2019/01/16(水) [n年前の日記]
#1 [cg_tools] InkscapeにExtensionを追加する手順をメモ
Windows 10 x64 + Inkscape 0.92.3 上で、Extension を追加インストールしてみたり。一応手順をメモ。
◎ 今回追加したExtension。 :
_Extension - InkSpace | Inkscape
から辿って、以下の Extension を追加してみた。
_Mirror
_Inkscape Guide Tools
_sambody/inkscape-guide-tools
_Dimensions
_fsmMLK/inkscapeDimensions
_inkscapeMadeEasy
_fsmMLK/inkscapeMadeEasy
それぞれ説明すると…。
ダウンロードの仕方は以下。
_Mirror
_Inkscape Guide Tools
_sambody/inkscape-guide-tools
_Dimensions
_fsmMLK/inkscapeDimensions
_inkscapeMadeEasy
_fsmMLK/inkscapeMadeEasy
それぞれ説明すると…。
- Mirror : 任意の直線を基準にして反転移動ができる。Inkscape は標準で、オブジェクトを水平反転、垂直反転する機能を持っているけれど、水平もしくは垂直にしか反転できないので、そのあたりを強化してくれる。
- Inkscape Guide Tools : オブジェクトの中心にガイドを作成したり、グリッド状態のガイドを作成したり、ガイド全消去、等ができる。ただ、手元の環境、Windows10 x64 + Inkscape 0.92.3 x64 では、オブジェクトの中心にガイドを作る機能は正常動作しなかった。
- Dimensions : 寸法表記を作成できる。
- inkscapeMadeEasy : Dimensions を動作させるために必要な Extension。標準ではLatexを要求するが、inkscapeMadeEasy_Draw.py 内の useLatex=False のコメントアウトを外せば、Latex を使わない状態で動作するらしい。
ダウンロードの仕方は以下。
- 紹介ページ内の、下向きの矢印アイコンをクリックすると zip が入手できる…場合もある。
- あるいは、リンクを辿って github のページに飛んで、そこから zip を入手する。
◎ インストールの仕方。 :
ほとんどの場合、.py と .inx ファイルのセットで、1つの Extension になっている。入手した zip を解凍後、中に入っている .py と .inx を、ユーザーエクステンションのフォルダにコピーすればいい。
ユーザーエクステンションのフォルダの場所は、Inkscape 起動後、編集 → Inkscapeの設定 → システム → ユーザーエクステンション、で確認できる。そのフォルダの中に .py と .inx をコピーして、Inkscape を再起動すれば、追加された Extension が有効になる。
Windows 10 の場合、ユーザーエクステンションのフォルダは、おそらく以下になっている。
ユーザーエクステンションのフォルダの場所は、Inkscape 起動後、編集 → Inkscapeの設定 → システム → ユーザーエクステンション、で確認できる。そのフォルダの中に .py と .inx をコピーして、Inkscape を再起動すれば、追加された Extension が有効になる。
Windows 10 の場合、ユーザーエクステンションのフォルダは、おそらく以下になっている。
C:\Users\アカウント名\AppData\Roaming\inkscape\extensions\
この記事へのツッコミ
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#2 [cg_tools] Jw_cadを試用
自分が製図っぽいノリで図面を作成する時は、えてして AR_CAD を使うのだけど。
_「AR_CAD」直感的な操作で手軽に図面を作成できる2次元CAD - 窓の杜
_フリーの2D汎用CADソフト「AR_CAD」 - オフィシャルサイト『AR_CAD MANIA』
ただ、世間一般的には、フリーの2D用CADと言うと Jw_cad がメジャーなようで。
_「Jw_cad」定番の無料2次元CADソフト - 窓の杜
AR_CAD とどんな違いがあるのか、Jw_cad ならではの機能があったりするのだろうかと気になってきたので、少し試用してみたり。環境は Windows 10 x64 + Jw_cad 8.03a。
_「AR_CAD」直感的な操作で手軽に図面を作成できる2次元CAD - 窓の杜
_フリーの2D汎用CADソフト「AR_CAD」 - オフィシャルサイト『AR_CAD MANIA』
ただ、世間一般的には、フリーの2D用CADと言うと Jw_cad がメジャーなようで。
_「Jw_cad」定番の無料2次元CADソフト - 窓の杜
AR_CAD とどんな違いがあるのか、Jw_cad ならではの機能があったりするのだろうかと気になってきたので、少し試用してみたり。環境は Windows 10 x64 + Jw_cad 8.03a。
◎ 感想。 :
感想としては…。Jw_cad は、AR_CAD と比べるとUIが分かりにくいなと。Jw_cad は元々DOS上で動いてたCADらしいので、どうもDOSアプリのノリが、良くも悪くも継承されているのではないかと邪推したりもして。
例えば、レイヤーの、表示/非表示/ロック切り替え仕様。
AR_CAD は Photoshop 等と同様に、目のアイコン、鍵のアイコンをクリックして設定するので、他のCGソフトを触ってる人ならどういう操作をすればいいのかすぐにピンとくるけれど。Jw_cad は、丸付き数字、数字非表示、数字のみ、という表示だったりするので、意味が分かるまで、ちょっと…。
おそらく、低解像度しか使えなかったDOSアプリ時代に、レイヤー情報を如何に少ない面積で伝えるかを考慮して、そういう仕様になったのだろうなと。そして、DOSアプリ時代の操作に慣れたユーザ向けに、Windows版も、仕様をそのまま継承したのだろう…。
また、各コマンドのボタンも…。AR_CAD はアイコンになっているので、どこにどのコマンドがあるか分かりやすいけど。Jw_cad は単語が並んでるだけなので、どこに何があるのか、順に読んでいかないと探し出せない。なかなかツライ。
もっとも、アイコンで機能の説明をするのは難しいけれど、単語が並んでいればどんな機能かおおよそ想像できるので、このほうがありがたいと思う人も居るのかもしれない。更に、Jw_cad は、クロックメニューという、マウスカーソルのある場所で時計のようなメニューを即座に表示して使うこともできるので、単語が並んだコマンド群のボタンをクリックするより、その場でクロックメニューを出してコマンドを選ぶほうが推奨されてる気配もあり、そのあたり問題にはなっていないのかもしれない。
そんな感じで、UIの分かりにくさには若干閉口したものの、機能面は AR_CAD とほぼ似たような感じで ―― というかおそらく AR_CAD がこのあたりを参考にしたのかなと思えてくる印象で、UIや操作に慣れてしまえばフツーに使えそうな気もしたり。
何より、Jw_cad なら、Web上で閲覧できる初心者向けページがそこそこあるし、解説書籍も販売されていた時期があるようで、そのあたりは利点だろうなと。これが AR_CAD の場合、公式マニュアルすらユーザ登録しないと閲覧できないわけで…。
そんな感じで、UIは分かりにくいというか、一般的なWindowsアプリとは異質なUIと感じたけれど、機能面は問題無さそうだし、解説ページも多いしで、この選択肢もアリかもしれないなと。もっとも、自分の場合、やれることが同じなら、慣れてる AR_CAD を使ってしまいそうではあるけれど…。
例えば、レイヤーの、表示/非表示/ロック切り替え仕様。
AR_CAD は Photoshop 等と同様に、目のアイコン、鍵のアイコンをクリックして設定するので、他のCGソフトを触ってる人ならどういう操作をすればいいのかすぐにピンとくるけれど。Jw_cad は、丸付き数字、数字非表示、数字のみ、という表示だったりするので、意味が分かるまで、ちょっと…。
おそらく、低解像度しか使えなかったDOSアプリ時代に、レイヤー情報を如何に少ない面積で伝えるかを考慮して、そういう仕様になったのだろうなと。そして、DOSアプリ時代の操作に慣れたユーザ向けに、Windows版も、仕様をそのまま継承したのだろう…。
また、各コマンドのボタンも…。AR_CAD はアイコンになっているので、どこにどのコマンドがあるか分かりやすいけど。Jw_cad は単語が並んでるだけなので、どこに何があるのか、順に読んでいかないと探し出せない。なかなかツライ。
もっとも、アイコンで機能の説明をするのは難しいけれど、単語が並んでいればどんな機能かおおよそ想像できるので、このほうがありがたいと思う人も居るのかもしれない。更に、Jw_cad は、クロックメニューという、マウスカーソルのある場所で時計のようなメニューを即座に表示して使うこともできるので、単語が並んだコマンド群のボタンをクリックするより、その場でクロックメニューを出してコマンドを選ぶほうが推奨されてる気配もあり、そのあたり問題にはなっていないのかもしれない。
そんな感じで、UIの分かりにくさには若干閉口したものの、機能面は AR_CAD とほぼ似たような感じで ―― というかおそらく AR_CAD がこのあたりを参考にしたのかなと思えてくる印象で、UIや操作に慣れてしまえばフツーに使えそうな気もしたり。
何より、Jw_cad なら、Web上で閲覧できる初心者向けページがそこそこあるし、解説書籍も販売されていた時期があるようで、そのあたりは利点だろうなと。これが AR_CAD の場合、公式マニュアルすらユーザ登録しないと閲覧できないわけで…。
そんな感じで、UIは分かりにくいというか、一般的なWindowsアプリとは異質なUIと感じたけれど、機能面は問題無さそうだし、解説ページも多いしで、この選択肢もアリかもしれないなと。もっとも、自分の場合、やれることが同じなら、慣れてる AR_CAD を使ってしまいそうではあるけれど…。
◎ 余談。 :
レイヤーの表示・非表示を切り替えても、キャンバス内の表示が変化しなくて首を捻ったけれど。一旦マウスカーソルをキャンバス内に入れないと、表示・非表示等が変化しないのだな…。
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#3 [cg_tools] CADとイラスト制作ソフトは乖離してる気がする
先日ペーパークラフトを自作した際に思ったり、あるいは Jw_cad を試用した際にも思ったのだけど。Inkscape も、せいぜい、複線、伸縮、角度の取得、線に対して垂直な線を引く、面取り、ぐらいがあれば、若干CADっぽく使えるのかもしれないなと。まあ、そういう機能が見当たらないので、現状ではなかなか厳しいけれど。
考えてみれば、図面作成ソフトと、イラスト制作ソフトは、乖離しているのだよな…。
しかし、ペーパークラフトのように、図面を作成してから、その上にイラストっぽいものを載せていく、といった作業になると、この乖離した状態が作業の障害になるというか…。
例えば、AR_CAD で展開図を作成後、Inkscape にインポートして、テクスチャを載せていく ―― この流れだけなら問題は無いのだけど。Inkscape でテクスチャを載せた後、図面レベルから変更・修正したい場合は行き詰ってしまう。データの転用が、CAD から Inkscape への一方通行になってるわけで。
データを CAD側に戻せないなら、Inkscape上で図面レベルの変更・修正をするしかないけれど。CADほど正確にアレコレできる機能は、残念ながら Inkscape には無いわけで。あくまで、svg の編集ができるイラスト制作ソフト、という立ち位置だから…。
でもまあ、図面とイラストを行き来しなければいけない場面自体が少ないから、それぞれジャンルとして乖離した状態が続いているのかもしれない。需要がないから作られないのだろう。たぶん。それに、両方を兼ね揃えたソフトとなると、それぞれの作業に対して中途半端な実装になって、結局使われない存在になりそうでもあるし。
でも、有償ソフトならどうなんだろう。 _図面のプロ とか。 _Affinity Designer とか。 _ドラフティングキャドキャド とか。そのあたりは両方を兼ねてたりするのだろうか…。
考えてみれば、図面作成ソフトと、イラスト制作ソフトは、乖離しているのだよな…。
- 一般的には、図面を作成するならCADを使うべきとされてるし、実際にCADだけで作業が完結する場面がほとんど。
- イラストを作成するなら、Inkscape のようなイラスト制作ソフトで作業が完結する場面がほとんど。
しかし、ペーパークラフトのように、図面を作成してから、その上にイラストっぽいものを載せていく、といった作業になると、この乖離した状態が作業の障害になるというか…。
例えば、AR_CAD で展開図を作成後、Inkscape にインポートして、テクスチャを載せていく ―― この流れだけなら問題は無いのだけど。Inkscape でテクスチャを載せた後、図面レベルから変更・修正したい場合は行き詰ってしまう。データの転用が、CAD から Inkscape への一方通行になってるわけで。
データを CAD側に戻せないなら、Inkscape上で図面レベルの変更・修正をするしかないけれど。CADほど正確にアレコレできる機能は、残念ながら Inkscape には無いわけで。あくまで、svg の編集ができるイラスト制作ソフト、という立ち位置だから…。
でもまあ、図面とイラストを行き来しなければいけない場面自体が少ないから、それぞれジャンルとして乖離した状態が続いているのかもしれない。需要がないから作られないのだろう。たぶん。それに、両方を兼ね揃えたソフトとなると、それぞれの作業に対して中途半端な実装になって、結局使われない存在になりそうでもあるし。
でも、有償ソフトならどうなんだろう。 _図面のプロ とか。 _Affinity Designer とか。 _ドラフティングキャドキャド とか。そのあたりは両方を兼ねてたりするのだろうか…。
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以上、1 日分です。
どこにも記事がなくたどり着きました。質問自体このサイトの使い方と違いましたら無視していただいて構いません。よろしくお願いいたします。
> インストールとは別にファイルを保存されましたでしょうか?
質問の意味がちょっと分かりませんが…。
とりあえず、試したところ、Windows10 x64 22H2 + Inkscape 1.3 x64 で、
Mirror (mirror_It7es4K.zip) が動作することを確認できたとお伝えしておきます。
mirror_It7es4K.zip を解凍すると、
中に v1.2 というフォルダがあるので…。
その中の mirror.inx, mirror.py の2つのファイルを
ユーザーエクステンションフォルダにコピーしてから Inkscape を再起動すれば、
エクステンション → パスの変形 → Mirror という項目が増えました。
もしかすると、zipを解凍せずに、
そのままユーザーエクステンションフォルダに入れている、とか…?
あるいは、Inkscape 0.9x 用のエクステンションを、
Inkscape 1.x 以降で使おうとして動かない、とか…?
どうも状況が分かりませんが…。