mieki256's diary



2023/05/11(木) [n年前の日記]

#1 [linux] Linux MintとiPhoneをケーブル接続して画像を取り出したい

Linux Mint と iPhone をケーブル接続して iPhone からファイルを取り出したい、という相談を受けた。そんなこと、できるのだろうか…?

ググってみたら、フツーにできるっぽい。Linux、スゴイな…。そんなこともできるぐらいに整備されていたとは…。

_iphone→debianへ写真をUSB経由でコピーする - Super Action Shooting Game 4
_iPhone 7(iOS12)をUbuntu 19.10でmountしてデータコピー - matoken's meme
_#linux iPhoneが再接続できないときの対症療法 - Kotet's Personal Blog
_iOS - ArchWiki
_Ubuntu18.04からiPhone(iOS 10.2)にアクセスする - Qiita
_LinuxでiPhoneを接続して写真などを転送する方法 - Qiita
_LinuxMint でiPhoneのバックアップをする方法【画像、動画、音楽、書類など】 - meotoblog

せっかくだから、以下の環境で、iPhone 5 をケーブル接続して試してみた。

事前準備 :

まず、必要なソフトウェアをインストールしないといけない。ifuse と libimobiledevice-utils が必要らしい。端末上で以下を打つ。

sudo apt install ifuse libimobiledevice-utils

ただ、Linux Mint 21.1 の場合、どちらも最初からデフォルトで入っていた。このインストール作業をする必要は無さそう。

$ sudo apt list --installed | grep -e 'ifuse' -e 'imobile'

ifuse/jammy,now 1.1.4~git20181007.3b00243-1 amd64 [インストール済み]
libimobiledevice-utils/jammy,now 1.3.0-6build3 amd64 [インストール済み]
libimobiledevice6/jammy,now 1.3.0-6build3 amd64 [インストール済み]


次に、USB機器関連サービス、usbmuxd.service とやらが動作してるのか確認。

sudo systemctl status usbmuxd.service
$ sudo systemctl status usbmuxd.service 
○ usbmuxd.service - Socket daemon for the usbmux protocol used by Apple devices
     Loaded: loaded (/lib/systemd/system/usbmuxd.service; static)
     Active: inactive (dead)
       Docs: man:usbmuxd(8)

「Active」のところで、「inactive (dead)」と出てきた。コレって動いてるの…? どうなの? 「dead」って出てるから死んでるんじゃないの?

よく分からないけど、とりあえず、該当サービスを再起動して、もう一度状態を確認。

sudo systemctl restart usbmuxd.service
sudo systemctl status usbmuxd.service
$ sudo systemctl status usbmuxd.service 
● usbmuxd.service - Socket daemon for the usbmux protocol used by Apple devices
     Loaded: loaded (/lib/systemd/system/usbmuxd.service; static)
     Active: active (running) since Thu 2023-05-11 19:54:32 JST; 2s ago
       Docs: man:usbmuxd(8)
   Main PID: 1853 (usbmuxd)
      Tasks: 2 (limit: 4512)
     Memory: 940.0K
        CPU: 2ms
     CGroup: /system.slice/usbmuxd.service
             └─1853 /usr/sbin/usbmuxd --user usbmux --systemd

 5月 11 19:54:32 linuxmintonvm systemd[1]: Started Socket daemon for the usbmux protocol used by Apple devices.
 5月 11 19:54:33 linuxmintonvm usbmuxd[1853]: [19:54:33.023][3] usbmuxd v1.1.1 starting up
 5月 11 19:54:33 linuxmintonvm usbmuxd[1853]: [19:54:33.023][3] Successfully dropped privileges to 'usbmux'
 5月 11 19:54:33 linuxmintonvm usbmuxd[1853]: [19:54:33.023][3] Using libusb 1.0.25
 5月 11 19:54:33 linuxmintonvm usbmuxd[1853]: [19:54:33.024][3] Initialization complete
 5月 11 19:54:33 linuxmintonvm usbmuxd[1853]: [19:54:33.024][3] Enabled exit on SIGUSR1 if no devices are attac>

「active (running)」と表示されてる。たぶん動いているんだろう…。ちなみに、そのままだとログの一部を表示して止まるので、qキーを叩いて抜ける。

とりあえず、このあたりの動作が不安定な時は、usbmuxd.service を再起動すると状況が変わるらしい。

接続してみる :

iPhone 5 と Linux Mint を、ケーブルで接続してみる。

Linux Mint のデスクトップ画面に、「〜がロックされてる」的なメッセージが表示された。「再試行」をクリックすればいいのだけど、その前に、iPhone の画面上に「接続を許可するか?」「このコンピュータを信頼するか?」的なポップアップが表示されているはずなので、「許可」や「信頼」をタップ。

ちなみに、このポップアップ、一定時間が経過すると、「ずっと放置されるってことは、この相手は信頼できないってことですかね?」的に、自動で不許可/ブロック扱いにしてくれる模様。だから、iPhone の画面をちゃんと監視して、ポップアップが出たら即座に対応しないといけない。

Linux Mint のデスクトップに、スマホっぽい形のアイコンが1つ表示された。ただ、この状態では正常に繋がってないっぽい。

iPhone からケーブルを外して、再度ケーブルを差し込んで接続。

Linux Mint のデスクトップ画面に、スマホっぽい形のアイコンと、カメラっぽいアイコン(iPhoneと書いてある)が表示された。この状態が正常らしい。同時に、ファイルマネージャのウインドウが一つ、画像フォルダの扱いをどうするか尋ねてくるウインドウが一つ、自動で表示された。

linuxmint_iphone_ss01.png


画像フォルダをどう扱うか尋ねてきたウインドウに対して、「フォルダーを開く」を選択して「OK」をクリックすると…。

linuxmint_iphone_ss02.png


「画像が入っている『DCIM』というフォルダがあるよ」的なウインドウが開く。「DCIM」は、「Digital Camera IMage」の略なんだろうか?

linuxmint_iphone_ss03.png


DCIMをダブルクリックして中に入ると、100APPLE というフォルダがあって、更にその中に入ると、iPhoneで撮影した画像ファイルの一覧が表示される。

linuxmint_iphone_ss04.png


「Pix フォトインポートツールを開く」というボタンが気になる…。クリックしてみた。

linuxmint_iphone_ss05.png

画像ファイルをインポートできる専用ツールが起動してくれた。これを使って、iPhone の中の画像ファイルを、Linux Mint側の任意のフォルダにインポートできるらしい。Linux Mint、至れり尽くせりだな…。

切断してみる :

画面の右下のタスクトレイ(?)に、「リムーバブルドライブ」のアイコンが増えている。

linuxmint_iphone_ss06.png


クリックすると、「iPhone」と「xxxxのiPhone上のドキュメント」の2つがリスト表示される。右側の、上向きの三角をクリックすれば、それぞれアンマウントすることができる。まあ、iPhoneからケーブルを抜いちゃったほうが早い気もするけど…。

linuxmint_iphone_ss07.png


そんなわけで、Linu Mint に iPhone 5 をケーブル接続して、中の画像ファイルを取り出すことができそうだと分かった。

問題点 :

どうも一発で認識してくれない時がある…。そんな時は…。
  • iPhone側でケーブルを何度か抜き差ししてみる。
  • ケーブルを外した状態で、sudo systemctl restart usbmuxd.service を実行して usbmuxd.service を再起動してから試してみる。

ちゃんと接続できるかどうか、成功率は半々な印象。

他の方法 :

ケーブル接続を使わなくても、iPhone の中のファイルを取り出すことはできる。例えば自分は AirMore というアプリを iPhone 5 にインストールして使ってる。

この AirMore を起動すると、PC側のWebブラウザから iPhone にアクセスして、画像ファイルその他を取り出せる。

_「AirMore - PCに接続」をApp Storeで

Apowersoft Limited という会社(?)が作ってる点に注意。Apple Store で「airmore」で検索すると、別作者の別アプリがリストアップされる…。怪しい…。

また、本来はPC側Webブラウザで、 _http://web.airmore.com/ にアクセスするとQRコードが表示され、それをiPhoneでスキャンすれば利用できるはずが…。ここ最近、QRコードが表示されない状態で…。その際は、iPhone側右上の「…」をタップしてIPアドレスを確認後、PC側Webブラウザのアドレスバーに直接打ち込めばいいらしい。

_AirMoreに繋がらない→IPアドレスで接続する方法 | TeraDas

ちなみに、Windows10 + Firefox/GoogleChrome の他に、Linux Mint + Firefox でもiPhoneにアクセスできることを確認できた。今時のWebブラウザさえ動けば、PC側のOS種類を問わない点はメリットかなと。

以上、1 日分です。

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