。
アレなソレなので、レジストリは元に戻しておきますが。実験結果から想像するに、技術的には、3D Vision は偏光方式・interlaced・interleaved にちゃんと対応できる、ということだろう…。NVIDIA経営陣の方針・企業の政治的理由・メーカーからライセンス料を分捕れないからサポートしてないだけ、なのだろう。実に残念な現状。
◎ 3D Visionについて一言言っておきたい。 :
NVIDIAが、液晶ディスプレイメーカから 3D Vision のライセンス料を分捕れないのは、当たり前だと思える。NVIDIA の経営陣は現状が分かってないのではないか。
しかし、せっかく手間暇かけて各種アプリに対応してきた 3D Vision をドブに捨てるのは実にもったいない。だから、3D Vision には以下のような方針展開を望む。
目を覚ませ、NVIDIA。このままでは2度目の「立体視市場の立ち上げ失敗」になる。まだ間に合う。目を覚ませ。…と自分は思うのですよ。
それはそれとして。3DTV Playも、TriDef 3Dも、iZ3Dも、英語ページでクレジットカード使わないと買えない現状はどうにかならないものか。3D○○を積極的に売り出してるのは日本メーカだろうに、日本人が買いやすい状態に全然なっていないのは、なんだかな。PCを使えば、3Dコンテンツなんてリアルタイムで生成し放題なのに、そっちにはろくに力を入れず、ハリウッドが3D映画を作ってブルーレイに突っ込んでくれるのをただ待っているだけ。それでいて「3Dコンテンツが無いから買いたいとは思わない」とか顧客層に言わせちゃってるのは、これはどうかと思うのですが。
- PC上で120FPS表示可能なディスプレイとなれば、反応速度の問題でTNパネルを使うしかない。(サイズを液晶TV並に大きくすれば内部回路も増やせてIPSパネルで4倍速とか出来るのかもしれない。だが、PC用ディスプレイで32〜50インチなんて、製品企画としてまず成立しない。)
- しかしTNパネルは、フルカラーすら出せないし、視野角も狭い。コンテンツの表示品質を比較的気にするユーザにしてみれば、TNパネルは常用に値するパネルではない。サブディスプレイとして置くにしても、やはりVAパネルやIPSパネルの製品が欲しいと思う人が多数。
- そんな「安かろう悪かろう」のTNパネルを使ったディスプレイに、ライセンス料を無駄に上乗せして高い値段で販売したところで、一体誰がわざわざ購入するのだろうか?
- 3D Vision 対応の液晶ディスプレイ製品が最後に販売されたのは何時のことだったか? …要するに、PC業界にとって「3D Vision は黒歴史」だろう。
- 昨今、偏光方式のディスプレイが出始めているのは、「3D Vision なんかに付き合っていられないよ」と思っているメーカがほとんどになった証拠。
しかし、せっかく手間暇かけて各種アプリに対応してきた 3D Vision をドブに捨てるのは実にもったいない。だから、3D Vision には以下のような方針展開を望む。
- メーカからライセンス料をもぎ取ることに拘るのを止める。交渉するだけ時間の無駄。その代わり、エンドユーザにライセンス料を払わせる。
- 偏光方式の3Dディスプレイにも積極的に対応しておいて、「ライセンスキーを購入すれば、お客様の手持ちの偏光方式ディスプレイでも3D Visionが使えます」と売り込む方針に切り替える。
- 120FPS表示可能なディスプレイに拘るのを止める。3Dグラスを、60FPS表示のディスプレイでも使えるようにしてしまう。…もちろん「ちらつきが酷いのでおススメはしません。120FPS表示可能なディスプレイを購入すれば快適な立体視ができますよ」と事前に注意を呼びかけつつ、60FPSディスプレイに対応させる。
目を覚ませ、NVIDIA。このままでは2度目の「立体視市場の立ち上げ失敗」になる。まだ間に合う。目を覚ませ。…と自分は思うのですよ。
それはそれとして。3DTV Playも、TriDef 3Dも、iZ3Dも、英語ページでクレジットカード使わないと買えない現状はどうにかならないものか。3D○○を積極的に売り出してるのは日本メーカだろうに、日本人が買いやすい状態に全然なっていないのは、なんだかな。PCを使えば、3Dコンテンツなんてリアルタイムで生成し放題なのに、そっちにはろくに力を入れず、ハリウッドが3D映画を作ってブルーレイに突っ込んでくれるのをただ待っているだけ。それでいて「3Dコンテンツが無いから買いたいとは思わない」とか顧客層に言わせちゃってるのは、これはどうかと思うのですが。
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以上、1 日分です。