2008/02/10(日) [n年前の日記]
#2 [prog][neta] プログラミング言語の学習コストと移行メリットについて思ったことをメモ
- 別の言語を学習するにはコストがかかる。
- 学習コストは言語仕様によっても変化するし、学習者の言語関連知識量によっても変化するが、完全にゼロにはならない。
- 別の言語に移行することで、メリットとデメリットが生じる。
- 現在使用中の言語で自分が求める処理が既に実現されているなら、移行メリットはゼロか、もしくはマイナスになる。ただし、実現できてるように見えながら、本来実現すべき機能を見落としてる・認知できていない場面も往々にしてある。
- 言語オタクは学習コストをほとんどゼロとして見積もる傾向がある。また、重度・重症になると、移行メリットの中に、「別の言語を学習できる」という項目を含めてしまうことに何ら疑問を抱かなくなる。
- 言語オタクは言語関連知識のコレクターである。言語を道具としては見ておらず、自身の知識欲を充足させるためのアイテムとして見ている節がある。
- 言語オタクではないユーザにとっては、言語は道具である。現在使用中の道具で求めるモノが作成できるなら、別の道具を導入・学習することに価値は見出さない。たとえ、現在の道具で実装するのが茨の道であったとしても。
- 言語オタクではないユーザにとっては、移行メリットが大きければ、移行先言語の言語仕様にはこだわらない。たとえ、その言語仕様で実装するのが茨の道であったとしても。
- 言語オタクでなければ、より効率のいい新言語は生み出せない。言語オタクではないユーザが生みだした新言語は、えてして既存の言語より効率が劣る。
- 求めるモノがまだ実現できていない状態で、実現にあたって最も効率のよい言語を選べる・助言できるのは、言語オタクのみ。ただし、彼等の発言に、学習コストを低く見積もる傾向があることについては留意する必要がある。
「Excelで印刷文書を作ってしまう問題」と共通するところがあるような気もしてきた。
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以上です。