mieki256's diary



2018/10/04(木) [n年前の日記]

#2 [zatta][neta] 風評被害の問題は面倒臭い

思考メモ。

ここ最近、ちょっと気になるニュース群があって。

_防護服を着た子供像「サン・チャイルド」は、なぜ福島で炎上したのか(林 智裕) | 現代ビジネス | 講談社(1/5)
_トリチウム水の保管 「風評被害の先送り」 | NNNニュース
_タンクで長期保管に課題との認識|NHK 福島県のニュース

風評被害云々は、面倒臭いというか、扱いが難しいなと。その場所で発生するわけではなく、その場所以外で発生する問題だから…。この場合、県内ではそれほど勘違いはされないだろうけど、県外でめっちゃ勘違いされるだろう、特に東京都民あたりがかなり勘違いをしてしまうのでは、という不安が出てくるからゴタゴタするわけで。

この手の問題を解決するには、風評被害を発生させる張本人になるだろうと疑いをかけられてしまっている東京都民がポージングを取るしかないよなと。以下のような感じで…。

「いやいや、ちょ待てよ。俺達、東京都民は勘違いなんかしないよ?」
「福島県人は東京都民を馬鹿にするな! 俺達はお前達よりはるかに賢いんだぞ!」
「その証拠に、福島県で取れた魚を、これこの通り、バンバン買ってるしバンバン消費してるだろ?」
「福島県内で防護服が必要だった? なわけあるか。馬鹿じゃないの」

そんな姿や主張を東京都民から見せられたら、福島県人は、「えっ…そ、そうなの? じゃあ…トリチウム水を海に捨てても大丈夫…なのかな…」「あのアート作品、飾ったままでも大丈夫だったのか…」という気分になって色々と話は進むだろうと。

つまり、この問題を解決できるか否かは、東京都民の今後の働き ―― どういうポージングをするかにかかっていると言えるわけで。

とは言え、そんな展開にはならないだろう…。おそらく大半の東京都民は、「いやー、俺は賢いから勘違いしないけど、俺以外はどうかなあ。馬鹿ばっかりだからなあ」などと思ったりするのではないか。しかも、「福島県人は魚を取るなー!」「福島県人は私達を殺す気かー!」なんて都内で叫んでる人達を目にして、「ホラな。俺以外は馬鹿だから、やっぱりああいうのも出て来ちゃうし。風評被害は起きないと言い切るのは無理だよー」と思ったりもするだろう。ややこしいことに、「福島県人は殺人者だー!」と叫んでる人達も、「私は賢いからそこに危険性があると分かってるけど、私以外はそれが危ないと全然分かってない。私以外の人間って、馬鹿なんじゃないの?」と信じ込んで叫んでたりするわけで。

つまるところ、「風評被害が起きるのではないか」という不安は、「自分は賢いから大丈夫だけど、自分以外は馬鹿だからどうなってしまうかわからん」という不安から生じている部分が結構ありそうだよなと。こういう問題は、ちょっと解決が難しい…。

まあ、世の中の大半の問題は、他者への不信感から生じるような気もするので、今更な話かもしれないけれど。とにかく、こういうのは面倒臭いなと…。

トリチウム水の問題についてメモ。 :

トリチウム水の問題については、NHKの水野解説員の説明が分かりやすいのでメモ。

_「原発汚染水処理 対応を急げ」(時論公論) | 時論公論 | 解説アーカイブス | NHK 解説委員室

対策案は3つあるけど、一番安く済みそうなのが薄めて海に捨てること、と思われてるのでそれで行けないかという話になっているそうで。

ただ、国や東電は「安全だー」「安全だー」と言ってるけど、「アイツラのことだからどさくさに紛れて他のヤバい物質も混ざったまま捨てるんじゃねえのか?」 「コレ、風評被害が絶対起きるやろ」という不安があってゴタゴタしてるわけで…。

個人的な妄想。 :

個人的には、東京湾まで持っていって捨てればいいんじゃないの、と思っていたりもするのだけど。風評被害を発生させるのはおそらく東京都民なのだから、その人達の地元で流してしまえば、そもそも福島県への風評被害なんて起きるはずもなく。これであっさり問題解決しちゃうよなと。

だけどそんなことを主張したら、国も東電も、「いや…それはちょっと…」と絶対言い出すだろうなと。アレレー。おかしいなー。「安全だー」って言ってたんだから、どこで捨てても同じじゃないの。これは怪しい。やっぱりコイツラ、ヤバい物質混ざったまま捨てようと考えてたんじゃないのか。てな不安が拭いきれない状態になるよなと。

もっとも、東京湾で捨てるとなれば、国や東電が言うように本当に安全だったとしても、東京湾近郊で漁業を営んでる方々が、「俺達が風評被害に晒されるだろ!」「絶対反対!」と言い出すのも容易に想像できるわけで。

結局のところ、海に捨てる方法を選んだら、どの地域を酷い目に合わせるか、という話にしかならんのだろうなと…。

おそらく最終的には、どこかの政治家がうっかり言ってしまったように、「最後は金目でしょ」ということになるのかなと思ったりもして。札束で貧乏な田舎者達の頬を引っ叩いて言う事聞かせるしかねえだろ、みたいな。頬をパシパシされる側も、他で捨ててくれと言っても聞き入れてもらえないし、どうしたって自分達が酷い目に合うことが確定してるなら、せめてそのダメージ分を我慢できる程度の金銭でも貰わなきゃやってられないだろ、みたいな空気になりそうだなと。

しかしそうなると、元々は一番安く済むと思ってたその方法って、本当に安く済むのですか、という疑問も湧いてしまうなと。実は、高くつくと思ってた方法のほうが、トータルでは安くなっちゃったりしないか…。何のために海に捨てる方法を選んだのか、意味不明な状態にならないか…。ちゃんと算盤弾いてみたほうがいいような気がする…。

あるいは、元々基準値以下まで薄めて捨てるという策なのだから、全国に配りまくって薄めて捨てたほうが、濃度をさらに薄めることができて、一ヶ所で捨てるより更にマシな状態にできるんじゃないか、という疑問も湧くし。そうすれば、福島県に金を渡す必要も無くなる。安いと思われる策を、輸送費を上乗せする程度で、比較的安いまま実行に移せる。皆で痛みを分かち合ったのだ、という体裁も得られて、日本人と言う民族の団結力を高める効果すら期待できる。かもしれない。

まあ、どうせ、どこの地域も「穢れ」を受け付けるのは嫌なので、「最後は金目でしょ」になっちゃうのかなと予想しているのですが…。

せめて、福島と東京湾で半分こ、てな策になれば面白い(?)のに。福島県側はきっとビックリ。「ええっ…本当に安全だったのか…」「疑ってた俺達って、一体…」てな妙なムードになったら更に面白い(?)。まあ、そんな展開あるわけないけど。

以上です。

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