2006/07/09(日) [n年前の日記]
#2 [comic] _「うつうつひでお日記」に見る物書きにとっての恐怖
なんかサラ金のあれに似たシステムが、ここ10年くらいの間に出版業界で密かに整備されていたみたいなんですよ、著者たちの知らないうちに。アニメやゲームも関わったスタッフの全データを管理集計すれば何か見えてしまったりするのだろうか。 _(via import otsune from Hatena)
◎ _出版事業のアメリカ化? :
アメリカの作家はその対抗措置として、ペンネームを変えて書くらしい。日本の作家の場合ペンネームには大した意味が無いが、これから先はこんな話も出てくるかもしれない。なるほど…。
漫画家なんかの場合は絵ごと変える破目にもなり得る。それくらいだったら原作に廻るって人もあるいは出てくる可能性も。システマチックな分業体制で乗り切ろうとする動きは今でもチラホラみかける。ジャンプのアレとか。それがもうちょっと進んだ形になる可能性はあるかもしれない。なるほど、漫画家は大変だ…。
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以上です。
すべからく成果主義なんだと思うのですが、
その成果が本人ではなくて出版社という
ある意味「中間搾取業者」の立場の人のほうにしわ寄せが行くことを
予防したいんでしょうね。
この話を読むと、音楽業界が一歩前を走っているのかな、
と思ったりします。
アーティストにはほとんどお金が入らず、
CDが売れた大部分がレコード会社の懐に入っていくのに、
博打は打ちたくないから確実に売れる人しか取り上げたくない
→ベスト版や復刻版しか出さない
→いつのまにかiTMSにお客が流れ始まっている
という流れと同じように見えますね。
新人発掘というリスクを負いたくないけど
自分が創作活動することもしない。
いかに中間搾取する側に回ったほうがおいしいかと
いうことの端的な例だと思います。
歌手・アーティスト対レコード会社
作家・漫画家対出版社
番組制作会社対放送局
農業・工業対商社・卸小売業
コンテンツ作成屋対コンテンツプロバイダ
技術屋対営業
理系対文系
サラリーマン対公務員
などなど。
クリエイティブなことをするよりも
それを広く動かす側のほうが儲かる仕組みを変えないと
だめなんですね。
もしかすると、いきなり主戦場に投入するのではなく、
養成所みたいなところで切磋琢磨させる、そんな場があれば、
リスク削減も新人発掘もできていいのかもしれんですな。
と書いたところでふと思ったけれど、
もしかすると漫画の場合、それが同人市場だったりするのだろうか…。
いや、これこそがまさに
中間搾取されなければ商売が成り立つ例だと思いますよ。
いわゆる売れっ子漫画家であれば問題はないのですが、
大多数の売れてないと言われている漫画家も
商業誌では儲からなくても同人では儲かっている、
なんていう話は結構あるようですし。
つまり、中間搾取する人がなくて直売すれば
儲かるって言うことですよね。
> 養成所みたいなところで切磋琢磨させる
これは無理だと思います。
漫画も○○新人賞受賞、なんていう人はその後も儲かっているんでしょうか。
小説家にいたっては芥川賞、直木賞をとってなお次回作以降は泣かず飛ばず、
小説のみで食べていける人は100人いない、とまで言われる始末です。
芸能界におけるスター誕生や、お笑い界におけるボキャブラのように
○○出身、××ファミリー、△△一門というほうが
古典的徒弟制でありながら実はそこそこ稼げていたりするのは
ある意味先輩方の保障付だったりするんじゃないかと思ったりします。
歌手という素材に対して高額経費を投資して、良い作曲家&作詞家、オリコン1位という肩書きを付けて、
少子化の影響で年々減少するパイをどれだけ多く掠め取り、増資分を回収するか?、、、みたいな。
同人市場の例は、大半の同人作家は収益的に趣味の範囲でしかなく、
儲けてる同人作家は多くの場合、一般書籍では扱えないエロとパロだから、
「裏DVDを未成年に販売」してたり、「二次著作権料を無視して違法コピーDVDの販売」と
同じ理屈の違法行為に近い儲け方だから、中間搾取とは余り関係ない気がする。
ヤフオクとかネット通販なんかは、中間搾取が軽いビジネスモデルと言えるかも。
古典的徒弟制が人材育成システムとして優れてるのは同感。