mieki256's diary



2021/11/17(水) [n年前の日記]

#1 [anime] アニメの口パクについて少し調べてた

ネットを眺めてたら、「テスラノートの口パクがしっくりこない」「萌え絵的なキャラデザ+3DCGの口パクは不自然」という感想を見かけて、なんだか気になった。そんなに不自然かな…。

ちなみに「テスラノート」は、深夜に放送されてるTVアニメ。全身が映るカットは基本的に3DCGで作られているけれど、顔がアップになった時は手描きだったり3DCGだったりする感じの映像。

ということで「テスラノート」の映像を確認して口パクの動きを眺めてたのだけど。基本的には顎まで動く上に、口を開いた時の種類がどうやら複数あるっぽくて(「あ(a)」以外にも「い(i)」「う(u)」等が用意されてる?)、なんだか逆に感心してしまった。一般的な日本のTVアニメの口パクって、顔の輪郭は動かさずに口だけを動かすものがほとんどだし、口の開き具合も、閉じ、中開き、開き、の3枚で済ませる場合が多いわけで。 さすがにCGアニメは違うなあ…。口パクに関してはリッチな動き…。 *1

もっとも、一般的な手描きアニメより贅沢な口パクの動きにしている分、違和感を覚える人も居るのかもしれないなと…。

となると、例えば手描きアニメにかなり寄せたCGアニメ映像を繰り出すサンジゲン作品ではどういう見た目にしているのだろう。そのあたり疑問が湧いたので、「D4DJ」の口パクを確認してみたのだけど。「D4DJ」も一応顎まで動いているものの、その動く量が非常に小さい幅になっていて、なるほどこういう部分でも手描きの再現を試みているのだなと感心したりもして。いやまあ、たまたま偶然そういうカットを目にしただけかもしれないけど…。少なくとも、「テスラノート」の顎はどのカットでもガバガバ動くけど、「D4DJ」の顎はプルプル動くので、やはり何かしら意識して作ってそうな気配がするなと。

何にせよ、手描きアニメにおいては顎まで動かす口パクってどちらかといえばおそらく少数派だろうけど、CGアニメの場合、むしろ顎まで動かすほうがどちらかといえばデフォルトっぽいのだなと今頃になって気づいた次第。口パク云々について言及してた人に感謝。勉強になった…。

横顔の閉じ口問題。 :

口パク関連の情報をググっていたら、手描きアニメにおける、横顔の口パクの閉じ口問題、とやらに遭遇した。

アニメにおける口パクは、閉じた口、少し開いた口、開いた口、の3枚を、顔全体を描いたセル(レイヤー?)上に重ねて動かすのが基本らしいのだけど。会社側から「動画枚数を少しでも減らせ!」と強要されて、閉じた口を顔のセルに描き込んでしまう場合があるそうで。

しかし、正面顔ならともかく、横顔で口パクとなると、本来は唇のシルエットも口パクに応じて動くわけだから…。顔のセルに閉じ口まで描いてしまうと、少し開いた口、開いた口、を重ねた際に口が2つあるような状態になってしまう。

_こういう口パクタイプのやつで本当に見かけますね - Twitter
_口パクのNGな作り方【 アニメ 作り方 】 - YouTube

そんな素材では撮影できないから、素材作成ミスとして前工程の仕上げの人のところに戻されるけど、本来そのミスは、原画まで戻して修正させるべきミスなわけで…。でも一々戻してられないから、仕上げの人が泣く泣く作業して誤魔化してるとかで…。原画や動画や演出は「一枚減らしてやったぜ!」と自慢気だけど、仕上げ段階で結局一枚増やして対応してるわけで、本来仕上げの人が貰うはずだったその一枚分の報酬を会社が掠め取っている、みたいな状況に近いとかなんとか…。

CGアニメが、顎まで動かすリッチ(?)な口パクを、映像クオリティ的にはちょっとアレな作品ですらバンバン披露してる現状と比べてしまうと…。日本の手描きアニメって…。

でもまあ、そういう話を聞いてしまうと、原画マンに相当する人が動画や仕上げの工程まで一人で終わらせてしまうCGアニメってメリットが大きいなと思えてくるわけで。フツーに考えたら、CGアニメに移行しない理由は無いよな…。

*1: ただ、手描きアニメでも、作品によって口パクの描き方は違っていて。例えば「AKIRA」は、台詞に合わせて口パクが正確に動くし、色んな口の開き方が描かれてたりする。

以上、1 日分です。

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