mieki256's diary



2021/08/20(金) [n年前の日記]

#1 [cg_tools][povray] POV-Rayについて勉強中

Windows10 x64 21H1上に、3DCGモデリングツール Wings 3D 2.2.6.1 x64 をインストールした関係で、POV-Ray 3.7 というレイトレーシングのレンダラーもインストールしたのだけど。POV-Ray の使い方が全然分かってないので、この際少し勉強しようかなと…。

_POV-Ray - The Persistence of Vision Raytracer
_POV-Ray: Download

以下の解説サイトを眺めながら写経して勉強。ありがたや。

_POV-Ray 初心者向けチュートリアル & Tips

分かったアレコレをメモ。 _座標系 - a01 - …Inertia

一般的には、カメラ(camera)、ライト(light_source)、オブジェクト(object) について記述すればレンダリングができるっぽいなと…。

ただ…。たしかにテキストを記述するだけでレンダリングができるあたりとっつきやすいけど、それぞれを配置していく時に面倒臭いなと…。やはりモデリングツールが欲しくなる…。

ということで、POV-Ray用のモデリングツールも探して試用してみた。

Morayを試用。 :

昔は Moray というPOV-Ray用のモデリングツールがあったそうで。Windows 98/NT/2000/XP、POV-Ray 3.5 までの対応。元々はシェアウェアだったけど、ある時期に POV-Ray開発チームに譲渡されて無料で使えるようになったのだとか。

_The Moray Homepage - Welcome
_The Moray Homepage - Download Moray

ただ、POV-Ray開発陣のリソースが足りなくて、譲渡後、全く手つかずで放置されていて…。特定のユーザ名とキーを入力することで登録完了状態になるからソレで凌いでくれ、ということになってるっぽい。

さておき、Windows10 x64 21H1上で試用してみた。最終版は Moray 3.5 Build 9330。moraywin.exe をDL・実行してインストール。

念のために、インストール後の実行ファイル本体、MoraWin.exe のプロパティで、互換モードを Windows XP SP3 にして起動。

Help → Register で、以下のページに記載されたユーザ名とキーを入力して登録。

_The Moray Homepage - Registration

Render → Render Options (Alt + F9) で、.pov を出力するフォルダや、POV-Ray の実行ファイルの場所を指定。

作成したファイルは、独自ファイル形式 .mdl で保存される。

ある程度は動くのだけど…。レンダリングをしようとして、 Render → Raytrace (F9) を選ぶと、POV-Rayの実行ファイル pvengine.exe は起動するものの、「POV-Rayを開始できない」と言ってくる…。

POV-Ray 3.5 の時代に作られたツールなので、POV-Ray 3.7 は制御できないらしい。ちなみに、POV-Ray 3.5 もインストールしてみたけれど、Windows10上では Run をクリックした途端に固まってしまった。互換モードを色々変えてみたけど、何を選んでも固まる。Windows10上で POV-Ray 3.5 は使えないようだなと。

ただ、レンダリングをしようとしてエラーが出ても、Moray の .pov 出力フォルダに ―― 標準では Morayインストールフォルダ\POVScn\ に .pov が保存されている。それを手動で POV-Ray 3.7 に読み込ませて利用すれば一応レンダリングはできる。

あるいは、Render → Export (Ctrl + F9) でも、.pov をエクスポートできる。しかし、既に pvengine.exe が起動している状態では、エラーが出るようだなと…。pvengine.exe を終了させた状態ならエクスポートできた。

Bishop3Dを試用。 :

Bishop3D というPOV-Ray用のモデリングツールもあるらしい。最終版は 1.0.5.2。Windows XP/Vista/7、POV-Ray 3.6 に対応。これも元々は有償ソフトだったのかな…。たぶん。

公式サイトは消滅している。ただ、Web Archive から入手できた。

_Bishop3D - POV-Ray Modeler and Animation System (WebArchive)

Windows10 x64 21H1上で、bishop3d1052setup.exe をDL・実行してインストール。

このツールも、ある時期からGPLに移行しようとしていたらしくて…。Help → Register を選択して、ユーザ名とキーを入力すると登録ができるらしい。

作成したファイルは、独自ファイル形式 .bsp で保存される。

このツールも、POV-Ray 3.7 には対応してなくて、レンダリングをしようとするとエラーになるようで…。「Could not find pvengine.ini」とダイアログが表示されて、そこで終わってしまう。ただ、.bsp と同じ場所に、.pov は出力されている模様。その .pov を、手動で POV-Ray 3.7 を起動して読み込んでやれば、一応レンダリングはできる。

Breeze Designerを試用。 :

Breeze Designer というモデリングツールもあるらしい。これは公式サイトが残ってる。最終版は 2.0.10。

_Breeze Designer

ただ、ダウンロードリンクが ftp:// になっていて…。今時のWebブラウザは、軒並み、FTP関連機能を削除してしまったので、Webブラウザ経由ではダウンロードができない。一応、今回は IE11 を使ってダウンロードしてみたけれど、将来的にはIE11も削除されそうな流れになっているので…。そうなったら、どうやって入手したらいいのか…。

Windows10 x64 21H1上で、bd2010exe.zip をDLして解凍。SETUP.EXE を実行してインストールしてみた。ファイルの日付を確認したら、一番新しいファイルでも、1999/09/19 だった。念のために、インストールフォルダ\Program\Breeze20.exe のプロパティを開いて、互換モードで Windows XP SP3 あたりを選んでおいた。

作成したファイルは、独自ファイル形式 .cad で保存される。

File → Export で、.pov として保存できる。別途手動で POV-Ray を起動して読み込めば一応レンダリングはできる。

機能が少ないせいか、Moray や Bishop3D と違って比較的すんなり動いてくれたし、.pov をエクスポートするメニュー項目もあるのでイイ感じ。ただ、object の一覧ウインドウが無いようで、画面のどこかにこっそり object が存在していても把握しづらい。

使い方は、以下のページが参考になりそう。

_Welcome to Exsercise of Programing 'IA' Lecture Note Page

その他のツール。 :

以下のページを参考にして他にも無いか探しているところ。

_POV-Ray: Resources: Links: 3D Programs: POV-Ray Modelling Programs
_64bit版 POV-Ray 3.6と、それを取り巻くツール | KOKAのつぶやき
_ツール

ただ、ほとんどが 404 だなと…。

余談。 :

xyz座標や、RGB値を記述する際、<0.0, 0.0, 0.0> といった感じで、"<" ">" で囲むあたりもちょっと戸惑った。フツーそういうのって (0.0, 0.0, 0.0) みたいに、"(" ")" で囲む仕様にするものでは…。何か理由というか経緯があるんだろうけど…。その手の解説ページに掲載されてるソースコードのフォントサイズが小さくて、「こういうのは "(" ")" だろう」と思い込んだまま打ち込んで、動かなくて悩んでしまった…。

そういえば、POV-Ray 関係のページは、えてしてフォントサイズが妙に小さいのも気になった。なんでそんなに小さい文字ばかり使いたがるのだ。どういうコミュニティ文化なのやら。

もしかして、アレかな。古いページが多い = PCのディスプレイ解像度が少ない時期に作られたページが多くて、画面の中にたくさん情報を収めたくてフォントサイズを小さくする人が当時は多かった、みたいなことなのだろうか。

以上、1 日分です。

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