mieki256's diary

BS12で放送されていたので視聴。「あの花」「ここさけ」の脚本を担当していた岡田麿里さんの初監督作品。

基本設定を目にした時から「これ絶対泣くやつやん…」と想像してたけど、予想通り、なかなかイイ感じのアニメ映画だった。こういうのは個人的に大好物です。素晴らしい。

脚本家さんが初監督と言う点で不安を感じていたけれど、改めて調べてみたらコンテや演出陣には実力派の演出家が何人も揃っていて、かつ、作画陣にカリスマアニメーター井上俊之さん等々が参加していて、映像面・演出面はどこを切り取ってもバッチリな感じで。このスタッフが揃っているならこの出来も納得というか。ところどころで、「スゲエ…作画スゲエ…」と何度かナチュラルに呟いてしまったりもして。映像を見ているだけでも眼福…。

最初のあたりと終わりのあたりで犬を登場させていたけれど、要するにそういうことだよなと…。一見すると特殊な設定のように思えるけれど、人間とは寿命の異なるペットを飼っていた、そんな体験を持ってる人になら色々と通じる部分がありそうだし、そういう面では意外と普遍性を持った設定と言えるのかもしれない。いやまあ、犬猫を人間に置き換えて描写してみるのってソレどうなのと言われそうな気もするけれど…。藤子不二雄F先生がSF短編として描いてそうな、あるいは手塚治虫先生の「火の鳥」にありそうな…。発想がSFっぽい。

何にせよ、実にイイ感じのアニメだったなと。ありがたや。見れてよかった。