mieki256's diary



2021/08/23(月) [n年前の日記]

#2 [blender][cg_tools][povray] LuxCoreRender 2.5を試用

POV-Ray について調べているうちに、違うレンダラー、LuxCoreRender が気になってきたわけで。試用してみようかなと。現行版は 2.5 らしい。

環境は、Windows10 x64 21H1 + AMD Ryzen 7 1700 (8コア,16スレッド) + GPU NVIDIA GeForce GTX 1060 6GB。

_LuxCoreRender - Open Source Physically Based Renderer
_Download - LuxCoreRender

LuxCoreRender は、無料で利用できる物理ベースのレイトレーシングレンダラー。LuxRender の後継。

動作には、以下の2つも必要と書いてあった。一応DLしてインストール。 ただ、前者は、自分の環境では「別バージョンがインストール済み」とエラーが表示されてインストールできなかった。

blenderで利用。 :

blender から LuxCoreRender を使える、BlendLuxCore というものが配布されているので、それをDLして blender から使ってみる。まあ、blender で物理ベースのレンダラーを使いたければ、Cycles を使えばいいのだけど…。

環境は、blender 2.83.17 x64 LTS。

BlendLuxCore-v2.5-win64.zip をDL。解凍はしなくていい。blender のアドオン設定で .zip を選択してインストールしてやれば使えるようになる。

ただ、試したところ、blender 2.83.17 x64 LTS 上ではインストールも有効化もできたけど、blender 2.93.2 x64 LTS 上では、有効化しようとしてチェックを入れてもエラーが出て有効化できなかった。

公式サイト・ダウンロードページをよく見たら、「blender 2.93以降は動かないよ!」としっかり書いてあった…。以下のページでも、blender 2.93 は、現在開発中の BlendLuxCore 2.6 で対応、と書いてある。blender 2.93 から Python のバージョンが変わったので、そのせいで動かなくなったのだとか。

_LuxCoreRender/BlendLuxCore: Blender Integration for LuxCore

さておき。アドオンを有効にすれば、EEVEE や Cycles と並んで、LuxCore という選択肢が増える。

念のために書いておくけど、じわじわと計算を続けて画像のノイズを消していく系のレンダラーなので、このくらいの画質で十分だなと思ったらESCキーを押して計算を止めること。あるいは、レンダリング設定の Halt Conditions で、時間、もしくはサンプル数の上限を指定して、その値に達したら計算を止めることもできる。

ただ…。自分の環境では、CPUで計算はできるけど、GPUで計算はできなかった…。GPU を選んでから、F12キーを叩いてレンダリングしようとしても、レンダリング結果を表示するウインドウが表示された後、固まってしまって、blender自体を強制終了する羽目になる。

もっとも、LuxCoreRender は、GPUで計算するよりCPUで計算するほうが反応が早い、という話もあるようで…。

_GPU mode is almost unusable - Issue #527 - LuxCoreRender/BlendLuxCore

CPUで計算する時は内部処理にポインタが使えるのですぐに計算を始められるけど、GPUでの計算はポインタが使えないから、ちょっと状態を変えただけでも、GPUで扱えるデータに毎回変換する処理が走って画面更新されるまでめっちゃ時間がかかる、とかなんとか書いてあるように見えた。であれば、CPUで計算させたほうがいいのかな…。

LuxMarkを試用。 :

GPUで計算できない件が気になってググってたら、「LuxMark を動かして認識されてるデバイスを確認せよ」という話を見かけた。

LuxMark は、LuxCoreRender を利用して動かすベンチマークソフト。レンダリング処理を通じて、そのハードウェアの性能を測定するらしい。

_LuxMark v3 - LuxCoreRender Wiki
_LuxMark v4 - LuxCoreRender Wiki

以下の2つを試用してみた。DLして解凍。任意のフォルダに置いて、luxmark.exe を実行すればベンチマークが取れる。
  • luxmark-windows64-v3.1.zip
  • luxmark-v4.0alpha0-win64.zip

動かしてみたところ、「Hardware Devices」に、OpenCL を利用できるデバイスとして「GeForce GTX 1060 6GB」が表示された。ということは、自分の環境でも GPU + OpenCL で計算できるはずだよなあ…。blender上でGPUを使って計算できないのは、おかしいなあ…。

ちなみに、ベンチマーク結果は…。
  • LuxMark 3.1 x64 + Scene LuxBall HDR + GeForce GTX 1060 6GB : 12531
  • LuxMark 3.1 x64 + Scene LuxBall HDR + Native C++ (CPU?) : 3492
  • LuxMark 4.0 alpha 0 x64 + Scene Food + GeForce GTX 1060 6GB : 837
  • LuxMark 4.0 alpha 0 x64 + Scene Food + Native C++ : 933
LuxMark 4.0 alpha 0 + Native C++ の場合、結果画面に GPU名が表示されていたあたりが気になる。結局は GPU を使って計算しているということだろうか? 値も近すぎるし…。

GPUについているチェックマークを外して、CPUs のほうを選択した状態で動かしてみた。結果画面に GPU名が出てこなくなった。ということは、この場合、CPUだけで計算できてるということなんだろうか。ベンチマーク結果は 893。…GPUを使って計算した時と似たような結果になった。

すると、GPUで計算しようが、CPUで計算しようが、自分が使ってるハードウェアスペックでは、さほど違いはないということになるのだろうか…? 本当にそうなのか、ちょっとよく分からないな…。

LuxCoreRender Standalone も導入。 :

単体で動作できる、スタンドアローン版も試用してみた。luxcorerender-v2.5-win64.zip をDLして解凍。任意のフォルダに置いて、luxcoreui.exe を実行。

解凍したフォルダの中に、scenes/cornell/cornell.cfg が入ってるので、開いてレンダリングをしてみれば動作確認ができる。

Engine の中に、xxxxCPUしか並んでない。GPUが選べないように見えるのだけど…。

以上です。

過去ログ表示

Prev - 2021/08 - Next
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

カテゴリで表示

検索機能は Namazu for hns で提供されています。(詳細指定/ヘルプ


注意: 現在使用の日記自動生成システムは Version 2.19.6 です。
公開されている日記自動生成システムは Version 2.19.5 です。

Powered by hns-2.19.6, HyperNikkiSystem Project