mieki256's diary



2008/06/13(金) [n年前の日記]

#1 [zatta][pc] 個人レベルではソフトウェアにどのくらい金額を出せるのだろう

仮に、の話だけど。俺はシェアウェア作家になるぞーという人がどこかで出てきた場合、シェアウェアの価格設定は大体いくらぐらいならそこそこ売り物になるというか商売になり得るんだろうと疑問が。

メーカ側というか販売側の感覚としては、開発費にこのぐらいかかった→このぐらいの値段で売らないと儲けが出ない、てな考えで価格設定をしちゃう場面がほとんどなのかなと想像したりもするんだけど。供給側の都合ばかりを考えて価格設定をしていたら、需要側の感覚から著しく乖離した場合、まったく商売にならないだろうという気もするわけで。なので、このくらいの価格設定ならこのくらいの人達には買ってもらえそう、という推測が必須→そのあたりのデータが必要な場面が多かったりするのかな、と思ったり。

グラフを捏造してみた。 :

個人レベルでソフトウェアにいくらまで金を出せるかのグラフ(勝手な想像)

あくまで勝手な想像で値を打ち込んでグラフを作成。以下、勝手な想像に対する解説。

小学生〜高校生は、お小遣いをもらってる身だから、たぶんほとんどのお子さんが自身でソフトを買うなんてことはできない予感。100円ぐらいならまだガシャポンより安いから買えなくもないような気がするけれど、1,000円前後になると、もう厳しかったりはしないか。いや、もちろんこれは、お小遣いで買える範囲てのを考えた場合の話で、親に頼んで買ってもらうという選択肢まで含めると全然違う話になるんだろうけど。つーかゲームソフトをお子さんたちはどうやって買ってるのかが気になる。お年玉か、それとも親におねだりするのかしら。

大学生は、一人暮らしで仕送りをもらっていれば、その範囲内でアレコレ工夫できるだろうし、バイトをしてる人も居るだろうから、もうちょっと多くの値段でもいけるのかなと想像。でも、2,980円あたりになると結構厳しいのではないか。CDレンタルで借りてきて録音してる、という話が結構ある=ソフトに3,000円近くも払ってられない、という感覚じゃないのかと。や、もちろんこれも、そのソフトが学業に必要である、等の状況ならかなり話が違ってきそうだけど。

独身社会人は、自由にできる金額が結構違ってくるので、一番まともに売り込めそう(?)な。とはいえ、10,000円を超えると自分はかなり考えちゃうなとか、500,000円のソフトなんて自分にはまず無理だよ、といった各人の心理的境界線かありそうな気も。ただ、どうしても自分の趣味 or 仕事に必要であれば、それは仕方ないから買いますよ…てな場面もそこそこありそうな予感も。

既婚者は、おそらく、いくらぐらいの金額までなら伴侶を説得できるのか、といったあたりの境界が関わってきそうな予感。や、結婚したことないのでそのへんさっぱりわからんけど。各御家庭によってそのへんの境界は全然違うのだろうと。500円でもダメだと言われる家庭もあれば、数十万円だとしてもそれが必要ならしょうがないよと言われる家庭もあるんだろうし。

お年寄は、ソフトウェアのような形のないもんに金を払うという感覚自体がまず理解できません、てな人が結構居そうな予感があったりもするので、100円でも買わない、という人がほとんどなのかなと偏見バリバリな想像。でも、ハードウェアに金を払う感覚は判るので、そういう層を狙うためにはハードウェア+ソフトウェアという形で商品企画を考えた方がいいのかなと妄想したけどよくわからないです。

同じお年寄りでも、企業の社長さんやってました自社でソフトも販売してましたみたいなお金持ちの方は、それなりに払ってくれそうな。ただ、独身社会人と同様に、これ以上の額になるとちょっと考えちゃうな、てな境界が各人ありそうな。

ソフトの価格にマイナス値がある場面も考えてしまったり。ソフトを使うだけでお金をもらえますよ!みたいな。そんなソフトはまず存在してないだろうと思われるわけだけど。仮にそういうソフトがあったとして、大半の人は「使う使う!」と言いそうだなと。が、極一部の人が「うさんくせえ…」「何かヤバい」「裏があるなコレ」と思いそうな予感も。

以上、偏見に満ち満ちた勝手な想像でした。

商売の上手い企業は、このあたりしっかりリサーチしてる・ちゃんとした「実測」データがあるのではないかと想像したりもして。商品企画なり、販売戦略を練ったりする時に、市場に対する実測データがなかったら、ほとんど企画も通らないのではないのかと。そのソフトをどの層に売り込むか等を検討するのはもちろんのこと、その商品が市場をさらに広げる可能性が高いソフトかどうか、あるいはすでに市場・顧客数が固定してる中に売り込んでいくソフトなのか等で価格設定を考えたりもするだろうし。「たくさん儲けたいから」という気持ちだけで、自社の都合しか考えていない価格設定をしてしまうと、そもそも顧客側の払える額を大幅に超過してしまって、商品そのものがスルーされ、市場そのものが成立することなく結局撤退で赤字になりました、なんてことにもなりかねないし。

つーか、こういうデータに関して調査したところとかないのかな。大学の研究室とかで市場に対して無作為にアンケートを取ってみました、とかやってたりしないだろうか。

どうやって金を払ってもらうかも関係するよな。 :

クレジットカードでの支払いでは、クレジットカードを持ってない人には売り込めないし。BitCash等の電子マネーでは、使えるまでの手順が面倒だったらそれだけで「もういいや」という話になりそうだし。

売る側も売る側で、一枚一枚CD-Rに焼いてたんでは大変だし。CDプレスになるとお金かかるし。通販するとしたら全部郵送・宅配になるんか、そのあたりの作業は誰がやるんだ、みたいな。

その点ダウンロード販売なら、物理的なメディアを用意しなくて済む分、低コスト・低負担で商品を用意できそうな。でも、その手のサービス会社の取り分はどのくらいなのか、とか、前述の「顧客にとっての支払の面倒くささ」を考えると、難しいところも多々あったりするのだろうけど。…そのあたり、上手く回ってる前例がたくさん出てきてほしいなと期待。

ちなみに最初は折れ線グラフにしてたけど途中で間違いに気付いた。 :

折れ線グラフと言うのは、取得したデータのそれぞれが関連性を持ってる・徐々に変化していく・連続性があることが前提のデータ、に対するグラフ形式、だろうけど。

価格に対する心理的障壁ってのは、連続していないデータだよなと。ある人にとっては「10,000円なら払える。それより高かったら考え込んじゃうよ」みたいな感覚を持つのが、いわゆる「モノの値段」ってやつだろうと。価格と、心理的障壁が、アナログ的に連続して関係してるわけではない。デジタル的に、ある価格を境にして、心理的障壁がパカッと変わるデータ、なのだろうという気がしたわけで。

であるから、その手の実測データを見るときに、そこに連続性があるかのように判断したら危ないなと。100円で80%の人が買い、500円で10%の人が買うのだから、250円だったら…とか考えちゃいけない。間というものがないデータ、なのではないかしらん。>モノの値段。

以上です。

過去ログ表示

Prev - 2008/06 - Next
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30

カテゴリで表示

検索機能は Namazu for hns で提供されています。(詳細指定/ヘルプ


注意: 現在使用の日記自動生成システムは Version 2.19.6 です。
公開されている日記自動生成システムは Version 2.19.5 です。

Powered by hns-2.19.6, HyperNikkiSystem Project