mieki256's diary



2011/12/29(木) [n年前の日記]

#1 [comic] 白泉社系のとある少女漫画雑誌を読んでたら「自炊はけしからん」的1ページが混ざってた

さらりと眺めただけなのだけど。自炊代行業者について、「コミックスの出版に何の貢献もしてない赤の他人が儲けているのはおかしい」云々と書いてあって首を捻ってしまった。

自炊代行は、本来なら出版社が手がけるべきサービスだろうと自分は思っていて。出版社がサボってたからこういう状況になったのに、自社の怠惰ぶりを棚に上げて何を言っているのだろうとカチンと来てしまったり。「別の誰かが儲けてやがる、けしからん」と本当に思うなら、自身でサービスを始めて、自社の儲けにすればいいじゃないか。金が欲しかったら働け。みたいな。

でも、出版社は、何のかんのと言い訳して結局はやらないんだろうな。であれば、自炊代行は出版業界と無関係という話になる。

本当は出版社に入ってくるはずだった金を別の誰かが掠め取ってるなら話は分かるけど。出版社がそもそもソレをやるつもりがないなら、その金は最初から出版社に流れてくる可能性がゼロだった金。出版と無縁な市場がそこにあるだけ、という話になってしまう。例えば、「建築業界が儲かってる。けしからん。その金は出版業界が得るはずの金だ」と言っているに等しいぐらい、今の出版業界は珍妙な主張をしている。市場参入すらしてない企業に金が流れていくほうが、話としてはよほどおかしいだろう。

出版社が紙の本を受け取ってpdfにして送り返すサービスを始めてしまえば、出版社が主張している問題はほとんど解決する。本を裁断する必要がないから、裁断した本をオークションに出されてしまうことも防止できる。出版社ならではの商品価値を付加して価格競争以外で客を誘因することだってできる。何故そういうサービスを始めないのだろう。

ネットに流出云々とか言ってるけど、シリアルナンバー付加するとか、顧客の個人情報をpdfに隠しで埋め込んでおくとか、流出犯をすぐに特定して訴えるための手管は今でも思いつくのではないか。そのあたりの知恵が湧かない・仕組みが分からないならAdobeに相談すればいい。あっちも商売だから策を提案してくれるはず。Acrobat をもっと売り込みたいだろうし。

どうやってサービスを実現すればいいのか分からんなら、今ある自炊代行業者を丸々下請けにしてしまえばいい。雑誌の編集、書籍デザイン、印刷、製本、社員がやらずに別の誰かに丸投げしてやってる部分がたくさんあるのだから、同じノリで実作業を業者に丸投げすればいいではないか。

儲けが出そうなら自分も始めればいい。儲けにならないなら、あるいは色々と面倒臭くてやりたくないなら無視しておけばいい。それだけの話じゃなかろうかと。わざわざ貴重な雑誌の一ページを使って主張する話とも思えない。その一ページに、デビューしたくて懸命に頑張ってる新人の4コマ漫画やイラストでも載せたほうが、まだ有意義なページの使い方になるのではないだろうか。

と自分は思ってしまったのだけど、実際はどうなんだろうなあ。さてはて。

以上です。

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