mieki256's diary



2018/10/02(火) [n年前の日記]

#1 [anime] 故・首藤剛志氏のコラムは宝の山なのではないだろうか

アニメ脚本家、 _故・首藤剛志 氏が、生前にWebアニメスタイルで連載していたコラムを再読していたのだけど。

_シナリオえーだば創作術 - WEBアニメスタイル_COLUMN

もしかするとこのコラムは、企画の元ネタ・発想のヒントとして眺めたら宝の山ではなかろうかと、読んでるうちに思えてきたり。と言うのも、当時は没になってしまった企画のアイデアがいくつか掲載されているけれど、「あっ。ソレ面白い」「今ならアニメ化できるのでは?」と思えるものがいくつかあって。

例えば、宇宙戦艦ヤマトの続編没案などは、どう考えても昨今の異世界転生スマホモノより面白くなりそうだよなと…。もちろん、本家ヤマトシリーズでは採用されない系の珍妙発想だとは思うけど。しかし、没案の中にある、子供の頃に目撃した光景に憧れ続けて、「あの頃の栄光よ、もう一度」的に行動を起こしてしまった老人と、嫌々付き合わされてしまうことになる若者達という図式は、今現在この日本で起きてるアレやコレとかなり重なって見えるよなと…。

あるいは、氏がシリーズ構成として参加したロボットアニメ、おそらくはダンクーガ○○○についての話の中にも、気になる一文を見つけたり。色々なテーマを考えていた中で、「200年後の人間ってどうなってるんだろう?」というテーマもあったらしいけど ―― この問いかけの一文から、色々妄想ができそうだなと。

氏は、「やる気を無くして冷めちゃって、どいつもこいつもクールぶってるはず」と決めつけながら筆を走らせた、みたいなことが書いてあったけど。もちろん、「いやいや、そんなはずはない」「200年程度では、今と大して変わらんだろう」と思う人も居るだろうなと。しかし本当にそうだろうか。例えば200年前の日本を思い返したら、少なくとも見た目は随分違うし、民族性も結構違っていたはずで。何せ、明治時代の外国人技師が、「日本人と言う民族は怠け者」「まず、時間をまったく守らない」と日記にメモしていたらしいのに、それが今では電車が5分遅れただけで駅員を怒鳴りつける民族になってしまった。などと考えていくと、200年前と今が違うように、200年後の人間だって何かしら変化があるだろう、もちろん変わらない部分だってあるだろう、何が変わって何が変わらないのか…。てな感じで、氏が残した各企画の発想をキッカケにして、色々思考していけそうだよなと。

アニメ業界の中では、「(ネタに)困った時は首藤さん」と冗談めかして言われてたらしいけど、たしかに、ちょっと妙な発想がコラムの中にも散りばめられている感が…。そしてそれらは、ネタを考える際のヒントにも、十分なりそうな気がするわけで…。

もしかすると、今も尚、「困った時は首藤さん」は有効なのではあるまいか。ネタに詰まった時に、氏の残したアレコレを眺めれば、何かヒントが得られるのでは。などと件のコラムを読みながら思ってしまったりもして。

以上です。

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