mieki256's diary



2024/10/03(木) [n年前の日記]

#1 [anime] 「UFOロボ グレンダイザーU」最終回を視聴

BS12で放送されていたソレを視聴。昭和のロボットアニメ「UFOロボ グレンダイザー」のリメイク作品。

これは困った…。面白かった、素晴らしい、とは、正直なところちょっと言い辛いかも…。だけど全く面白くなかったわけでもない。困る…。

ガンダムSEEDの福田総監督、エヴァンゲリオンのキャラデザの貞本さん、コードギアスのシリーズ構成の大河内さん、音楽は田中公平先生という、メインスタッフの名前だけを見ると完全にドリームチーム。ニュース記事を目にした時は、そんな企画が本当に成立するのかと驚いたのだけど、これが蓋を開けてみると…。

とは言え、個人的には「ヨシ!」と思えるところがいくつかあって。まず、兜甲児がマジンガーZ(マジンガーX)にちゃんと乗って活躍する。TFOじゃない。マジンガー。子供の頃、「どうしてマジンガーに乗らないんだろう…。TFOって何…?」と困惑してたので、マジンガーで活躍するという、ただそれだけでも「ヨシ!」なわけですよ。自分が子供の頃に見たかったのはきっとコレだったんだろうなあ、みたいな。

終盤近くの NTR展開も自分には大ウケ。TVの前で「俺は一体何を見せられているんだ…!?」と爆笑(していいのか?)。ネットで誰かが「これじゃUFOロボじゃなくて NTRロボだよ!」と書いてたのを見てまた爆笑。いやはや、あの展開は面白い…。オリジナル版にあったのかどうかは分からないけど、あのあたりは良い…。

何より、グレンダイザーが本当にリメイクされたという、ただそれだけでおじさんの自分としては80点をポン! みたいな。ちゃんと椅子もクルックルッしてたし。

しかし、全体的には…。ロボットバトルの作画やCGカットはかなりイイ感じだったけど、やっぱりキャラ作画が…。

でも、リメイクされただけでも「ヨシ!」なんだよなあ…。

視聴後、関連情報をググってみたら、かなりオリジナル版へのリスペクトが強い作りだったようで。オリジナルのアニメ版のエピソードを拾っているのはもちろんのこと、複数ある漫画版や、パイロット版の「宇宙円盤大戦争」の設定まで盛り込んでいたと…。例えば…。 他にもたくさんあったらしいけど、自分は薄いから、後から情報を知って「そうだったのか…」という感想になってしまって…。

もし、そのあたりの作品群を全部抑えてる人が見たら ―― 見てる側に知識量がちゃんとあれば各所でニヤニヤできるリメイク版だったのかもしれないなと…。

グレンダイザーは日本でも人気があったらしい :

余談。自分、グレンダイザーは子供の頃に見ただけだから、ほとんど記憶が無くて。
  • 椅子がクルックルッする。
  • 兜甲児がマジンガーに乗らずに、TFOというなんだかよくわかんない変なメカに乗ってる。子供心に結構ガッカリ。
  • 映画館で「宇宙円盤大戦争」を見て、「グレンダイザーそっくりだけどグレンダイザーじゃない…。なんだこれ…。偽物なのかな…」と、かなり困惑。
このぐらいしか記憶が無く…。

しかも、マジンガーシリーズはグレンダイザーで一旦終わってしまう。だから、「きっとグレンダイザーって人気無かったんだろうなあ」と勝手にずっと思い込んでいて。

しかし改めて調べてみたら、人気が無かったなんてとんでもない勘違い。マジンガーZが全92話、グレートマジンガーが全56話に対して、グレンダイザーは全74話。本当に人気が無かったらそんな話数が作られるわけがない。グレートマジンガーより人気があったとは…。自分、何十年も勘違いしてた…。

もちろん今では、海外人気が凄かった、視聴率100%の国すらあった、という話も知られているし。国内でも国外でも大人気アニメだったのだなと…。

だけど何故かリメイクされなかったあたり、なんだか不遇な扱いを受けていたアニメなのかなと…。しかし今回こうしてリメイクされたから、これで多少は救われた(?)はず…。

参考ページ :

ググっていて気になった記事をメモ。

_UFOロボ グレンダイザー - Wikipedia
_宇宙円盤大戦争 - Wikipedia
_グレンダイザーU - Wikipedia
_『グレンダイザーU』シリーズ構成・脚本 大河内一楼インタビュー 1 | Febri
_『グレンダイザーU』シリーズ構成・脚本 大河内一楼インタビュー 2 | Febri

_原作・永井豪×総監督・福田己津央『グレンダイザーU』が放送開始!「約50年ぶりのテレビ放映なので、ドキドキしています」 - エンタメ - ニュース|週プレNEWS
福田己津央 : 実は、『グレンダイザーU』には、不安な面もあるんです。ガンダムに関しては冷静な視点で見れるのですが、『グレンダイザー』については、そもそも永井先生のファンであることはもちろん、東映アニメ版の大ファンでして。アニメはもちろん、永井先生版、後を引き継がれた岡崎優先生版、桜多吾作先生版、石川賢先生版、今道英治先生版と描き手が異なるマンガ版も読んでいました。だから作品を作る上で冷静な判断ができているだろうか、と。好きをこじらせていたらマズイ(笑)。
福田 : ただ、冒頭でも話したように冷静さも必要。ストーリーやキャラクターでは絶対に譲れない部分はあるんですけど、あんまり凝りすぎると視聴者を置いてけぼりにしてしまう。だから『グレンダイザー』をリアルタイムで見ていない若手のスタッフと一緒に相談しながら作っています。

_セブンの大ファン、大マニアだという創作者に「では令和のセブンっぽい作品を」と期待して依頼すると『ノンマルトの死者』になりがち…、かもしれない - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

_グレンダイザーU感想 - Togetter [トゥギャッター]
_こなたま氏「グレンダイザー、日本でなまじ人気がなかった」発言で炎上 - Togetter [トゥギャッター]
_アニオタって平気でデマをばら撒くよなあ 渡邊哲哉(仕舞屋鉄) @NTzP68xV1aIUGL..

余談。雑感。 :

各種インタビュー記事を眺めてるうちに、「グレンダイザー(or マジンガー or 永井豪作品)が好き」という気持ちで企画が成立したのかなと想像してしまった。ただ、総監督は、思い入れがある分客観性を無くしてないか不安、とも発言していて…。「ノンマルトの死者」になる危険性はしっかり事前に感じ取っていたけれど、みたいな状態ではあったのかなと…。

これは妄想だけど。ひょっとすると、リアルタイムで見てなかった若い人達に全部任せてアレンジしてもらう、というやり方もアリだったのかな…。そのほうが、冷酷に、冷静に、客観的に、「ここは今でも使える」「ここはもう使えない」とジャッジできて、今の時代でも十分通じる作品に近づけていけた可能性があったりしないか…。えてして古着のアレンジは若い人達のほうがカッコイイものを作るイメージがあるし。対象に思い入れがあると勢いよく切り刻めない…。若い人達が躊躇せずスパッスパッと切っていく様子をおじさん達が後ろから眺めて「あっ。あっ」と言ってるぐらいのほうが良かったりしないか…。

あるいは逆に、時代に逆噴射する勢いで、おじさん達の思い入れだけで作るのもアリなんだろうか。色々古くて若い人達にはよく分からないだろうけど、スタッフはよほどコレが好きなんだなーという異様な熱量だけは感じてくれッ! みたいな。

何にしても、昭和アニメのリメイクって難しい…。成功事例も失敗事例も両方あるけど、難しいよなあ…。

以上です。

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