mieki256's diary



2003/06/10(火) [n年前の日記]

#2 [pc] GUI化の難しさ

親父さんのWindowsアプリ操作を眺めていて気づいた事が多数。年配者のPC操作は勉強になる。 *1

メニューを開かない :

必然的に、アプリに様々な機能が内包されてる事にも気づかないようだ。

ツールバーを使わない :

アイコンだけでは何が出来るのかわからない場合が多いらしい。カーソルを乗せれば一応は機能名(チップ? バルーン?)が表示されるわけだが、その待ち時間も嫌なようだ。また、表示された機能名とアイコンを関連付けて覚え続けている事も難しいらしい。

ツールバーの使い方を間違える :

例えば、エクスプローラにおいて、ファイルを選択し、ツールバー上のアイコン(ボタン)の上にD&Dして「コピーできない」と言っている。「アイコン=D&Dして処理ができるもの」というのがWindowsデスクトップのルールだが、それをツールバー上のアイコンにも求めているようだ。 *2

設定をしない :

Windowsアプリの大半は、「ツール」→「オプション」で各種設定ができるが、「オプション」という単語が何を表す単語なのか、そこからして判り難いらしい。かといって「環境設定」と表記されていても、単語に難解さを感じる=自分が触ってはいけないものと思うのか、やはり触ろうとしない。そもそもメニューをあまり開かないので、設定変更をどのようにして行うか把握できてない状況が多い。また、オプションのウインドウを開く事ができても、そこに表示される項目の多さを目にした瞬間、尻ごみして設定作業を諦めてしまいがちのようだ。

要するに、目の前に出てきたものが全て :

そういえばスタートボタンからアプリを起動してる場面をあまり見ない。利用頻度に関係無く、必ずデスクトップにアイコンをコピーしてそれをクリックして起動している。結果、デスクトップはアイコンで埋め尽くされている。

つまりは、その時目の前に表示されているものが全ての機能であると思い込む傾向があるのではないかと思う。他にも機能が隠されている事が認識し難いようだ。かといって実際に全ての機能をウインドウに列挙すれば「こんなにたくさんあってもわからない」と尻ごみするだろう。また、利用頻度の少ない機能を絶えず画面に表示させておく事は狭いデスクトップ画面の有効活用という意味でも無駄だろう。もしかすると、「わかりやすい隠し方」「隠しているけど表示している表現」が必要なのかもしれない。

各瞬間に認識できる範囲は狭い? :

アプリ操作を教えていると、時々、タスクバーの存在を忘れたり、アクティブウインドウの裏にある別ウインドウの存在を忘れたりする光景をよく見る。特定部分に集中してしまうと、他のウインドウ・表示要素については認識できなくなるようだ。 *3 であれば、その時ユーザが注視している箇所から、距離的に離れていないところで、各種情報表示をしていく必要があるように思える。距離的に離れた所(タスクバーなり画面の隅なり)に表示していても、年配者・初心者には、それら表示がされていること自体が認識できていない。

触ってはいけないものが存在している? :

「PCはとにかく難しい」「教えられていない機能を使うと大変な事になる」といった思い込みが根底にあるように感じる。子供であれば、とにかく弄ってしまい、その過程でなんとなく使い方が判って活用できてしまうものだが、歳を取るに従って、「未知のモノを不用意に弄るのはよくない」 *4 と考え、それがPC操作・GUI操作にも表れてる気がする。

であれば、それら心理的障壁を取り払う事がまずは重要なのだろう。 *5 あるいは、仮に「危険な機能」が現実に存在しているなら、それらの危険度を視認できるような表示・表記・分類方法が必要なのかもしれない。 *6

ホームページビルダーの大きなメニューは利用できるようだ :

ビルダーには2つのメニューがある。
  1. 他のWindowsアプリと同様、単語だけが上部に列挙されている標準的なメニュー
  2. 機能名の左側にアイコンがついていて、画面中央でかなり大きな面積を占めている巨大メニュー
後者はメニューでありながら、なぜか頻繁に利用しているようだ。例えば、標準メニューやツールバーの「ファイルを開く」「上書き保存」を利用せず、件の巨大メニューの、「スタート」→「ページを開く」や、「ページを保存」→「編集中のページを保存する」を必ず使っている。それらメニューを利用したいと思わせる理由・原因はどこにあるのだろう。このあたり、年配者にとってより利便性の高いGUI設計についてのヒントが隠されているような気がする。 *7

関連性がありそうなのでメモ :


*1: 一応補足。年配者のPC操作・GUI操作の怪しさについて小馬鹿にするつもりなどは毛頭無く。現在の各種GUIには多数の問題点が未だ必ず残っているはずだが、苦も無く使えてるユーザを標準にしていては問題点も把握できず改善策も生まれない。年配者や初心者の操作から問題点を学び、改良を加え、PCを人間に近づける事が、技術に関わりを持った者のみが果たせるであろう社会への貢献ではないだろうかと思う。自分がPCを使えるからと言って問題点が存在する現状を放置・無視・軽視することは、人間をPCに近づけることを強要することで技術発展の芽を摘み取る行為でもあり、愚行と称してしかるべき。そもそも問題点を認識できたからこそ、MS-DOS→Windows等の流れが起きた現実も既にあるわけで、自分達が今現在使ってる技術がどのような経過をえて生まれたかを認識しているなら年配者や初心者の操作の怪しさを馬鹿にするなど到底できるはずもない。彼等の操作は技術者を志す者・技術で財を成そうとする者にとっていわば宝の山であるはず。
*2: ツールバーのボタンが「フラット」表示されてるところに原因があるのかもしれない。枠がついて、明らかに「ボタン」の形をしていれば、デスクトップ上のアイコンと同一視しない可能性もありそうな。
*3: ベテランドライバーは、目の前の情報をまんべんなく眺めながら運転するが、下手なドライバーは、何か気になる要素があるとそこだけ注視してしまい、他の情報を見落とすという。どうもそれと同じ現象が起きているような気がする。
*4: ならばマニュアルやヘルプを読んで各機能を理解すればいいのだが、文字がズラズラと並んだ画面を見た瞬間に読む気を無くすようだ。
*5: しかしそれは、昔の98ランチのように独自デスクトップを作る方向では解決しないように思える。ユーザに対して標準とは異なる新たなルールを強要すれば別の問題が発生する。
*6: しかし「各機能についての危険度による分類」などそもそも可能なのであろうか。
*7: もしかすると、これもやはり、距離の問題かもしれない。ツールバーや標準メニューより、件のメニューの方が編集エリアから距離的には近い。だが実際には、件のメニューをクリックしてからマウスを更に動かすので、マウスの移動距離はかえって多くなってるはず。件のメニューに何かしら心理的なメリット・好感度があるから使うのだろうけど、はたしてそのメリットとは何だろう。

以上です。

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