mieki256's diary



2014/10/31(金) [n年前の日記]

#1 [anime] ローニャ、砦探検回を視聴

鳥女を空中から捉えるカットがイイ感じ。鳥女をfollowしてるだけなのに、空間の広さが感じられる。勘違いかもしれないけど、背景画をパースを意識して変形させてる? 以前バディコンプレックスの1カットでも思ったけど、大きい平面を3Dで配置してカメラを動かすのって、それだけでも高い効果が得られるのだなと。

湖の中を泳ぐローニャのカット。どうして色を変えなかったんだろう…。ゴロー監督、未来少年コナンを見返してないのかな…。ジブリの保田道世さんあたりから「アンタ、もっと色を上手に使いなさいよ」と、あのピリピリした調子で怒られそう。それとも透明度の高い湖だし浅いところを泳いでるから、そのままの色のほうが良いと判断したのだろうか。かもしれん。

なんてことのないカットのはずだけど、木の下に隠れてる時の表情がイイ感じ。偶然なのか意図したのかわからんけど、への字口についてるちょっとした影が雰囲気出してる。3DCGでもこういう微妙な表情を出せるのかと。下手すると、手描きの萌え系アニメより、はるかに表情が上手いのでは。でも、膨大な数のリグ?を操作して表情付けてるのだろうし、その作業風景を見たらアニメーターさん10人中10人が「手で描いたほうが早い」と言うのだろうなと。しかし手で描いたら、動画と仕上げの人を呼んでこないといけないわけで…。

砦内を探検するシーンが、完全にダンジョン探索。コレは面白い気がする…。こういうのを子供が喜んでくれたらいいのだけど。閉鎖空間から屋上に出た際の開放感。絶望的な高さを感じさせるシーンもなかなか。ゴロー監督のコンテは空間を感じさせるなあ…。父親譲りの空間把握能力を持ってそうな気配が。と思ったけどスタッフリストを確認したら3話以降はゴロー監督以外の人もコンテ描いてたのですな。そっちか? そっちの人が上手いのか? どうなんだろう。

そんな具合に結構楽しんで見ております。なんだか楽しみ方がおかしいような気もしますが。

#2 [anime] 四月は君の嘘、4話を視聴

演奏シーン、凄かった…。「坂道のアポロン」の演奏シーンも凄かったけど、コレもなかなか…。

やっぱり、音楽の力ってあるよなと。ちゃんと取り込めると強いなと。この回は、素晴らしい。

#3 [anime] サイコパス2期、4話を視聴

4話でいいのかな。たぶん4話だと思うけど。AKIRAの鉄雄がモブで出てくる回。

前々からなんとなく思ってたけど、やはり塩谷監督はグロ表現大好きっ子なのだろうなと。それが、大量虐殺大好きっ子の熊谷脚本と出会ってしまって、ブレーキが明後日の方に吹っ飛んでいった印象。これはもう公共の電波で流していいアニメじゃないなあ…。OVAでやろうよ。まあ、OVA市場が壊滅してるから、こういう事態になるのかなと思ったりもするのですが。

スタッフ違うと結構違ってくるなと。 :

思考メモ。

サイコパスの1期は、本広克行総監督+塩谷監督+虚淵シリーズ構成+深見脚本。

2期は、塩谷監督+冲方丁シリーズ構成+熊谷脚本。

布陣が変わったことで、作品の方向も変わったのかなと感じているのだけど、どうなんだろう。

アニメで管理社会モノ? ディストピアモノ? と言うと、自分などは「銀河鉄道999」「地球へ…」あたりを思い出しちゃうのだけど。その手の管理社会は、主人公が反逆して倒すべき対象でしかなく。そして、倒すべき対象に見せるためには、強大な悪として描く必要があり、故に、管理社会に対して、非合理性、凶暴性、残虐性、幼稚性、異常性、その他を内包させて「コレは倒さないといかんよな」と観客・視聴者に思わせるのが常で。

しかし、その社会の有り様を見て、観客・視聴者は疑問を持つわけで。「どうしてこんなアホ社会が存在してるの? ありえねえだろ」。ソレが存在することに説得力が無くてシラケちゃう。

で。管理社会云々に限らず、その強大な悪が存在する理由を説明して観客の疑問を補完するために、ラスボスキャラあたりがどうしてこういう状況を作ったのか言い訳を始めたりするのだけど。これがまた、中学生ですらもっとマシなこと考えるだろと思えるほどに、穴だらけ、ツッコミどころだらけの酷いロジックばかりで。いや、ロジックになってないのがほとんどですが。

てなわけで。その手のアニメを見ていると、十中八九、「アニメの脚本書く人って、頭悪い人ばかりなんだなあ…」「建前すら上手に構築できないのか…」と思ってしまうことが多かったのですよ。

ところが、サイコパスの1期は、そこらへんがちょっと違ってた印象で。

現実の日本社会でも、犯罪を未然に防ぐシステムの登場が望まれているわけですが。たとえば、
  • ストーカー被害にあった人が警察に駆け込んだら、警察はちゃんと動くべきだ。犯罪を未然に防がないと。
  • ネットに犯罪予告が書き込まれたら、たとえそれが冗談の書き込みだとしても、書き込んだヤツを逮捕すべきだ。犯罪を未然に防がないと。
  • 大人になってもアニメを見てるヤツは犯罪者予備軍だ。そのうち幼女を殺し始める。近所にそういうヤツが居たら注意深く監視しないといけない。犯罪を未然に防がないと。
等々。この社会は誰しもが、犯罪を未然に防ぎたいと願ってるよなと容易に想像できる。

1期は、そういう希望を叶えるシステムとしてシビュラシステムができました、という世界設定で。しかもオマケで、職業の適性診断までかなり高い精度でやってくれる。便利。快適。安心。一般市民様にとっては、間違いなく夢のようなシステム。まあ、娯楽作品だから当然のごとく、夢と一緒に悪夢もついてきますけど。

そのあたりの作りが、“既存アニメと比べたら”ちゃんとしてたほうなので *1 、常守監視官と言うキャラが ―― システムのカラクリを把握しつつも、その存在の是非の判断で葛藤してしまうキャラとして存在することもできたし、そのことで作品が(多少は)深みを持てた、とも言えるわけで。

しかし、2期はちょっと違うかもなと。シビュラシステムが、只の強大な悪として描写されるだけ。ソレが存在することに対してフォローがされてない感じがして。 *2

個人的には、そういうのはもういいよと。またかよと。頭悪い系の脚本は子供の頃から見せられてるからウンザリ。一工夫欲しいなと。これじゃ常守が只の馬鹿になっちゃう。や、わざと馬鹿に見せるためにやってんのかなとも思いますが。

1期がイクラの軍艦巻なら、2期はイクラの代わりに納豆が乗ってた印象。どっちも丸いツブツブだから同じだろと言われても…。納豆は二日に一度は食べてるからもういいよ。しかも臭うし。ってどんな喩えなんだ。

それにこのままだと、シビュラ倒して万歳三唱して…
  • で、続きどうするの?
  • 商品としてのシリーズ展開どうすんの?
  • 現代風のパトレイバー作るって話じゃなかったの?
  • それってつまり、その気になれば延々と続きを作れるタイトルを新規作成することを目的としてたんじゃないの?
  • このスタッフ、劇場版パト2でシリーズの息の根止めるつもりだった押井監督にでもなったつもりなの?
ってことになっちゃうし。倒さなければ倒さないで、強大な悪は残り続けるのです、てな結末で視聴者にはストレスしか残らないし。どうすんだコレ、と。

要は、シビュラは存在してないと困るし、存在していても困る。どうしよう困ったなあ、てな絶妙のバランスで描写せんとシリーズにならんだろと思うのですけど。2期はそのあたり、片方に寄せ過ぎてる感じがして。これで大丈夫なのかなー、と。

でも、まだ始まったばかりなので、後になってから「この展開を見せるためにアレをやったのか。構成上手いなあ」「これなら続きも作れますな。やりますなあ」と感心する場面が出てくるかもしれない、などとうっすら期待していたりもするのでした。さて、どういう展開になるのかな。

まあ、2期を作るのって色々大変なんだろうなー、スタッフ違うとノリも違うなー、と思ったという、ただそれだけの話でした。とっぴんぱらりのぷう。

*1: 「あれでちゃんとしてたって言うのかよ!?」と絶対言われるだろうけど、他のアニメはもっと酷いんだってばよ。
*2: 1期でそのへん見せたから2期はやらんでいいだろ、1クールしかないし、という判断かもしれませんが。

以上、1 日分です。

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