mieki256's diary



2019/07/12(金) [n年前の日記]

#2 [anime] 「未来のミライ」を視聴

細田守監督作品。TV放送されていたので視聴してみたり。初見。

どういう内容の映画なのか全く知らなかったのだけど、結構面白かった。一応、主人公であろう幼児の成長物語、と捉えればいいのだろうか。幼いながらも、自分が兄の自覚を持つ、その瞬間を目指して物語は進んでいく。みたいな。各シーンを目にして、自分の小さい頃、あるいは、弟や妹が小さかった頃を思い出してしまったりもして。

幼児の描写がとにかく徹底してた印象。突如として意味不明な行動を取り始めるあたりなどは、「あるある」と思いつつ眺めたり。「となりのトトロ」のメイよりも、幼児的な行動パターンの網羅については、かなりしっかり描けていたのではあるまいか。監督なのかスタッフなのか、誰の手柄なのかは分からんけれど、よくまあここまで観察したもんだなと…。ある部分では宮崎駿監督の観察眼を超えたというか、もしくは並んだ・追いついてみせたような、そんな気分にすらなったわけで。

ホントかどうかは知らないけれど、海外ではそれなりに評価が高かったという話も、なんだか頷けた。たしかに、ああいった描写は、全世界で通用するというか、共通する部分だろうなと。

残念だったのは、主人公の幼児の声。どうしてこんな人を起用しちゃったの…。これでは幼児じゃなくて、若い女性の声にしか聞こえない…。あの声で、かなりの部分が台無しになってしまったと感じたり。いやまあ、いかにもなアニメ的幼児の声・演技じゃないあたりはまだマシなのかもしれないけれど、もっと他に選択肢は無かったのだろうか…。声優さんの起用がアレな点だけは、しっかりポスト宮崎駿なんだよなあ…。そこは反面教師にしたほうがよくないか…。

なんとなくだけど、「クレヨンしんちゃん」を思い出したりもして。主人公と妹が、ああいう関係になる、ほんのちょっと前の時期を、比較的真面目に描いてみた映画、と喩えることもできそうだなと。 *1
*1: と言っても、ググった感じでは、「クレヨンしんちゃん」自体も、そのあたりの時期を結構描写してるらしいのだけど。恥ずかしながら、「しんちゃん」について自分はほとんど未見なのでよく知らなかったり。

以上です。

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