mieki256's diary



2023/05/23(火) [n年前の日記]

#2 [anime] 「サイボーグ009 超銀河伝説」を視聴

BS12で放送されていたソレを録画していたので視聴。石ノ森章太郎先生の漫画作品「サイボーグ009」のアニメ映画。

「サイボーグ009」は、最初の頃は東映動画がアニメ化していて、カラーになったTVアニメ2作目はサンライズがアニメ化していたそうで。しかもサンライズ版は、後に「ダグラム」「ボトムズ」を世に出す高橋良輔監督が担当。

そしてこの映画は、サンライズ版の後に作られたらしいけど…。サンライズではなく東映動画が制作したようで…。1980年12月に公開。 *1 監督さんも、高橋監督ではなく、明比正行監督が担当。

感想としては…。なかなか厳しい。1979年公開の「劇場版銀河鉄道999」の次の年の作品だけど、「999の後に、これかあ…」という気分に…。

とりあえず、サイボーグ戦士の若干一名が大変なことになるのだけど、ラスト近辺で更に大変なことに…。見ていて、「オイオイ。それでいいの?」と思ってしまった。散々サイボーグ戦士の悲哀を台詞で語っておきながら、何故そうなる…。まあ、シリーズ物は基本設定を迂闊に変更できないから大変ですなあ、という気分だけが残りました。

音楽がすぎやまこういち先生の担当だったらしいけど、演歌調の曲が多く、コレ本当にすぎやま先生なんでしょうか、当時はこういう作風だったのでしょうか、という疑問が…。編曲にお弟子さん達の名前が並んでるけど、それらの方々の作風なのかなあ…。あるいは監督やPが演歌調ばかり要求してきたのだろうか…。

視聴後、気になって関連情報をググってたのだけど、気になる話がチラホラ…。元々はりんたろう監督が担当する予定だったけど脚本がなかなかできなかったので降りちゃったとか。なんだか納得。この脚本ではなあ…。

りんたろう監督が担当してたら、脚本面はともかくとして、映像的にはもうちょっと観れるものになってたんだろうなと…。というか、あの頃のりんたろう監督の作家性って、かなり貴重だった気がする。

例えば、「劇場版999」「さよ銀」で、メーテルが登場する時はどんな見せ方をしていたか。それを思い返しながら、この作品のゲスト美女の登場の仕方を眺めると…。素人ながら、「どうしてこんなコンテでOKと思えるんだ…」と…。特別感、皆無。いやまあ、りんたろう監督が凄かったということだろうけど。フツーの演出家さんが作るとこうなるんだろうな…。

ジェフ・シーガルさんが謎過ぎる :

公開当時、「『STAR WARS』の脚本を担当したジェフ・シーガルが脚本作りに協力」と宣伝してたらしいのだけど。この、ジェフ・シーガルさん、「STAR WARS」のスタッフに名を連ねていないという…。何者なんだ。ジェフ・シーガル。

気になってググったけれど、実はコミック版の制作に関係してる人だったのに脚本家と間違えられてしまったという説があったりするようで…。記者会見でも、「ルーカスに二言三言アドバイスしただけ」と答えていて、ガッチリ関わったわけじゃないよと一応本人も弁明してるとか…。一体どこで「STAR WARS」の脚本家扱いになってしまったのやら…。

ただ、この手の映像制作に全く関わってない人物、というわけでもないようで。色々な作品に関わっていたのは間違いないっぽい。ますます謎。何者なんだ…。

*1: 東映動画ではなくて東映アニメーションではないの? と思ったけど、東映アニメーションに名前が変わったのは、1998年だったらしい。

以上です。

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