2024/07/31(水) [n年前の日記]
#1 [novel] 「宇宙戦争掲示板 1人なんかおかしいのがいるけど」を読んだ
たまたまどこかのニュースサイトを眺めていた際に、タイトルとあらすじを目にして、「…それってどういうこと?」と興味が湧いてしまって。少し読み始めたらなかなか面白くて気づいたら最後まで読んでしまった…。
_【書籍化】【完結&番外編更新中】宇宙戦争掲示板 1人なんかおかしいのがいるけど(福朗) - カクヨム
感想としては…。特務!特務!特務! と言っておかねば、みたいな。SF戦記小説なのか、ギャグ小説なのか…。何だろうなコレ。
自分、小説の類は全く読まない人種なのだけど、そんな自分でもスラスラと読めたので、おそらく飲み口(?)は圧倒的に滑らかなのだと思う。こういうスタイルの小説もあるのかと感心してしまった。
もっとも、ジャンルとしては 「やる夫シリーズ」に近いのかもしれないし、あるいは昔ヒットした 「電車男」に近い語り口なのかもしれないし。本編冒頭で作者自身が 「掲示板モノ」というワードを記した回もあったから、自分が全く知らなかっただけでおそらくジャンルとしてはすっかり定着してるのだろうなと想像する。ただ、例に挙げた既存作とは違って、この作品はちょっと映像化不可能かもしれないなと…。小説だからこそ可能な見せ方に思えるし、これを映像化しろと言われたらスタッフ一同頭を抱えるのではないか…。
主人公キャラに新規性があるかと言えば、おそらくそれほど無いような気もする。と言うのも、巷でよく見かける 「俺またなんかやっちゃいました」な無双系主人公に分類されそうだし…。紹介文でも、 「FPSゲームの主人公」とぶっちゃけてるし。だから、よくある小説のスタイルでこの主人公を描いたら、特にこれと言って面白くもなんともない作品になりそうだなと…。しかし、この作品は、 主人公の言動を直接描写せず、そのほとんどを 周囲に居たキャラによる伝聞/噂話で構成した点が実に面白いなと感じた。このあたり、昔NHKで放送された庵野監督への密着取材番組に関して、庵野監督が取材ディレクターに「俺を撮るより周囲のスタッフを撮りなよ…」とアドバイスしていたエピソードを思い出したりもする。この作品を読めば、庵野監督が言いたかったことがすんなり理解できるかもと思ってしまったりもして。
英雄は名も無き人々の伝聞によって作られる ―― のが大半だろうけど、もしもその伝聞を、斜め上の方向でどんどん超えちゃう存在があったとしたらどうなるか、みたいな話でもあるのかな、などと考えてしまったりもして。そしてそれもまた伝聞として広がって、英雄のイメージがますます…。うむ。これはちょっと考えがまとまらない。
何にせよ、とても面白い作品だなと思いました。素晴らしい。特務!特務!特務!
余談。そういえば、この作品、「小説家になろう」でも公開されてるらしいので、ある意味「なろう系」作品に分類されるのだろうか…? 「なろう系w」と小馬鹿にする人達をたまに見かけるけれど、こういう作品もあるあたり玉石混交な場所だろうし迂闊なことは言えないよなあ、と…。「バカにされているところから新しい才能は生まれる」「馬鹿にされてるものが新しい時代を作る」という言葉もどこかで聞いたし。悪書と言われて校庭で燃やされた漫画とか、実写畑からジャリ番と言われて馬鹿にされてたアニメとか、それらのジャンルが今どうなってるかを考えると…。
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感想としては…。特務!特務!特務! と言っておかねば、みたいな。SF戦記小説なのか、ギャグ小説なのか…。何だろうなコレ。
自分、小説の類は全く読まない人種なのだけど、そんな自分でもスラスラと読めたので、おそらく飲み口(?)は圧倒的に滑らかなのだと思う。こういうスタイルの小説もあるのかと感心してしまった。
もっとも、ジャンルとしては 「やる夫シリーズ」に近いのかもしれないし、あるいは昔ヒットした 「電車男」に近い語り口なのかもしれないし。本編冒頭で作者自身が 「掲示板モノ」というワードを記した回もあったから、自分が全く知らなかっただけでおそらくジャンルとしてはすっかり定着してるのだろうなと想像する。ただ、例に挙げた既存作とは違って、この作品はちょっと映像化不可能かもしれないなと…。小説だからこそ可能な見せ方に思えるし、これを映像化しろと言われたらスタッフ一同頭を抱えるのではないか…。
主人公キャラに新規性があるかと言えば、おそらくそれほど無いような気もする。と言うのも、巷でよく見かける 「俺またなんかやっちゃいました」な無双系主人公に分類されそうだし…。紹介文でも、 「FPSゲームの主人公」とぶっちゃけてるし。だから、よくある小説のスタイルでこの主人公を描いたら、特にこれと言って面白くもなんともない作品になりそうだなと…。しかし、この作品は、 主人公の言動を直接描写せず、そのほとんどを 周囲に居たキャラによる伝聞/噂話で構成した点が実に面白いなと感じた。このあたり、昔NHKで放送された庵野監督への密着取材番組に関して、庵野監督が取材ディレクターに「俺を撮るより周囲のスタッフを撮りなよ…」とアドバイスしていたエピソードを思い出したりもする。この作品を読めば、庵野監督が言いたかったことがすんなり理解できるかもと思ってしまったりもして。
英雄は名も無き人々の伝聞によって作られる ―― のが大半だろうけど、もしもその伝聞を、斜め上の方向でどんどん超えちゃう存在があったとしたらどうなるか、みたいな話でもあるのかな、などと考えてしまったりもして。そしてそれもまた伝聞として広がって、英雄のイメージがますます…。うむ。これはちょっと考えがまとまらない。
何にせよ、とても面白い作品だなと思いました。素晴らしい。特務!特務!特務!
余談。そういえば、この作品、「小説家になろう」でも公開されてるらしいので、ある意味「なろう系」作品に分類されるのだろうか…? 「なろう系w」と小馬鹿にする人達をたまに見かけるけれど、こういう作品もあるあたり玉石混交な場所だろうし迂闊なことは言えないよなあ、と…。「バカにされているところから新しい才能は生まれる」「馬鹿にされてるものが新しい時代を作る」という言葉もどこかで聞いたし。悪書と言われて校庭で燃やされた漫画とか、実写畑からジャリ番と言われて馬鹿にされてたアニメとか、それらのジャンルが今どうなってるかを考えると…。
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