mieki256's diary



2013/04/30(火) [n年前の日記]

#1 [prog] HSP 3.32 と StarRuby 0.3.3 のoggループ再生時の不具合

メインPC上で、再生時のサウンドを録音して波形を眺めてみたり。メインPCで動かせば、どのスクリプトも60FPS前後が出てるので、処理時間がかかり過ぎて起きてる不具合ではない、と思う。

以下は、HSP 3.32 + hgimg3 と、DXRuby 1.4.0 + Ayame.dll の、再生結果の違い。

HSPとDXRubyの比較


以下は、StarRuby 0.3.3 と、DXRuby 1.4.0 + Ayame.dll の、再生結果の違い。

StarRubyとDXRubyの比較


一応 _wavデータもzipでまとめて 置いておくですよ。

波形で見たら、やはり HSP と StarRuby はおかしかった。自分の耳がおかしいわけではなかった。少しホッとした。

HSPでの再生は、ループ再生の始まりが微妙に早くなってる・前へと詰められている感じ。HSPの再生結果wavと、DXRubyの再生結果wavを、Audacity に両方D&Dして鳴らしてみたら、ループの2周目、3周目でどんどんずれていって、音の聞こえ方が明らかに変わっていったから、詰まっているのは間違いない。音は途切れていないから、HSP側だけ一見(一聴?)しても分かりづらいのだけど。波形が繋がらない箇所があるので、そこがノイズになって聞こえるのだろうと。

StarRuby は、波形を見れば一発で分かるけど、無音が入ってる。これはもう論外。

DXRuby + Ayame.dll の再生結果は正しいの? という疑問もあるけれど。PyGame、Ruby/SDL、Audacity でループ再生しても同じように聞こえているので、DXRuby + Ayame.dll も、ほぼ正しい再生をしてるんじゃないのかなと。このあたり、自分は、厳密に正確な再生結果じゃなきゃいかんと思ってるわけでもなくて。仮に微妙にずれていても、変なノイズが載ってるように聞こえなければそれでええんでないの? とズボラ(?)なことを思っていたり。ただ、HSP と StarRubyは、その許容範囲を超えてるように思える、てな話に過ぎないです。

ちなみに、鳴らすoggの容量が増えることをアリにすれば、楽曲作成時の工夫で回避できそうかなと踏んではいますが。

こういうアレコレを許容するかしないか。 :

「このくらい気にすんなよ。禿げるぞ」とか言われそうな予感も。しかし、そういう姿勢はいかがなものかと。

プログラムの不具合が原因で、楽曲データ作成者が意図しないノイズが乗るなんて、娯楽コンテンツに関わるプログラマーなら許容しちゃいかんよなと。何故なら、そのノイズが入る状態は、ユーザ体験の向上に一切寄与してないからですよ。それどころか、一度気付いてしまうとコンテンツへの没入感を阻害してしまう。そういう種類の不具合は潰しておくべき。基本的には、残すことを認めちゃいけない。(あくまで「基本的には」ですが…)

同じ「ノイズ」でも、例えば楽曲制作時にアナログレコードのプチプチノイズを意図的に追加したりするソレとはわけが違う。また、メガドライブでPCMを鳴らしてガビガビに聞こえていたソレのように、ユーザ体験を豊かにしようとして少し無理したらノイズ入っちゃった、みたいな話ともわけが違う。

お客さんを楽しませることに繋がっていきそうなものなら、それは許容していい。だけど、そうじゃないなら、それは安易に許容しちゃいけない。「娯楽」を作るなら、その線引きを忘れたらダメだよなあ、と。

なので、こういう不具合は修正できたほうが望ましい。「気にすんな」とか言ってちゃいかん。…ただし、あくまで、技術的・時間的に修正ができそうなら、の話ですけど。ノイズを気にするあまり、機能をバッサリ削ったり、他の部分が全然作れなかったら、本末転倒というか、バランスを欠いてしまうので。それもよろしくない。

まあ、「こういうのは、直せるなら直せたほうがいいよね」「最初から『気にすんな』ではダメ過ぎ」「でも物事には優先順位があるから、状況によっては直せなくても仕方ないよね」ぐらいの軽いノリの話に過ぎないですけど…。

しかしコレ、とってもカッコイイBGMでも鳴ってたら、ノイズなんてどうでもよくなるような気も…。まずはそっちに注力しないと、だよなあ…。

それと、BGMをループで流すスタイルがもう古い、という話も今時はあるらしいので…。「ループする時点でダメ」とまで言われちゃう可能性も…。

#2 [anime][neta] SFアニメにおけるスマホやタブレット

twitterの、アニメ実況のソレを眺めていたら。「未来という設定なのに、スマホやタブレットが出てくるのは…」という意見があって。なんだかちょっと考え込んでしまったりして。

アニメスタッフが、スマホやタブレットの次に登場するのかもしれない何かしらをほとんど想像できない、というわけではなさそうだなと思うのです。だって、現代の科学技術では実現不可能な、巨大ロボット、宇宙船、ナノマシン設定がポンポン出てきますから。アニメ作ってる人達の、想像力・夢想力・妄想力をなめんなよと。

ですから、たぶん、スマホやタブレットを、わざと画面に出してるのだろうなと推測するわけで。おそらくは…。 理由としてはそのへんなのかなと。

以下は余談ということで。

現代からの地続き感。 :

例えばですけど。ガンダムSEED Destiny では、妹の形見のケータイ、というガジェットが出てきたわけで。未来なんだから、ケータイじゃなくて、スライム状の謎生物でも構わないわけです。でも、形見のケータイを握ってオヨヨと泣いてる主人公と、スライム抱きしめてオヨヨと泣いてる主人公では、パッと見で印象が全然違う。前者はともかく、後者は、視聴者としては共感や感情移入がしにくいですよ。だって、見ているこっち側は、スライムを肌身離さず持ち歩く生活なんかしてないですもん…。

1stガンダムの第1話で、アムロは下着姿で機械弄りしてますが。未来なんだから、曲線多用の無機質な内装の部屋で、宇宙戦艦ヤマトの森雪が着てるような、体にピチッとフィットしたスーツを着て機械弄りしててもいいわけです。でも、それでは印象が全然違ってくる。アムロが真田さんになっちゃう…。

1stガンダムは、ロボットアニメにリアリティを付加したことで有名な作品ですけど。現代との地続き感のある各種描写が挿入されていた点が大きかったと思うのですね。

現代の生活スタイルがそのまま宇宙空間にまで引っ越していったかのような、そんな状況・時代の話なんですー、と思わせるためには、アムロのランニングシャツと縞パンが、実はかなり重要だったのですよ。…縞パンだっけ? 脳内ビデオではそうなってるんだけど。

ということで、視聴者が見たことない謎ガジェットを出して未来感をブーストすることはできなくもないけど、それよりも、現代でも使ってるガジェットを出したほうが、別の何かをより効果的に伝えやすくなる、という考えがあって、スマホやタブレットを出してるんじゃないかと。

「未来なのにスマホやタブレットなんて」という感想は、もしかすると、「未来なんだからアムロに森雪スーツ着せないと」と言ってるも同然な可能性が。

いや、「アムロが着てるパイロットスーツはソレじゃん」とツッコまれそうか…。

新規性を持ったガジェットは理解されない。 :

電脳コイルの放映当時、実況スレを眺めていたら、サッチーは実際存在するキャラ、と勘違いしてる方が若干見受けられたのです。基本設定の、電脳メガネやAR技術が、一部に理解されてなかった。あれだけ画を使って説明してたのになあ…と少し絶望的な気分になったものです。まあ、途中から見始めた人や、ネタで書いてた人だったのかもしれないのでアレですけど。 *1

ニンテンドーDSが出た時も、「任天堂は狂った」と言われてたわけで。液晶2画面やタッチパネルが、どんなユーザ体験を提供できそうか、想像できる人が少なくて、「なんじゃこりゃわけわからん」扱いされてしまった。iPodやiPhoneも、若干微妙にそういう気配がありましたが。

つまり、本当に新規性を持っているガジェットが登場してしまうと、見ている側に理解されない恐れがあるわけで。

その画期的なガジェットの魅力を、アニメの中でネチネチと説明することが、本編を面白くすることに繋がるならともかく。他に見せたい何かがあるなら、そんなところで無意味な冒険して尺を無駄にしてられないだろうなと。そこはスマホやタブレット出してさっさと終わらせて、稼いだ時間で巨大ロボットの斬新設定見せたほうが面白くなるだろう、という判断もありそうだなと。

そのあたり、アニメの各設定にも、「リスク」と「リターン」がありそうな、そんな気もしてきたり。

冒険してる事例もちゃんとある。 :

「未来なんだからこういう設定もアリだろう」と冒険して見事成功してる事例もあるわけですけど。攻殻機動隊はソレですよね。体内にネット接続機器を埋め込んで脳と直結、みたいな設定なんですよね? 違うのかな?

ただ、攻殻機動隊のソレは、描写をよほど工夫しないと厳しい面が。脳内でアレコレやってても、外から見た時に何をしてるか分からないですから…。そのまんまリアルに描写したら、各キャラが何をしていたのか、視聴者が一切理解できないまま話が終わってしまう。だから、口パク無しで音声をフィルタ通して流したり、ログインしてるときはアバターを出してみたり等、キャラが脳内でやってることを「見える化」するための手法を色々考案していたわけで。…てな話をSACの監督さんがどこかで話してたような。偽記憶かしら。

攻殻機動隊の事例を鑑みれば、「スマホやタブレットの次に出てくる何か」を思いついたとしても、ソレを画面にチラリと出してハイ終わりでは済まないだろうと。視聴者に、ソレが何なのか理解してもらうための描写がかなり必要になる。

でも、そのガジェット、本当に必要なんですかね。その作品が本当に見てほしいのは、そこなのでしょうか。たぶん、違うんじゃないかな。

まあ、攻殻機動隊の場合は、設定見てるだけでもかなり面白いのですけど。

スマホやタブレットが普及してしまった世界、という設定もアリかも。 :

自分達が使ってる「鉛筆」というガジェット。これは何年ぐらい前に開発されたものなんですかね…。今も使ってますよね…。まあ、鉛筆でも傘でも包丁でも何でもいいんですけど。歴史の長い道具って、ゴロゴロしてるよなと。

であれば、「スマホやタブレットが鉛筆のような扱いになってる未来世界」も、実はアリかもと。

また、私達は、「スマホやタブレットはいずれ衰退する時期が来る」「別の何かが普及した未来が来るだろう」とぼんやりイメージしていて、それ故に「未来なのにスマホやタブレットなんて…」と思ってしまうのでしょうけど。その、ぼんやりイメージから外れてしまった世界設定は、存在することが許されないのかな、という問題(?)も。

未来世界でありながら蒸気機関が世界中の動力の主流になってます、てな感じの作品群(スチームパンク?)もあるわけです。もしかすると、現実世界の流れとは全然違うけど、スマホやタブレットが普及してそのまま固定してしまった世界 ―― ○○パンクなんて作品ジャンルも、あり得るかもと。

もし、そんなジャンルが今後成立してしまうのだとしたら。私達は、そのジャンルの先駆けとなった作品群を、運良く目撃している最中…だったりするのかもしれないよな、と思えてきたりもして。

ま、そんなことを考えていたら。「スマホやタブレットが出てきても別にいいんじゃね?」と自分は思えてきたのでした。

でもタブレット端末でハッキングはどうかと。 :

タッチパネルは、とにかく誤操作を招く入力機器だから、ハッキングのような確実な操作が要求される場面ではヤバイのでは、とも思うんですけどね…。

でも、未来世界なら、タッチパネルの表面形状を微妙に変形させる技術が使われてたりするか…。今現在でも、そういう技術の雛形があるし。そうなると、フツーにキーボードを使ってるような感覚になるのかな…。であれば、アリかなあ…。

てなことを考えていたら、 SFアニメの中のソレは、スマホやタブレットのように見えるけど、実は結構異質なモノに進化しちゃってるのかもしれないなあ…。と思えてきたり。

中にはクローン培養された人間の脳が入ってます、とか。薄型 _サイモン博士 、みたいな。そういう設定、既にありそうだな…。戦隊シリーズにそういうのなかったっけ…。

動力が原子力だったり。原子力スマホ。放射線を完全遮断できるゴイスな何かが発見されたんだろうな。

太陽電池の変換効率が極まり過ぎちゃって、太陽電池付きスマホを繋いで巨大ロボットの動力を確保しちゃったりして。…いや、ソレ、謎宝石をはめ込むと動く巨大ロボット設定と何が違うのかと。

*1: サッチーが実在してるキャラのように見えたら、それはそれで成功なんですけどね。あの世界の子供達には、実際そんな感じに見えているはずなのだから。視聴者が、キャラ側に感情移入できている証拠…と言えなくもないです。

以上、1 日分です。

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