2021/06/10(木) [n年前の日記]
#3 [anime] 「漫勉neo 安彦良和先生回」を視聴
NHK教育(ETV)で漫勉の新シリーズが始まったので、昨日録画しておいたソレを視聴。漫画家、安彦良和先生の回。1stガンダムのキャラデザ・アニメーターとしての名前のほうが有名かもしれない。
漫勉は、色々な漫画家さんの、漫画制作の様子を映像で紹介していく番組。各作家さんに数日間ほど密着取材というか、作業の邪魔にならない範囲で作業場に複数のカメラを設置して撮影していく番組スタイル。
さておき。安彦先生の漫画の描き方を目にして、かなり驚いてしまった。まず、ネームを一切作らない。原稿用紙の前で数分無言で悩んでから、いきなり枠線を引いて、下絵を描き始める…。その下絵も、アタリを一切取らない。ほぼ一発描き。なんでも、アニメーター時代はとにかく早く描かなきゃいけないから、アタリを取ってる時間すらもったいなくて一発描きに近い描き方になって、そのスタイルが漫画制作時も続いてる、との話で…。いやはや恐ろしい…。
ペン入れは、筆+黒のカラーインクで行うようで。司会の浦沢直樹先生も、作品内で数ページほど筆で描いた経験があるそうだけど、ペンは押し付けて描く、筆は浮かして描く、後者のほうが神経を使うから筆で全部描くのは無理だと思った、てな感じの解説をしていた。
アニメーター時代の安彦先生は、ペンで描くのがどうにも慣れなくて、漫画家になることを諦めていたけれど、宇宙戦艦ヤマト制作時に松本零士先生から「筆という選択肢もあるよ」と一言貰ったことで、安彦先生の中で漫画家になる道が見えてきたのだとか。松本零士先生、GJ。「安彦良和はワシが育てた」と言っちゃってもいいのでは。まあ、松本先生はきっと覚えてないだろうけど…。何気ない(?)一言で誰かの人生が開けていくこともあるのだなあ…。
何にせよ、安彦良和先生の漫画の描き方は、実に独特で、達人の域としか言いようがないなと…。
毎回そうだけど、相変わらず勉強になる番組だなと感心。この映像を後世に残せたら、この時代の漫画家さんはこういう感じで描いてました、てな感じの貴重な映像資料になるだろうな…。
漫勉は、色々な漫画家さんの、漫画制作の様子を映像で紹介していく番組。各作家さんに数日間ほど密着取材というか、作業の邪魔にならない範囲で作業場に複数のカメラを設置して撮影していく番組スタイル。
さておき。安彦先生の漫画の描き方を目にして、かなり驚いてしまった。まず、ネームを一切作らない。原稿用紙の前で数分無言で悩んでから、いきなり枠線を引いて、下絵を描き始める…。その下絵も、アタリを一切取らない。ほぼ一発描き。なんでも、アニメーター時代はとにかく早く描かなきゃいけないから、アタリを取ってる時間すらもったいなくて一発描きに近い描き方になって、そのスタイルが漫画制作時も続いてる、との話で…。いやはや恐ろしい…。
ペン入れは、筆+黒のカラーインクで行うようで。司会の浦沢直樹先生も、作品内で数ページほど筆で描いた経験があるそうだけど、ペンは押し付けて描く、筆は浮かして描く、後者のほうが神経を使うから筆で全部描くのは無理だと思った、てな感じの解説をしていた。
アニメーター時代の安彦先生は、ペンで描くのがどうにも慣れなくて、漫画家になることを諦めていたけれど、宇宙戦艦ヤマト制作時に松本零士先生から「筆という選択肢もあるよ」と一言貰ったことで、安彦先生の中で漫画家になる道が見えてきたのだとか。松本零士先生、GJ。「安彦良和はワシが育てた」と言っちゃってもいいのでは。まあ、松本先生はきっと覚えてないだろうけど…。何気ない(?)一言で誰かの人生が開けていくこともあるのだなあ…。
何にせよ、安彦良和先生の漫画の描き方は、実に独特で、達人の域としか言いようがないなと…。
毎回そうだけど、相変わらず勉強になる番組だなと感心。この映像を後世に残せたら、この時代の漫画家さんはこういう感じで描いてました、てな感じの貴重な映像資料になるだろうな…。
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以上です。