mieki256's diary



2012/07/22() [n年前の日記]

#2 [anime] 目を瞑ってアニメの説明台詞を聞いたら分かりやすくなることに気付いた

アニメを見ている最中、なんだか目が疲れてきた気がしたので、目を閉じてぼんやりと台詞だけを聞いてたのだけど。「アレ?」と。ちと分かりづらさを感じてた説明台詞の類が、すいすい分かる。何だコレ。

不安になって、画面を見ながら台詞を聞く・目を瞑って台詞を聞く、という行為を繰り返したのだけど。やっぱり、目を瞑って聞いてるほうが、すんなり理解できる。

参ったなあ…。アニメって、総合芸術じゃなかったのか? これなら、ドラマCDで十分じゃないのか? なんだか嫌だなあ。アニメーターが原動画を描く作業は無駄でした、本当はそんなもの要りませんでした、なんて仮説は立てたくないぞ…。

そもそも、この現象、自分だけだろうか。少し不安になってきた。

脳の処理能力が落ちているだけかも。 :

自分がおじさんになって、脳の総合的・並列的な処理能力が落ちてるだけかも。視覚情報を処理するための脳のリソースを、ヒアリングと情報整理の回路に振り分けてやらないと、情報を処理しきれなくなっている、だけかもしれない。

あるいは、体調による可能性も。目が疲れたと感じるほどにアニメを見続けて、脳が疲れて、処理能力が落ちているのかも。調子のいい状態で同じことをしたら、結果が違う可能性もありそうな。

意識しながら演出に使っている場合はあるのだろうか。 :

視覚情報を無くして聴覚情報だけ流したほうが説明台詞が理解できる、と仮説を立てたとして。それを演出に利用している場面もあったりするのだろうか。

もしかすると、押井作品あたりは使ってそう。ボソボソ喋ると何を喋ってるのか聞き取ろうとして注目してくれる、等の理論武装をして演出してたりするらしいし。画面をわざと変化の少ない状態にして、といった技を使っていてもおかしくはない。…仮説が正しければ、だけど。

今までそういう演出方法について意識したことが無かったけれど。これからは、そのあたりも意識しながらアニメを見てみようかしら。

どこかで実験していないかな。 :

映像学科のある大学などで、このあたり、実験していないのだろうか。例えば、以下のような感じで。

内容が分かりづらいと思われる説明台詞の音声を用意して、それぞれ異なる映像と組み合わせ、同人数で構成したA〜Fの被験者グループに見せる。その後、説明台詞の内容について、どの程度理解できたかテストを行う。映像種類は以下の通り。
  • A. 説明内容に合わせ、文字や図を次々に表示する映像。
  • B. 画面は真っ白、もしくは真っ黒の映像。
  • C. イケメン/美人の役者が、こちらを向いて語りかけている映像。
  • D. 美しい風景映像。
  • E. 萌え美少女アニメキャラの口パク映像。
  • F. 大学教授が講義をしている映像。
どの映像と組み合わせた時、観客は、台詞の内容を理解しやすくなるのだろうか。

勝手な予想。以下のような理由で、A〜Fの順に理解度が悪くなっていかないか。
  • A. 視覚と聴覚の両方で説明されるから、一番理解できるのではないか。
  • B. 聴覚情報にのみ集中できるから、理解ができるのではないか。
  • C. 目の前に実際の人間が居て語りかけているように錯覚するから、聞き取ろうとして台詞に集中し、理解できるのではないか。
  • D. 風景に気を取られて、台詞内容に集中できないかもしれない。あるいは逆に、風景を気にかけず、聞き取りに集中するか。
  • E. 現実世界に存在しない異形の物体が喋っているという視覚情報が気になってしまい、台詞に集中できないかもしれない。
  • F. 大学教授は難しいことを話すはずだという思い込みが働き、理解しようという意思が積極的に働かず、理解できないかもしれない。
勝手な予想、というか妄想だけど。

実際に実験したら、どんな結果になることやら。結果が判れば、説明シーンの演出方法について、定石が見つかったりするのかしらん。

既に外国の大学などで、こういう実験は行われてるような気もする。自分如きが思いつくのだから、誰かが調べてるんじゃないかなあ…。

以上です。

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