mieki256's diary



2017/04/03(月) [n年前の日記]

#1 [cg_tools][blender] 宇宙船を自動生成するアレコレを試したり

宇宙船の3DCGモデルを自動生成するアレコレを試したり。

blenderで自動生成 :

_a1studmuffin/SpaceshipGenerator というアドオンを使うと、blenderで宇宙船を自動生成できるようで。

導入の仕方は、 _Releases - a1studmuffin/SpaceshipGenerator から、add_mesh_SpaceshipGenerator.zip をダウンロード。blender を起動して、ファイル → ユーザー設定 → アドオン → ファイルからインストール、で、先ほどDLしたzipファイルを選択して、「ファイルからインストール」ボタンをクリック。アドオンリストに表示されるのでチェックを入れて有効化。

使い方は、Shift + A → メッシュ → Spaceship。もしくはスペースキーを押して「spaceship」と打ち込めば項目がリストアップされるのでソレを選択。

3Dビュー画面に形状が追加されたら、左下のプロパティ?で生成時の設定を弄れる。とりあえず、シード(おそらく疑似乱数のシード)にテキトーな数値を入れていけば、生成される形がランダムで変わる模様。

デフォルト設定ではテクスチャも貼ってある状態なので、そのままレンダリングできるっぽい。

Webサービスで自動生成。 :

_Ship - shapeWright.com を使うと、ブラウザ上で宇宙船っぽい3Dモデルを自動生成できる。 _宇宙船っぽい3Dモデルをランダムで生成してくれる『shapeWright』 | IDEA*IDEA によると、少なくとも2011年以前から存在していたらしい…。

上のほうの「Your name here」と表示されてる入力欄にテキトーな文字列を打ち込んで(「apple」とか「pen」とか文字列なら何でもOK)、「BUILD IT」ボタンをクリックすると、生成されるモデルの形状が変わる。おそらく文字列を疑似乱数のシードにしている予感。

生成された形状は、右下の「Downloads as VRML」をクリックすることで、 .wrl形式のファイルでダウンロードできる。blender でインポートできることも確認した。

ただ、このサービス、ライセンスが不明なんだよな…。 _shapeWright.com には「free」としか書いてないけど…。あらかじめそれっぽく作られたモデルをいくつか組み合わせて生成してるようだけど、そのパーツモデルにも著作権があるだろうし…。ダウンロードしたモデルを何かしらに使う場合、ライセンス面でどんな制限がついてまわるのやら…。

#2 [tv] 「NHKスペシャル メルトダウン6 原子炉冷却12日間の深層〜見過ごされた危機」を視聴

録画したまま見てなかった、「 _NHKスペシャル メルトダウン6 原子炉冷却12日間の深層〜見過ごされた危機 」を今頃になって視聴。なかなか興味深い話がチラホラ。

覚えてる範囲で内容だの感想だのをメモ。

イソコンの話。 :

イソコン(isolation condenser、 _非常用復水器 )なる、電源喪失に陥っても冷却できる装置が1号機にはちゃんとついてたけれど。

そのイソコン、原発の建設時にテストで動かしただけで、その後40年間、一度も動かしてなかったものだから…。正常動作していたらどういう状態になるか知ってる人が誰も居なくて、動いてないことに誰も気づかず、冷却できていないことすら気付けなかった、てな話が紹介されてたり。

_福島第一原発の非常用冷却装置、長期に渡って稼働試験がされていない状態だった | スラド ハードウェア

本来、ちゃんと動いたら、建屋の壁についてる二つの穴、通称「豚の鼻」から、まるで雲のように凄い勢いでモクモクと水蒸気が出るそうで。40年前に動作テストを見ていた人はそう証言してた。

が、件の事故ではちょろちょろと水蒸気が出てただけ。しかし正常動作してる様子を見たことのある人が現場に誰一人居ないものだから、「水蒸気が一応出てるね」→「正常動作してるんだろう。してるはず」と思い込んだそうで。

ちなみにアメリカではイソコンの実動作試験が義務付けられてる、と番組内で紹介されてた。アメリカの原発関係者は、「普段から動作テストしておかないと、いざという時にちゃんと動いてるか分からんだろ。何言ってんのお前」的な、実に当たり前なことを言っていた…。

日本の場合、万が一イソコン内で配管が壊れてたら放射性物質が外部に出てしまうので周辺地域へのリスクを考えてこれまで動作試験しなかった、との東京電力の弁で。地域住民に配慮して、あえて動作試験しなかったのだ、俺達悪くない、みたいな物言い。

配管が壊れてたらいざという時に手が打てないのだからそこまで含めてチェックして動作試験する体制を整えておかないといかんのではと素人考えでは思うのだけど。まあ、「日本の原発は絶対に事故を起こさない」と念仏のように唱えてた人達にそんなこと言ってみてもどうせニヤニヤ笑われてスルーされるだけ、ではあったのだろうなとも。

なんでも本社を通さないと話が進まない話。 :

1号機は早い段階で中の水が空になってメルトダウンしてたのだけど、実は水量計が正しい値を示してなくて、半分ぐらいは水が入って冷却できてるものと12日間もずっと思い込んでいたそうで。

しかし、柏崎刈羽原発の所長さん達は、「ガンガン注水してるのに水量計がピクリとも変化しないってどう考えてもおかしいやろ」「これ、水量計壊れてるやろ」「中は水が空になってる可能性を考えんと」と助言してくれていたようで。

でも、なんでもかんでも東電本社(本店)を通さないと話が進まないものだから、東電本社+福島第一原発所長の「実は半分どころじゃなく満杯になってるけど、水量計がソレを示してくれないだけではないのかなあ」てな、今になってみると明らかな _正常性バイアス でかき消されて助言が活かされなかったという…。

要は、縦の繋がりが強過ぎて、横の繋がりで現状を把握や推測することが難しい状態に置かれてたっぽいよねコレ、てなことが番組内で指摘されてた。

たしか欧州のどこかの国では、原発を運用する会社は本社を原発の横に置くこと、みたいな義務化がされているらしいのだけど…。重大事故が発生した時に、各対策について決定権を持つ本社が遠くにあったら、正確な現状把握も、迅速な対策決定も、まともにできるわけないやろ、みたいな理由だったはずだけど。せめて、日本もそうしておいたほうがいいんじゃないかなあ、と思えたり。いやまあ、本社を都市圏から移せないというなら逆に原発を都市圏に持っていくのでも構いませんけど。もっとも、その選択をするよりは、本社を原発の横に移転するほうがマシじゃないかと…。

と思ったけど、遠く離れた柏崎刈羽原発の人達が客観的に推測できてるのに、現場の人達が正常性バイアスに支配されてるという状況を考えると…。いや、決定権を持つ本社が事故現場の近くにあるだけでも、分離していた現場と本社を一体化できるのだからマシになりそうな…。どうなんだ。

リーダーにかかる負荷の話。 :

12日間の、関係者のTV電話を使った発言内容をAIで分析してみたら、福島第一原発の所長さんの疲労度等がグラフの形でハッキリわかる状態になったそうで。同じ単語が何度も出てくるとか、発言時間をカウントすると休息が一切取れてないとか、把握かつ指示を出さなければいけないジャンルがあまりにも多岐にわたるとか。

最後は所長の意識がもうろとして対策室から外に運ばれていく瞬間が来るのだけど…。次回もこういうシステムで対応してたらまた同じ展開になるよね、みたいな話に。

てなわけで。 :

リーダーにかかる負荷とかどうやって軽減したらいいのか素人考えでもさっぱり思いつかないけど。とりあえず、再稼働の認可が下りた原発ってイソコンの類はあるのかな、一応実動作試験したのかな、てなあたりが気になりました。もし、動作試験してなかったら、フラグ臭いなと…。 *1

*1: まあ、「東日本と西日本の原発はそもそも仕組みが違うから」とか言ってうやむやになってそうだけど。所詮は他所の国で起きた事故だから俺達関係ねえ、みたいなノリだろうなあ…。日本って、明治時代になるまで、各地域はそれこそ「国」と呼ばれてたわけで、距離感と当事者意識って未だにそんなレベルだろうと思ったりもするので、件の事故の経験はどうせろくに活かされないのだ、防ぐ努力をしておけばちゃんと防げたものも結局防がないあたりが日本人、などと予想してたりもしますが。とは言えこのあたり、神様の振ったサイコロの目が悪かったらこうなる、という話だし、貴方の国(=県)ではイイ目が永遠に出続けるといいですねえ、どうせ皆さんイイ目が出続けると信じ込んでそうしてるんでしょ、てなところもあるわけで、絶対に事故が起きるとも言えないし、絶対に事故が起きないとも言えないしで、難しい面があるよなと思ったり思わなかったり。

以上、1 日分です。

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