mieki256's diary



2021/08/22() [n年前の日記]

#1 [cg_tools][povray] POV-Rayについてまだ調べてる

せっかく POV-Ray を触ってみたので関連情報を色々調べているところ。

POV-Ray 関連ツールが盛んに開発されてたのは、どうやら1998年前後のようで…。その手のツールも、解説サイトも、今では軒並み 404なのが厳しい…。Web Archive でその手のサイトを確認しようとしても、ほとんど残ってない…。

モデリング関連ツールを試用。 :

全体的にモデリングするツールではなく、形状一つ分のみをスプライン曲線等で作成するツールも試用してみた。環境は Windows10 x64 21H1。
  • Epspline 0.0.4.5p1 (Epspline-0.0.4.5-msw64-install.exe を実行してインストール。)
  • hamaPatch 3.0 preview 1.03 (hamaPatch3PreviewVersion.zip を解凍。hamapatch.exe を実行して起動。)
  • sPatch 1.5 (spatch.zip を解凍。spinstall.exe を実行してインストール。)
  • SplineEditor 1.2 (spilinexe.zip を解凍。SpilinEditor.exe を実行して起動。)
  • ベジェちゃん 3.1.2 (bc31.lzh を解凍。BC3.exe を実行して起動。)

以下から入手可能。一部、WebArchive から入手することになるけど…。

_Epspline - Agalena
_oocities.org/hamakazu/
_spatch and hamapatch
_SpilinEditor (WebArchive)
_ベジェちゃん (WebArchive)

  • Epspline : スプライン曲線のみを編集。3Dでプレビューはできない。
  • hamaPatch : 曲面編集。
  • sPatch : 曲面編集。
  • SplineEditor : スプライン曲線を編集して回転体を作成。3Dでプレビューされる。
  • ベジェちゃん : ベジェ曲線んを編集して回転体を作成。3Dでプレビューされる。
Epspline 以外は、どれも古いアプリなので、Windows10上で互換モードを有効にして動かしてみた。互換モードは、Windows XP SP3 や Windows98 を選んだ。

古いソフトなせいか、曲線の制御点を修正するだけでもなかなかシンドイ。それでも、座標値を打ち込んで形状を作っていくよりは楽なのではないかと…。たぶん。

余談。POV-Rayは学校で教わるものらしい。 :

完全に余談。

ふとなんとなく、twitter で「povray lang:ja」で検索してみたら、「POV-Rayはクソ」みたいなつぶやきをやたらと目にして驚いた。結構マイナーなソフトと思ってたけど、どうしてこんなにメジャーな扱いなのだろう。言及する人が多過ぎる。なのに、めちゃくちゃdisられてもいる…。

なんでだろうなと思ったら、「学校でやらされた」「高校でやらされた」「大学に入ったらまたpovrayをやらされて地獄」みたいなつぶやきがたくさん出てきて。

そうか…。今時の学校は POV-Ray を教えてるのか…。そうなんだ…。

自分のようなおじさんの感覚からすると、なかなか凄い話だなあと軽くショック…。おじさんなんて工業高校で SHARP MZ-2000 使ってカセットテープからBASIC読み込んで…。あるいは紙のカード or 紙テープにガシャンガシャンと穴開けて冷蔵庫よりデカいオフコンに読み込ませて FORTRAN やらされたり…。学校で受けたコンピュータの授業なんてそんな感じだったので、レイトレーシングなんて夢また夢で…。当時のPCは8色しか出せなかったし。CPUも8bitでクロック周波数が2〜4MHzと非力だからレイトレーシング画像を一枚計算するのに数日かかるし。そんなの授業でやったら計算待ちだけで授業が終わっちゃう。いやはや、さすがに進歩したもんだなと…。

にしても、なんで今時 POV-Ray なんだろう…。3DCGの基礎を学ぶには向いているんだろうか…?
  • カメラとライトとオブジェクトが無いと画面に何も出てこないよ、と学べる。
  • xyz値を変えると3D空間でどう変化が起きるか、なんとなくイメージできる回路を脳内に作れる。体育会系ノリ。
そんなところだろうか。でも、そのあたりは blender でも教えられるよなあ…。

学校のPCスペックが関係してるのかな。blender は2つのレンダラーを持ってるけど、EEVEE を使うためには今時のGPUが必要だし、Cycles を使うには強力なCPU or GPUが必要だし。学校のPCって、数世代前かつ非力なCPU + 内蔵GPUだろうから、そんなスペックだと blender は満足に動かせない可能性が高そう。いや、わからんけど。

あるいは、blender のUIや使い方を覚えても応用が利かない、みたいな話かな…。特に blender は、2.7x から 2.8x になる時にUIがガラリと変わったし…。そもそも特定の3DCGソフトに慣れ過ぎてしまうと他のソフトに移行するのが難しいからよろしくない、と思われそうでもあるし。

そのあたりを考えると、どんなスペックのPCでも動かせて、更にテキストを打ち込むだけで3DCGが学べる POV-Ray は、余計なことまで覚えなくて済む分、基礎を学ぶための選択肢としては悪くないと判断されそうな気もする。

とは言え、「今時これはないだろ」と学生さんが思うソレも分かるというか…。「FORTRANを学べばプログラミング言語の基礎が学べるから」「紙テープに穴を開ければタイピングの基礎が学べるから」と言われても、そんなのやりたくないよ、みたいな感覚に近いだろうなと…。

どうせやるなら後々役に立つのが容易に想像できる何か、あるいは最新のワクワクしてくる何かを触ってみたいと思うわな…。しかし、だったら何が適しているのかと考えると、かなり悩む…。今人気のあるアレコレが10年後20年後も残ってるのかと考えると…。未来予測は難しい…。

以上です。

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