2015/03/05(木) [n年前の日記]
#1 [gimp] GIMPのブラシサイズを本来のブラシサイズにするスクリプトについてメモ
昔の GIMP はブラシサイズを自由自在に変えられなかったので、ブラシサイズを変更したいときは、サイズの異なるブラシ画像・ブラシ種類をそれぞれ用意して、それらを切り替えてどうにかしていたのです。
しかし、どのバージョンからそうなったのか忘れましたが、「GIMPのブラシサイズを変更できる機能がついたぞ」「ブラシ画像は1種類用意しとけばOKだぞ」という状態になりまして。
でも、たしか GIMP 2.8.x になった時、ブラシ種類を変更しても、ブラシサイズがそれまで使ってたサイズを引き継ぐようになってしまって。それまでは、ブラシ種類を変更したら、そのブラシ種類が持つ本来のブラシサイズで、ブラシサイズがリセットされていたのです。たしかそのはず。
この変更が地味に不便でして。
例えば、1ドット単位できっちりドットを打ちたいと思って、1x1ドットのブラシ画像を作るじゃないですか。今までは、ドット編集したいと思ったら、その1ドットブラシを選ぶだけで、即座にドット打ちができたわけですよ。
ところが GIMP 2.8.x 以降は、1ドットブラシを選んだ後、ブラシサイズ指定欄の横にある「本来のブラシサイズにしますよ」ボタンを一旦押さないと、1ドットのブラシになってくれない。毎回毎回、「このブラシを使おう」と思って切り替えるたびに、「本来のブラシサイズに戻す」ボタンも押す羽目に。
これがまだ、「本来のブラシサイズに戻す」ボタンにショートカットキーを割り当てることができれば、多少は作業が楽になるのですけど。割り当て一覧に、その機能名が出てこないので、ショートカットキーの割り当てもできないという。
てなわけで「不便だ」「不便だ」「これはアホ過ぎる」と思ってたのですが。解決策を提示してる記事に遭遇。
_GIMP -2.8.10 Brushes (2014) ・ Help & Support ・ gimpusers.com
要するに、gimp-context-set-brush-default-size を呼ぶだけのスクリプトを書いて、そいつにショートカットキーを割り当てれば良い、という作戦のようで。これで少しは楽になりそう。助かった。ありがたや。
しかし、どのバージョンからそうなったのか忘れましたが、「GIMPのブラシサイズを変更できる機能がついたぞ」「ブラシ画像は1種類用意しとけばOKだぞ」という状態になりまして。
でも、たしか GIMP 2.8.x になった時、ブラシ種類を変更しても、ブラシサイズがそれまで使ってたサイズを引き継ぐようになってしまって。それまでは、ブラシ種類を変更したら、そのブラシ種類が持つ本来のブラシサイズで、ブラシサイズがリセットされていたのです。たしかそのはず。
この変更が地味に不便でして。
例えば、1ドット単位できっちりドットを打ちたいと思って、1x1ドットのブラシ画像を作るじゃないですか。今までは、ドット編集したいと思ったら、その1ドットブラシを選ぶだけで、即座にドット打ちができたわけですよ。
ところが GIMP 2.8.x 以降は、1ドットブラシを選んだ後、ブラシサイズ指定欄の横にある「本来のブラシサイズにしますよ」ボタンを一旦押さないと、1ドットのブラシになってくれない。毎回毎回、「このブラシを使おう」と思って切り替えるたびに、「本来のブラシサイズに戻す」ボタンも押す羽目に。
これがまだ、「本来のブラシサイズに戻す」ボタンにショートカットキーを割り当てることができれば、多少は作業が楽になるのですけど。割り当て一覧に、その機能名が出てこないので、ショートカットキーの割り当てもできないという。
てなわけで「不便だ」「不便だ」「これはアホ過ぎる」と思ってたのですが。解決策を提示してる記事に遭遇。
_GIMP -2.8.10 Brushes (2014) ・ Help & Support ・ gimpusers.com
要するに、gimp-context-set-brush-default-size を呼ぶだけのスクリプトを書いて、そいつにショートカットキーを割り当てれば良い、という作戦のようで。これで少しは楽になりそう。助かった。ありがたや。
◎ 導入手順をメモ。 :
環境は Windows7 x64 + GIMP 2.8.10 Portable。
_Ofnuts' Gimp Tools - Browse /scripts at SourceForge.net から brush-size-to-native-0.0.py という Python-fuスクリプトをDLして、~/.gimp-2.x/plug-ins/ 以下にコピー。
GIMPを起動。編集 → キーボードショートカット、を選ぶとショートカットキー設定ができるダイアログが開くので、「native」と打ち込んで検索。「brush-size-to-native」という関数名が出てくるので、クリックして、割り当てたいショートカットキーを指定。
自分の場合、ファイル → Export に割り当てられてた Ctrl+E を潰して、件の機能に割り当ててみたり。
_Ofnuts' Gimp Tools - Browse /scripts at SourceForge.net から brush-size-to-native-0.0.py という Python-fuスクリプトをDLして、~/.gimp-2.x/plug-ins/ 以下にコピー。
GIMPを起動。編集 → キーボードショートカット、を選ぶとショートカットキー設定ができるダイアログが開くので、「native」と打ち込んで検索。「brush-size-to-native」という関数名が出てくるので、クリックして、割り当てたいショートカットキーを指定。
自分の場合、ファイル → Export に割り当てられてた Ctrl+E を潰して、件の機能に割り当ててみたり。
◎ メニューに出したい。 :
しかしこのスクリプト、ショートカットキーを割り当てることが前提で書かれてるので、メニューに出てこなくて。どうせならメニューに出して、「この機能には、このショートカットキーが割り当てられてる」と目視でも確認できる状態にしたいなあ、と思ったのです。
が、スクリプトのメニュー登録部分を修正しても、メニューに出てこない。自分の作業が何か間違ってると思うのですが、どうも上手く行かない。
てなわけで、Script-fu で書き直してみたり。これならメニューに出てきました。
が、スクリプトのメニュー登録部分を修正しても、メニューに出てこない。自分の作業が何か間違ってると思うのですが、どうも上手く行かない。
てなわけで、Script-fu で書き直してみたり。これならメニューに出てきました。
; Script-fu -> Set Brush -> Brush size to native (define (script-fu-brush-size-to-native) (gimp-context-set-brush-default-size)) (script-fu-register "script-fu-brush-size-to-native" "<Image>/Script-Fu/Set Brush/Brush size to native" "" "mieki2566" "CC0/Public domain" "2015/03/05" "" )
- set-brush-size-to-native.scm というファイル名で保存。
- ~/.gimp-2.x/scripts/ にコピー。
- GIMPを起動すると、Script-Fu → Set Brush → Brush size to native、という項目が増えてる。
- 「動的キーボードショートカット」が有効になってる状態なら、件の項目にマウスカーソルを合わせた状態でショートカットキーを押せば割り当ては終了。
◎ どういう仕様が望ましいのだろう。 :
例えば CLIP STUDIO PAINT PRO などは、ブラシ種類を選ぶとそのブラシサイズになるわけで。絵描きさんが使うツールなら、フツーそういう仕様にするよな…。
GIMPも、せめてオプション項目で、「ブラシ種類を選んだらブラシサイズを本来のサイズにリセットする」という項目・機能が用意してあれば良かったのに。…実はあったりしないのかな。「そこかよ!」ってところに設定があったりして。と思って探してみたけど見当たらず。
ちなみに、「頻繁に使うブラシ種類はツールプリセットで保存しておけ」という解決策も見かけたり。使うブラシ種類が少ないならそれもアリかも。ブラシ種類を選ぶのではなく、ツールプリセットを選ぶように癖をつけることができれば、だろうけど。
そういや Krita はどうなんだろうと確認してみたら、異なるブラシを選ぶとちゃんとサイズがリセットされました。しかし、よくよく見てみると、「ブラシのプリセット」と書いてある…。ブラシ画像は、各プリセットに割り当てる要素として別に存在してる模様。となると、実はブラシ種類を切り替えるのではなく、プリセットを切り替えて使うのが、この手のソフトの正解なのだろうか。どうもよく分からなくなってきました。
ていうか、絵を描きたいなら Krita を使って、GIMP は画像編集ツールとして使ったほうが、という気もしてきたり。なんでもかんでも GIMP でやらなくてもいいよな。餅は餅屋。
GIMPも、せめてオプション項目で、「ブラシ種類を選んだらブラシサイズを本来のサイズにリセットする」という項目・機能が用意してあれば良かったのに。…実はあったりしないのかな。「そこかよ!」ってところに設定があったりして。と思って探してみたけど見当たらず。
ちなみに、「頻繁に使うブラシ種類はツールプリセットで保存しておけ」という解決策も見かけたり。使うブラシ種類が少ないならそれもアリかも。ブラシ種類を選ぶのではなく、ツールプリセットを選ぶように癖をつけることができれば、だろうけど。
そういや Krita はどうなんだろうと確認してみたら、異なるブラシを選ぶとちゃんとサイズがリセットされました。しかし、よくよく見てみると、「ブラシのプリセット」と書いてある…。ブラシ画像は、各プリセットに割り当てる要素として別に存在してる模様。となると、実はブラシ種類を切り替えるのではなく、プリセットを切り替えて使うのが、この手のソフトの正解なのだろうか。どうもよく分からなくなってきました。
ていうか、絵を描きたいなら Krita を使って、GIMP は画像編集ツールとして使ったほうが、という気もしてきたり。なんでもかんでも GIMP でやらなくてもいいよな。餅は餅屋。
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#2 [pc][zatta] 画面を指でぐいぐい押すおじさんのほうが正しかった気がする
唐突に思い出したけど。昔、何かのコンピュータのシステム稼働の場で、マウスの存在に気付かず画面を指でぐいぐい押した政治家さんが居たよなと。
たしか当時、「この人はマウスも知らないのか」「PC操作もできないのか」と世間は笑ってた気がするのだけど。今になって考えると、あの人のほうがUIについてあるべき姿を示していたような、そんな気がしてきたり。
ググってみたら、記事が見つかった。
_Mainichi INTERACTIVE ソリューション
このコラムを書いた人は正しい。今では見事に、皆が画面を指でぐいぐい押してる。このほうが一般人にとって本来あるべきUI・入力機器だった。もっとも、ソレを広めてくれたのは日本人じゃなくてジョブズなのだけど。日本人が件の光景を見て、ただ単に笑っている同じ時に、ジョブズがその光景を目にしていたらピンときたか、もしくは確信したかもしれないなあ。
そういや、 _「ファミコンの画面を押す少年」 の事例も思い出したり。この少年のほうが、UIのあるべき姿に関しては正しい認識を持ってる。なんで画面の中にソレが映ってるのに、マウスだのコントローラだの別の何かを使って遠隔操作しなきゃいかんのか。そこにソレがあるんだからソレに触ったら動き出すのが正解やろ。みたいな。 *1
たしか当時、「この人はマウスも知らないのか」「PC操作もできないのか」と世間は笑ってた気がするのだけど。今になって考えると、あの人のほうがUIについてあるべき姿を示していたような、そんな気がしてきたり。
ググってみたら、記事が見つかった。
_Mainichi INTERACTIVE ソリューション
2002-11-08
■■コラム■■ 片山総務相に期待 (太田 阿利佐)
総務省は10月25日、電子入札システムの運用を開始した。そのオープニングセレモニーで、ちょっとしたハプニングがあった。片山虎之助総務相が、会場のパソコンでシステムを稼動させようとした、ちょうどその時である。
「あれ?あれ?動かんぞ」。そう言いながら、片山さんは、パソコンのモニター画面に大きく映し出された「開始」のアイコンを、指でぐいぐいと押していた。一瞬、会場は静まり返り、一瞬後にカメラマンから「おおーっ」という低いどよめきが起きた。
片山さんがパソコンの前に着席してから、職員がマウスでカーソルを「開始」に合わせ、「大臣、ここを」と左クリックの方法を教えていたが、片山さんは、モニターを見詰めていて気が付かず、タッチパネルと勘違いしたらしい。
「電子政府、電子自治体の旗振り役の総務省の大臣がこれでは、日本の未来は暗い」という声が聞こえてきそうだ。「住基ネットが頼りないのももっとも」と言う人もいるかもしれない。でも私は、片山さんこそ総務相にふさわしい、と思う。
電子政府や電子自治体の利用者は、パソコンに詳しいとは限らない。全国民が対象なのだ。片山さんのように、(繰り返してごめんなさい)パソコンモニターとタッチパネルの区別が難しい人々でも、安心して簡単に使えることこそ求められている。要は、片山さんが「これなら簡単」というようなシステムを作ればいいのである。
このコラムを書いた人は正しい。今では見事に、皆が画面を指でぐいぐい押してる。このほうが一般人にとって本来あるべきUI・入力機器だった。もっとも、ソレを広めてくれたのは日本人じゃなくてジョブズなのだけど。日本人が件の光景を見て、ただ単に笑っている同じ時に、ジョブズがその光景を目にしていたらピンときたか、もしくは確信したかもしれないなあ。
そういや、 _「ファミコンの画面を押す少年」 の事例も思い出したり。この少年のほうが、UIのあるべき姿に関しては正しい認識を持ってる。なんで画面の中にソレが映ってるのに、マウスだのコントローラだの別の何かを使って遠隔操作しなきゃいかんのか。そこにソレがあるんだからソレに触ったら動き出すのが正解やろ。みたいな。 *1
◎ とは言え、全てがソレで済むわけでもなく。 :
デジタルかつシビアな操作をしたいときは、やっぱり十字キーが便利で。チョンチョンチョンと位置合わせ、なんてのを「遊び」にしたい時は、アナログスティックどころかマウスでもツライ。まして指の太さでは微調整できんし。考えてみたら、十字キーの操作は、距離を時間に変換してる、のかな。よく分かりませんが。
タッチパネル系は、そこに映ってるモノを選ぶだけなら便利だけど、指の太さより細かい入力をしようとすると役立たずで。何せ文字すら書けない。荒過ぎる。そういう時はせめてペン入力だよなあ。猿ですら蟻塚から蟻を取って食べるときは木の枝を使ったりするわけで、指だけで全てをやろうとするのは猿にも及ばない存在、かもしれず。
とりあえず、「PC操作と言えばマウスでしょ」という時代は終わったと思うので、適材適所で色んな入力機器が考案されてほしいな。と思ったけど、その都度異なる入力機器に慣れなきゃいけないのもツライ話ではあるのかな。
オチは無いです。ただなんとなく唐突に、こんなことを思ったとメモ。
タッチパネル系は、そこに映ってるモノを選ぶだけなら便利だけど、指の太さより細かい入力をしようとすると役立たずで。何せ文字すら書けない。荒過ぎる。そういう時はせめてペン入力だよなあ。猿ですら蟻塚から蟻を取って食べるときは木の枝を使ったりするわけで、指だけで全てをやろうとするのは猿にも及ばない存在、かもしれず。
とりあえず、「PC操作と言えばマウスでしょ」という時代は終わったと思うので、適材適所で色んな入力機器が考案されてほしいな。と思ったけど、その都度異なる入力機器に慣れなきゃいけないのもツライ話ではあるのかな。
オチは無いです。ただなんとなく唐突に、こんなことを思ったとメモ。
*1: しかしこの事例、そこに居る人達が「こういう写真撮ったらウケるんじゃね?」とかやってたらなんだかアレだなあ。と思ったけど、仮にそうだとしてもソレって実写の風刺画みたいなものかもしれないなと。絵を描かなくても・描けなくても、視点・着眼点さえあれば風刺画に近い何かをスマホのカメラで作れてしまう時代になっている、かもしれず。食品につまようじ刺す映像をスマホで撮って逮捕されるより、同じスマホを使っても社会風刺作品を撮って公開するほうがCOOLなんじゃないか。と言っても、何かを目にした時、そこに隠れてるものに「気付けない」人には無理な話なのだけど。
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以上、1 日分です。