2022/08/24(水) [n年前の日記]
#1 [prog][windows] Borland C++ Compilerを試用
Windows10 x64 21H2上で、Borland C++ Compiler 7.3 と 5.5 (以下、bccと記述)を試用してみた。教育目的、あるいは個人利用の範囲なら無料で利用できるらしい。
◎ セットアップファイルの入手。 :
セットアップファイル名は以下。
_ホーム - Embarcadero
_C++ Compiler - Free Tool - Embarcadero
7.3 の入手は、公式サイトの上のほうにある「無料版」にマウスカーソルを合わせるとメニューが出てくるので、「C++ Compiler」をクリック。「今すぐダウンロード」をクリックすると入手ページが開かれる。入手にはメールアドレスその他の入力が必要。
- bcc 7.3 (Borland C++ Compiler 7.3) : BCC102.zip
- bcc 5.5 (Borland C++ Compiler 5.5) : freecommandlinetools2.exe
_ホーム - Embarcadero
_C++ Compiler - Free Tool - Embarcadero
7.3 の入手は、公式サイトの上のほうにある「無料版」にマウスカーソルを合わせるとメニューが出てくるので、「C++ Compiler」をクリック。「今すぐダウンロード」をクリックすると入手ページが開かれる。入手にはメールアドレスその他の入力が必要。
◎ インストール。 :
bcc 7.3 (BCC102.zip) は、解凍して任意のフォルダに置いておけば良さそう。
bcc 5.5 (freecommandlinetools2.exe) は、実行するとインストーラが起動する。
bcc 7.3 は、インストールフォルダ\bin\ に PATH を通せば利用できるけど、bcc 5.5 は、2つほどファイルを作成する必要がある模様。bcc32.cfg と ilink32.cfg を作らないといけない。
_bcc32.cfg
_ilink32.cfg
bcc 5.5 (freecommandlinetools2.exe) は、実行するとインストーラが起動する。
bcc 7.3 は、インストールフォルダ\bin\ に PATH を通せば利用できるけど、bcc 5.5 は、2つほどファイルを作成する必要がある模様。bcc32.cfg と ilink32.cfg を作らないといけない。
- インストールフォルダ\bin\bcc32.cfg
- インストールフォルダ\bin\ilink32.cfg
_bcc32.cfg
-I"D:\Dev\borland\bcc55\Include" -L"D:\Dev\borland\bcc55\Lib"
_ilink32.cfg
-L"D:\Dev\borland\bcc55\Lib"
◎ パスを通す。 :
どちらも、環境変数 PATH に、インストールフォルダ\bin\ を追加して使うことになる。
Windowsの環境変数にあらかじめ追加登録しておいてもいいけれど、自分の場合、以下のようなbatファイルを作成して使うことにした。PATHが通ってる場所に各batを置いておいて、DOS窓で、bcc か bcc55 を実行すれば、PATHの先頭に bccインストールフォルダ\bin が追加されて、bcc が使えるようになる。
_bcc.bat
_bcc55.bat
Windowsの環境変数にあらかじめ追加登録しておいてもいいけれど、自分の場合、以下のようなbatファイルを作成して使うことにした。PATHが通ってる場所に各batを置いておいて、DOS窓で、bcc か bcc55 を実行すれば、PATHの先頭に bccインストールフォルダ\bin が追加されて、bcc が使えるようになる。
_bcc.bat
@echo off @set BCCPATH=D:\Dev\BCC102\bin set PATH=%BCCPATH%;%PATH% @echo enable BCC 7.3 (Borland C/C++ Compiler 7.3) @echo Add Path [%BCCPATH%]
_bcc55.bat
@echo off @set BCCPATH=D:\Dev\borland\bcc55\Bin set PATH=%BCCPATH%;%PATH% @echo enable BCC 5.5 (Borland C/C++ Compiler 5.5) @echo Add Path [%BCCPATH%]
◎ コンパイルできるか確認。 :
以下のファイルを作成。
_testhello.c
bcc 7.3 なら、以下でコンパイル。
bcc 5.5 なら、以下でコンパイル。
testhello.exe と testhello.tds というファイルが作成された。testhello.exe を実行すると、「Hello.」と表示された。コンパイルはできた。
_testhello.c
#include <stdio.h> int main(void) { printf("Hello.\n"); return 0; }
bcc 7.3 なら、以下でコンパイル。
bcc32c testhello.c
bcc 5.5 なら、以下でコンパイル。
bcc32 testhello.c
testhello.exe と testhello.tds というファイルが作成された。testhello.exe を実行すると、「Hello.」と表示された。コンパイルはできた。
◎ 参考ページ。 :
_C/C++ 開発環境のインストール(BCC)
_USBメモリ活用講座【実践編・Borland C++開発環境ポータブル化】
_Borland C++ Compiler 5.5日本語版のインストールの方法
_プログラミングを始める前に
_Borland C++ Compiler のインストール
_Embacardero C++ コンパイラとは
_USBメモリ活用講座【実践編・Borland C++開発環境ポータブル化】
_Borland C++ Compiler 5.5日本語版のインストールの方法
_プログラミングを始める前に
_Borland C++ Compiler のインストール
_Embacardero C++ コンパイラとは
◎ 2022/08/26追記。 :
上記の作業で初期設定は済んだものと思っていたけど、まだ足りてなかった。
bcc 5.5 のリソースコンパイラ、brc32.exe を利用しようとした際、以下のエラーが出る。ちなみに、bcc32.exeではなくて brc32.exe であることに注意。どこかしらで質問しても、皆さん、bcc32 と見間違えて変な回答をしている…。
brc32 -h と打ってみると、ヘルプメッセージが出てくる。
-ipath で include のパスを指定できる、と書いてあるが、その下、-x をつけると INCLUDE という環境変数を無効化できる、とも書いてある。
つまり、環境変数 INCLUDE に、ヘッダーファイルのある場所(bcc5.5インストールフォルダ\Include)を指定すればいいのだろう…。
自分の場合、bcc55.bat というbatファイルを実行すれば bcc 5.5 が使えるようにしてあるので、batファイルを修正して、環境変数 INCLUDE も設定するようにしておいた。
_bcc55.bat
参考ページ。
_BRC32 - リソース シェル - RAD Studio
_■ - Humanity
bcc 5.5 のリソースコンパイラ、brc32.exe を利用しようとした際、以下のエラーが出る。ちなみに、bcc32.exeではなくて brc32.exe であることに注意。どこかしらで質問しても、皆さん、bcc32 と見間違えて変な回答をしている…。
brc32 main.rc scrnsvr.scr Borland Resource Compiler Version 5.40 Copyright (c) 1990, 1999 Inprise Corporation. All rights reserved. Error main.rc 1 11: Cannot open file: windows.h「windows.h を開けなかった」と言っている。brc32 は、ヘッダーファイル(*.h)の置いてある場所を知らないのだろう…。
brc32 -h と打ってみると、ヘルプメッセージが出てくる。
> brc32 -h Syntax: brc32 [options ...] filename options marked with a '*' are on by default -r compile only. Do not bind resources -fofilename set output res filename -fefilename set output exe filename -v verbose -ipath set include path -x ignore INCLUDE environment variable -dname[=string] define #define -32 * build 32-bit Windows compatible res/exe files -16 build 16-bit Windows compatible res/exe files -Vd.d Mark the .exe file with Windows version provided (4.0 is the default) -31 Provided for downward compatibility (build 16-bit res/exe files) -w32 Provided for downward compatibility (build 32-bit res/exe files) -k do not create fastload area (16 bit only) -t (ignored, for compatibility) -? or -h display this message
-ipath で include のパスを指定できる、と書いてあるが、その下、-x をつけると INCLUDE という環境変数を無効化できる、とも書いてある。
つまり、環境変数 INCLUDE に、ヘッダーファイルのある場所(bcc5.5インストールフォルダ\Include)を指定すればいいのだろう…。
set INCLUDE=(bcc5.5インストールフォルダ)\Include
自分の場合、bcc55.bat というbatファイルを実行すれば bcc 5.5 が使えるようにしてあるので、batファイルを修正して、環境変数 INCLUDE も設定するようにしておいた。
_bcc55.bat
@echo off set BCCPATH=D:\Dev\borland\bcc55 set BCCBINPATH=%BCCPATH%\Bin set PATH=%BCCBINPATH%;%PATH% set INCLUDE=%BCCPATH%\Include echo enable BCC 5.5 (Borland C/C++ Compiler 5.5) echo Add Path [%BCCBINPATH%] echo Set Env INCLUDE=%INCLUDE%
参考ページ。
_BRC32 - リソース シェル - RAD Studio
_■ - Humanity
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以上、1 日分です。