mieki256's diary



2013/01/30(水) [n年前の日記]

#2 [anime] 猫物語(黒)を視聴

年末に録画してた番組をようやく消化。

日本のアニメは昔から「紙芝居」と馬鹿にされ続けてきたわけだけど。その紙芝居も、膨大なカット数と、凝った平面レイアウトを駆使すれば、一段上のステージへ昇華できることを証明してみせた作品、のように思えたり。カットの切替え自体が映像のリズムを生んでいるあたりが面白い。これはこれで、映像作品ならではの感覚。ここまでくれば、「貧乏だから」「制作時間が無いから」で始めてしまった、日本独特の紙芝居リミテッドアニメも、立派な表現としてのリミテッドアニメになっているのではないか、と。

空き地で遊んでいる子供達の前に、紙芝居のおじさんがやってくる。フツー、紙芝居のおじさん達は、自転車の荷台に積める程度の量を持ってくるのだけど。シャフト荘に住んでる紙芝居のおじさん達は ―― 新房おじさんとその仲間達は、ちょっとそのへん変わってて。オート三輪で乗り付けて、荷台にはダンボール箱が何箱も。紙芝居を始めるけれど、台詞を一つ吐くたびに、まるでマシンガンのように次々と絵を差し替えていく。子供達はもう目が離せない。何なんだ、このおじさん。一体何枚描いてきたんだ。ああ、もう次のダンボール箱に手を付けたぞ。まだまだどんどん、次から次へと絵が出てくる。よく見ると、ただの赤い画用紙や黒い画用紙、文字だけの紙も混ざってるけど、入れ替え方が早くてなんだかカッコイイ。一体コレは何だろう。本当に紙芝居なの?

これは究極の紙芝居アニメ。紙芝居の域を越えてしまった紙芝居。そんな気がする。素晴らしい。

以上です。

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