mieki256's diary



2020/09/08(火) [n年前の日記]

#1 [zatta] その最終処分はどの最終処分なんだろう

最近気になるニュースがあって。

_「核のごみ」最終処分場選定めぐり住民説明会 北海道 寿都町 | 各地の原発 | NHKニュース

そこで言ってる「最終処分」って、具体的にはどの「最終処分」なんだろう…。わからん…。

一般的には、原発等が出した核のごみに対して「最終処分」と言ったら、それは「地層処分」のことだったわけで。

地下深く穴を掘って、核のごみを入れて、また土を被せて埋めちゃおうぜと。それが地層処分。だけど、埋めたソレが何かの拍子に地上に出てきたら、ソレに近づいただけでも人がバタバタ死んでしまってヤバイから、一度埋めたソレは今後ほぼ永遠に目にすることがない状態にしないといかんよなと。なので、あくまでざっくりとした目安として、10万年程度はそのままの状態になってるであろう安定した場所を探して埋めようぜと。 *1 …外国ではそうなってるわけです。

ところが、日本は地震だらけだし、津波は来るし、火山が噴火するしで…。日本の国土・地質について調べてきた学者さん達は、「10万年安定した場所? 日本にそんな場所は無いよ」「この国で地層処分したい? 不可能です。やめておきなさい」と断言して、警告というか提言を出してたりするわけで。そして、地層処分の代案として、埋めたらそれっきりではなく、時々様子をチェックできる「暫定保管」ではどうですか、と提言を出してたりするのだけど。

なので、今回言ってる「最終処分」が、従来の「地層処分」のつもりなら、それは日本にとっておそらくフラグだろうなと。日本の国土の特性について調べ上げることに人生を捧げてきたおじさん達が、こぞって「おいおい君達、それはマズいよ」って教えてくれてるんだから少しは耳を貸しなさいよ、という話になるよなと。

だけど、そこで言ってる「最終処分」が、「暫定保管の面も保持した可逆性のある地層処分」とかだったら話は違ってくるのだろうと…。何かあった時にはまた地上に戻せる仕組みを残してるけどパッと見は地層処分に見えてる感じの埋め方、みたいな。そういう処分方法も検討された時期があるとどこかで目にしたけど。

ということで、「最終処分」「最終処分」と報道されてるけど、具体的にはどういう「最終処分」を考えてるのか、そこも一緒に報道してくれないと計画の是非を判断できないよなあ、と…。

たぶんどこかでNHKの水野解説委員がそのあたりの実態について解説してくれたのかもしれんけど、自分はソレを見れてないのです。

離れ小島に埋める案はどうなったんだろう。 :

以前、離れ小島に埋める案が出ていた時期もあったはずなのだけど、アレはどうなったんだろう…。

聞いた瞬間、「うわあ、頭がいいなあ」と思ったんですけどね…。地球温暖化その他のアレで海面が上昇していずれは沈むであろう島に埋めてしまえば、その島が海に沈むと同時に、海に捨てたも同然の状態になるよなと…。条約で、海に捨ててはいけない、ということになってるけれど、「え? これは島なので海には捨ててないですよ?」と言い張れる。いやはや、なんというずる賢さ…。みたいな。

まあ、そこまで持っていく間に事故が起きたらどうなるんだとか、外国から叩かれたとか、沈むどころか噴火で隆起しちゃったらどうなるのとか、何か理由があって没になったのかなと邪推もするのだけど。

元々日本は核のごみを深海にガンガン投棄するつもりで原発をポンポン立ててきたので、海に捨てるも同然の状態にできるなら、いわば当初の計画通りになって話がスッキリするのだろうと思ったのですが…。

*1: 一応「10万年」で線引きしてるけど、要は地球上で人類が絶滅するその日まで誰もソレを目にしないであろう場所に埋めるならOKだろう、という話。万が一、後の人類がソレを発見しちゃったら、その頃には人類の使ってる言語も激変していて、テキスト情報で「コレは危ないよ」と書いといても全く伝わらないはずなので、見た瞬間に「あっ。これはヤバイ何かだぞ」と感じるピクトグラムを考案せねば、みたいな話になってて…。文化人類学まで総動員するぐらいに大変な計画なのです。

以上です。

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