mieki256's diary



2013/01/24(木) [n年前の日記]

#1 [nitijyou] 本を売ってきた

親父さんの電動自転車を借りて、近所のBOOKOFFまで。漫画本(うさドロ全巻)とCG関係の専門書を売ってきたり。

漫画はともかく、数千円の専門書が雑誌扱いになって、買い取り価格が10円だったりして少しガッカリ。もっとも、値段が高い=買う人が少ない=いつまで経っても売れなくて邪魔になる可能性が高いわけで、それを考えると仕方ないのかも。

帰宅後、その手の書籍の価格をBOOKOFF Onlineで検索してみたところ、たしかに販売時の価格もかなり安いようで。例えば、「FLASH」とか「3DCG」のキーワードで検索してみると…。

帰りにヨークベニマルに寄って、おにぎりの元だの、煙草だのを購入。ダイユーエイトにも寄って、TV用の分配器を物色したけど、Amazonで売られているソレの数倍の値段でちと厳しい感じ。

#2 [zatta] 小学生の頃はCDなんか無かった

どこぞで、「小学生がCDを買おうとしない。ショック」みたいな内容のblog記事を目にして。そういや自分が子供の頃は、そのへんどんな感覚だったかなと記憶を辿ってみたりして。

自分が小学生の頃は…。あ、そもそもCDが存在してなかったわ…。

いや、レコードとカセットテープはあったけど。しかしそれでも、小学生だった自分が、レコードなりカセットテープなりを購入するという選択肢は無かったなと。

理由その1。お金が無かった。月の小遣いが数百円とかだったので、買えるわけがない。買おうとするなら、親に対して「このレコードを買うと、こんな素晴らしい効能がある」と説得する必要があるわけだけど、小学生の頭でそんな理論武装が出来るはずもなく。あるいは、お年玉を駆使してどうにかするとか。お年玉がまだ残っていればの話だけど。

理由その2。機材が無かった。レコードプレイヤーは、父親が大事にしているオーディオ機材の中の一つという感じだったので、子供が気楽に触っていいものではなかった。カセットデッキはあったけど、それは学習教材にセットでついてきた、B4サイズで厚みが10cmぐらいのゴツイ品で、下手するとモノラルだったかもしれない。今になって考えると、随分酷い機材だった。

そんな感じで、元手もなければ、自由に使える機材も無いわけだから、レコードを買うとか、カセットテープを買うとか、そんなことは小学生では無理だった。

となると、当時の自分は、音楽その他を一切聞いてなかったのだろうか。

そういうわけでもないような。TVの前にカセットデッキを置いて、TVから流れてくるソレを録音してたような記憶が微妙にあったりして。某所でたまに見かける、 _「ごはんよー」のAA のアレ。

つまり。小学生の頃は、
「自分に与えられた自由に使える機材」を使って、
「自分も利用できる範囲のメディア」から、
「娯楽コンテンツの断片を、とても質の悪い状態で取得する」ことしかできなかった。
それが、TVの前にカセットデッキを置いてスタンバイ、という光景だったのだろうと。

そして、某blog記事によると、今時の小学生はスマホを使ってYoutubeから音楽を取り込んでいるらしい…。

小学生が自由に使える機材が、ヘボヘボなカセットデッキからスマホになり、小学生が利用できる範囲のメディアが、TVからYoutubeになっている。ただそれだけの話なんだろうと思えてきたり。

ということで、自分の子供時代を思い返すと、小学生がCDを買わないのは当たり前だよなと思えたのでした。自分も買えなかったのだから、今時の小学生だってフツーなら買えないだろうと。逆に、店頭で小学生がCDをバカスカ買ってたら自分はギョッとしそう。どんだけ金持ちの家庭に生まれたお子様やねん、いや、それともよからぬことをして…と思ってしまいそうな予感。

それにしても。自分、どこかの時点で、CDを買うのが当たり前な感覚になってるはずなんだけど。それはどのあたりの時期だったろうか…。高校生の頃はどうしてただろう…。大学生の頃はどうだったかな…。たしかその頃にはCDが存在してたはず。大学生協で買うといくらか安くなると知って、TM Network のCDを買ったような記憶もあるんだよな…。定価だったら買わなかったかもしれない。なんだかそのへん、ヒントがありそうな気もする。お金が無い層には、その層に合わせた売り方、商品の揃え方があるのかもしれない。わかんないけど。

学生時代は、レンタルで借りてテープにダビングして、なんてこともやってたのだけど。社会人になって、「今ならCDを買えるだけの金がある。あのCDをちゃんと購入させてもらおう」と思っても、その頃には当時のCDが売ってなかったりして。買ってもらえる時期になったのに、売る側が商品を撤去してるという状況が、どうも引っ掛かる。種まきして育ったのに刈り取らずに腐らせてる、ような気がしないでもない。そういうことしといて「売り上げが」とか言うなよな、みたいな。

動画サイトで音楽を聴いている小学生も、いつかは社会人になり小金を持つわけだけど。そこまで育った層に向けて売り込める商品企画、というのもあり得そうな気がしてきた。

考えてみたら、レトロゲームの配信とか、昭和アニメのブルーレイBOXとかは、そういう切り口なのかな。音楽は、そのあたりどうなんだろう。ン十年前に、TVの前にカセットデッキを置いてスタンバイしてた層に向けて、何か商品を用意してますか。スマホとYoutubeを使って音楽聞いてる今の子供達が社会人になった頃に、機は熟した、今こそコレを買ってもらおう、てな感じで計画立ててますか。みたいな。まあ、「その頃には、俺は業界に居ねえよ」とか言われそうだなあ。

以上、1 日分です。

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