mieki256's diary



2015/03/05(木) [n年前の日記]

#1 [gimp] GIMPのブラシサイズを本来のブラシサイズにするスクリプトについてメモ

昔の GIMP はブラシサイズを自由自在に変えられなかったので、ブラシサイズを変更したいときは、サイズの異なるブラシ画像・ブラシ種類をそれぞれ用意して、それらを切り替えてどうにかしていたのです。

しかし、どのバージョンからそうなったのか忘れましたが、「GIMPのブラシサイズを変更できる機能がついたぞ」「ブラシ画像は1種類用意しとけばOKだぞ」という状態になりまして。

でも、たしか GIMP 2.8.x になった時、ブラシ種類を変更しても、ブラシサイズがそれまで使ってたサイズを引き継ぐようになってしまって。それまでは、ブラシ種類を変更したら、そのブラシ種類が持つ本来のブラシサイズで、ブラシサイズがリセットされていたのです。たしかそのはず。

この変更が地味に不便でして。

例えば、1ドット単位できっちりドットを打ちたいと思って、1x1ドットのブラシ画像を作るじゃないですか。今までは、ドット編集したいと思ったら、その1ドットブラシを選ぶだけで、即座にドット打ちができたわけですよ。

ところが GIMP 2.8.x 以降は、1ドットブラシを選んだ後、ブラシサイズ指定欄の横にある「本来のブラシサイズにしますよ」ボタンを一旦押さないと、1ドットのブラシになってくれない。毎回毎回、「このブラシを使おう」と思って切り替えるたびに、「本来のブラシサイズに戻す」ボタンも押す羽目に。

これがまだ、「本来のブラシサイズに戻す」ボタンにショートカットキーを割り当てることができれば、多少は作業が楽になるのですけど。割り当て一覧に、その機能名が出てこないので、ショートカットキーの割り当てもできないという。

てなわけで「不便だ」「不便だ」「これはアホ過ぎる」と思ってたのですが。解決策を提示してる記事に遭遇。

_GIMP -2.8.10 Brushes (2014) ・ Help & Support ・ gimpusers.com

要するに、gimp-context-set-brush-default-size を呼ぶだけのスクリプトを書いて、そいつにショートカットキーを割り当てれば良い、という作戦のようで。これで少しは楽になりそう。助かった。ありがたや。

導入手順をメモ。 :

環境は Windows7 x64 + GIMP 2.8.10 Portable。

_Ofnuts' Gimp Tools - Browse /scripts at SourceForge.net から brush-size-to-native-0.0.py という Python-fuスクリプトをDLして、~/.gimp-2.x/plug-ins/ 以下にコピー。

GIMPを起動。編集 → キーボードショートカット、を選ぶとショートカットキー設定ができるダイアログが開くので、「native」と打ち込んで検索。「brush-size-to-native」という関数名が出てくるので、クリックして、割り当てたいショートカットキーを指定。

自分の場合、ファイル → Export に割り当てられてた Ctrl+E を潰して、件の機能に割り当ててみたり。

メニューに出したい。 :

しかしこのスクリプト、ショートカットキーを割り当てることが前提で書かれてるので、メニューに出てこなくて。どうせならメニューに出して、「この機能には、このショートカットキーが割り当てられてる」と目視でも確認できる状態にしたいなあ、と思ったのです。

が、スクリプトのメニュー登録部分を修正しても、メニューに出てこない。自分の作業が何か間違ってると思うのですが、どうも上手く行かない。

てなわけで、Script-fu で書き直してみたり。これならメニューに出てきました。
; Script-fu -> Set Brush -> Brush size to native

(define (script-fu-brush-size-to-native)
  (gimp-context-set-brush-default-size))

(script-fu-register
 "script-fu-brush-size-to-native"
 "<Image>/Script-Fu/Set Brush/Brush size to native"
 ""
 "mieki2566"
 "CC0/Public domain"
 "2015/03/05"
 ""
 )
  • set-brush-size-to-native.scm というファイル名で保存。
  • ~/.gimp-2.x/scripts/ にコピー。
  • GIMPを起動すると、Script-Fu → Set Brush → Brush size to native、という項目が増えてる。
  • 「動的キーボードショートカット」が有効になってる状態なら、件の項目にマウスカーソルを合わせた状態でショートカットキーを押せば割り当ては終了。

どういう仕様が望ましいのだろう。 :

例えば CLIP STUDIO PAINT PRO などは、ブラシ種類を選ぶとそのブラシサイズになるわけで。絵描きさんが使うツールなら、フツーそういう仕様にするよな…。

GIMPも、せめてオプション項目で、「ブラシ種類を選んだらブラシサイズを本来のサイズにリセットする」という項目・機能が用意してあれば良かったのに。…実はあったりしないのかな。「そこかよ!」ってところに設定があったりして。と思って探してみたけど見当たらず。

ちなみに、「頻繁に使うブラシ種類はツールプリセットで保存しておけ」という解決策も見かけたり。使うブラシ種類が少ないならそれもアリかも。ブラシ種類を選ぶのではなく、ツールプリセットを選ぶように癖をつけることができれば、だろうけど。

そういや Krita はどうなんだろうと確認してみたら、異なるブラシを選ぶとちゃんとサイズがリセットされました。しかし、よくよく見てみると、「ブラシのプリセット」と書いてある…。ブラシ画像は、各プリセットに割り当てる要素として別に存在してる模様。となると、実はブラシ種類を切り替えるのではなく、プリセットを切り替えて使うのが、この手のソフトの正解なのだろうか。どうもよく分からなくなってきました。

ていうか、絵を描きたいなら Krita を使って、GIMP は画像編集ツールとして使ったほうが、という気もしてきたり。なんでもかんでも GIMP でやらなくてもいいよな。餅は餅屋。

以上です。

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