mieki256's diary



2026/05/12(火) [n年前の日記]

#1 [opentoonz] OpenToonzのベクターレベルに慣れない

OpenToonz 1.8.0 pre のベクターレベル上でトレス作業を試しているけれど、なかなか厳しい…。特に塗り作業がシンドイ…。たった1枚の画像をトレスして色塗りするのに、2日以上かかってる…。これがもしアニメだったら何十枚も処理しないといかんのだろうけど、こんなペースじゃアニメなんて到底作れないですね…。

苦労してる点 :

細かく線を描き込んだ目のあたりの一部が何故かバケツツールで塗れなくて、パス編集ツールで線の制御点をチマチマと弄って、塗れるように微調整していると、何かの拍子に全然違う場所が ―― スカートの裾とか足先とか、今までちゃんと塗れてた部分が消えちゃったりする…。

編集中の線と繋がってるわけでもないのに、なんでそんなところが消えるの? 意味が分からない。アップにして作業してると、画面に見えてない部分がいつのまにかダメになっちゃってるから困る…。気づくのが遅れる…。

更に、パス編集ツールで制御点をチマチマ弄ってると何かの拍子に OpenToonz がエラーを出して落ちる…。3回ぐらい落ちて、せっかく修正したデータが消滅。また最初からやり直し…。左手の指をずっと Ctrl + S に置いておかないといかんのか…。

雑感 :

これ、現場で実戦投入したら、事故が多発してマズいことになるんじゃないのか…。
  • 塗ったと思ってた部分がいつのまにか消えてて、塗りミス多発 → 色パカ多発 → リテイク続出では…。
  • あるいはスタジオのあちこちから「あっ! チクショウまた落ちた! ふざけんな!」と悲鳴が次々に…。
本当にスタジオジブリで使われてたソフトなんだろうか…。

もっともアニメの現場では、色を塗る時はラスター画像/ラスターレベル上で二値化(?)して塗るのが多数だろうという気もするし。ベクターレベルでの色塗りはほとんど使われてなかったりするのかもしれない。OpenToonz のベクターレベルは、どういう状況で使うものなんだろう?

SVGをちゃんとインポートできるなら、他のソフトで作業して連携できるのに…。SVGインポートがちゃんと動作してくれないから、仕方なく OpenToonz上で作業してみたらコレだもの…。なんだかなあ。

OpenToonz のベクターレベルを触っていると、Adobe Flash ってよく出来てたソフトなんだなと実感してしまう…。 *1

コツが少し分かってきた :

延々と作業していて、OpenToonz のベクターレベル上で作業するコツがちょっとだけ分かってきた。

アニメキャラの目のあたりは細かい形状がたくさん出てくるけれど、主線を使って描くと線が太過ぎて思った通りの形にできないし、顔や体と同じ階層(?)で作業してしまうと、目を修正しただけで顔や体のあちこちの塗りが壊れてしまう。

回避方法は…。
  • 別のベクターレベルを新規作成してそこで作業して、出来上がったらコピーして元のベクターレベルに貼り付け。
  • グループ化を多用する。他の部分に影響を与えにくくなる。
  • 線幅0の色トレス線/塗り分け線だけで、つまりは全部塗りだけで形を作る。
  • 目のハイライトなどは図形ツールの楕円で描いてしまう。「自動グループ化」を有効にすれば描画と同時にグループ化されて他の部分に影響を与えない。「作成後に回転」を有効にしておけば楕円を描いた直後に回転して任意の向きにできる。

ちなみに各グループは、選択してから右クリックメニューで、「最前面へ移動」「前面へ移動」「背面へ移動」「最背面へ移動」が選べる。もっとも、期待した優先順位にはなってくれない場合が多いけど…。

つまるところ、どこを分離して作業できそうか見極めて、別レベルや別グループを駆使すればどうにかなるかなと…。作業者はパズラーになるけれど…。

もっとも…。
  • アニメだったら目パチや口パク部分は別セルにするものだし。
  • CLIP STUDIO PAINTでイラストを描く時もレイヤーを多用して作業するし。
  • Inkscape で svg を作成する時もグループ化は結構使うし。
そう考えると、複数レイヤー相当を駆使して作業するのは特におかしい話じゃない気もする。

*1: Flash と言っても Webブラウザ上で動くプラグインのことじゃなくて Adobe Animate に改名したアニメ制作ソフトの Flash のほう。Flash というワードを出すと勘違いして的外れのdisりを始める連中が湧いてくるからウンザリするけれど、そのあたりは色んな製品・技術を一つのワードにまとめてアピールしていた Adobe に原因があるのだろうな…。何にせよ、Flash には死んでしまった Flash と、今も生きてるどころかもしも無くなったら世界中に点在してるいくつかのアニメスタジオが廃業に追い込まれかねないほぼ唯一無二の製品として扱われてる Flash もあるのです。と念のために説明しておきます。もっとも後者も Adobe が殺したがってる現状があるのだけど…。

以上です。

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